魔術探偵

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1章 魔術探偵誕生

19話

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「ここがその部屋ですか」

やはりそこは、少し異質で俺にとっては不気味な部屋だった。しかし、魔術師である彼女たちは、興味深いらしく、辺りを徘徊していた。

「近くで見るとこれは、将来優秀な魔術師になるだろうな。」

「師匠が誉めるなんて意外ですね。最初見たときは、あんなに馬鹿にしていたのに。」

「拓真ここを見ろ。魔方陣以外ほぼ完璧にできている。写真を見たときから気づいていたが、これはすごいな。」

「確かに改めて見ると、この完成度はとても一般の人でここまで出来たのは、今回が初めてですね。」

魔術師たちが話している中、俺と真冬が取り残されていた。

「そ、それではここに誰も入ってこないように扉の前で待っていますね。」

「真冬、ありがとうございます。晴輝君は俺に任せてください。」

真冬が機転を利かせたのか、それとも、魔術師達の話についていけず逃げ出そうとしているのか、分からないが彼女は晴輝の部屋から出ていった。

「ああそうだ。今さらだが、私たちは、晴輝がいる異次元については、行ったことがない。だから、中がどうなっているかなんてわからない。」

茜が唐突に思い出したらしく俺に話した。

「今さらそんなこと言う?もいいよ俺はだし人を探すのは得意だと思ってるんで。任せろ。」

「・・・そうか。何かヤバそうになったり、晴輝を抱えたら、これをならしてくれ。」

「これは?」

「防犯ブザーだ。よく小学生が持ってるやつだ。」

そんなんでいいのかよ。もっと特殊な道具ではないのかよ。

「もし、探偵さんに何かあったら、俺が何とかするんで、安心してください。」

安心できるか!消えた人間のアリバイ工作をしてくれてたんだぞ。
消される。俺の存在が消される。

意地でもここに、帰ってきてやる。

「それでは。そろそろ始めるぞ。」
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