魔術探偵

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1章 魔術探偵誕生

20話

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気がつくと俺は暗闇の中にいた。

そこは何もなく、俺の存在だけがある不思議な所だった。

このどこかに晴輝がいる。いや、そうであってくれ。そう信じたかった。

そう思うのも、辺りは暗く何も見えない。そのためこの空間から人を探すことが難しいとすでに感じていた。

「お・・・おーい!晴輝!助けにきたぞー!」

何もない空間にただ俺の声が反響している。

俺は晴輝を探すため歩き出した。そこにいる保証はないが、なんとなく俺も赴くままただ歩き出した。


ただひたすらに歩いた。



俺がここに来てどれくらいたつだろうか。諦めしまおうか。

「おーい。誰かいるかー」

正直ここに悪魔でも幽霊でもかまわない。この空間にただ俺一人と言うことがだんだん耐えられなくなってきた。

「・・・・だ・・・・れ?」


「ひぇぇ!!」


微かに俺ではない声がこの虚無の空間から聞こえたことに驚いてしまった。

辺りを見渡すと、そこには中学生ほどの男の子が俺の前にスッと現れた。

「あなたは誰ですか?」

やっと会えた。きっと晴輝だ。
確信があったわけではないが、そうであったら良かったそんな感じだった。

「き、君は晴輝君かい?」

「なんで僕の名前を?」

「俺は探偵の源  隼人だ。君を助けに来たんだ。一緒に帰ろう。」

言ってなんだが、誘拐犯みたいだな。

「・・・・」

やっぱり怯えているじゃん!

「怯えなくていい!本当に真冬さんに頼まれてきてるから。」

「ねーちゃんに?」

表徐が少し緩んだのを感じた。やはりまだ子供だ。

「そう。帰ったらそのねーちゃんにお礼いっとけよ。」

何故か晴輝は黙り混み下を向いてしまった。

「僕は帰りません」

唐突に思っていなかったとことを言われ戸惑ってしまった。

「え!?」



「これは、僕が望んだことなんです。」





一方その頃


「後はあの探偵さんが、助け求めてくるのを待つだけか。」

そう言って拓真は、机のそばにあった椅子に腰を掛け、晴輝の勉強机の中を勝手に漁った。

「何をしている?」

「こう言うお年頃の机のには面白いものが入ってるんっすよ。」

「止めとけ、どうせ、ろくなもんは入ってないだろ。それに、後で本人に怒られるぞ。」

茜の忠告を無視して拓真は机の中を調べた。

「こ、これは・・・」

「やっぱり、ろくなものはなかっただろ。」

「ええ。これは」
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