ダークファンタジーの魔法少女、異世界スローライフで日常を知る

タカヒラ 桜楽

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精神年齢は立派な大人です!

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 私の住んでいる土地は前世の頃よりも住みやすい気候だと感じている。
 昔習った物で例えると、ヨーロッパの気候に似ているのだろう。
 夏は暑いが雨量が少ないので住みやすいし、冬は家に篭って暖をとるので関係がない。
 そういう観点で言うととても幸せだ。

 現在は夏が来る前であり、私の村は広大な麦畑と化していた。
 そこを駆け回る少年少女、穏やかな日々を私はうっとりとした恍惚な目で眺めていた。
 
 何もない世界が私の心を癒やしているような感覚に陥っていた。

 「何かおばあちゃんみたいな思考になっちゃってるなー」
 「何わけのわからないことを言ってんだよ・・。」

 呆れた顔でそう言い、私の視界に入ったのは、ブロンズのきめ細かい髪をなびかせながらやって来た私の兄のモートリーであった。

 「そんな木陰で休んでないでこっちに来いよ!」
 「い、いや~私はいいよ」
 「いいから、お前一人だけいたら俺が怒られるんだよ!」

 私は兄に手を引かれながら、近所の子供たちが待つ場所へと連れて行かれるのであった。



ーーーーー

 「遅いよモートリー!勝手に帰っちゃったかと思ったんだよ?」

 頬を膨らませそう言ったのは、後ろで髪を一つに纏めた橙の髪の毛が特徴的な少女であった。

 彼女の名はミリアンヌ。
 狭い田舎町の数少ないモートリーと同い年の女の子だ。
 彼女の両親が麦畑を栽培しており、私の父の野菜とたびたび物々交換をしているので、親子共に仲がいいのだ。

 「いやだって、ベーラが木陰に隠れていたんだよ・・。」
 「言い訳をしない!ベーラちゃんも目を離した隙にどっかに行かないでよね!」
 「・・ごめんなさい」

 ミリアンヌはませており、注意や怒るときは母親のようにガミガミと叱る癖があり、私たち兄妹は項垂れて説教を受けるしかなかった。
 
 「まあまあ、少し落ち着けミリアンヌ」

 と、仲裁してくれたのは兄たちよりも五つほど歳の離れたアルフレッドであった。
私とは七つも離れているので、背も高ければ、声音も落ち着いており、まさにお兄さんといった感じの少年である。
 その横には、座敷童子のようにちょこんと佇んだ少女がおり、私は首を傾げる。

 背格好は私と同じぐらいであったが、最も目を引いたのはカラスの羽のように黒く艶やかな髪と、キリッとした鋭い目であった。
 この世界というより、私たちの間ではいないその東洋のような美しい少女に私の目は釘付けであった。
 私の視線に気がついた少女はアルフレッドの背後に隠れ、アルフレッドは何か思い出した顔をする。

 「そっか、ベーラちゃんは初めて会うよね。この子はレネッタ。ここから少し離れた場所からやって来て今は僕たちと一緒に暮らしているんだよ」

 アルフレッドは、そう説明しつつ後ろに隠れたレネッタと呼ぶ少女を皆んなの前に連れ戻して紹介をする。
 視線が集まっていることに、恥ずかしがりながらも、「レーネでいい」と、愛称呼びを許すその姿がとても愛らしかった。
 

 だが・・。

 「それじゃあタナレスクの森に探検だ~!」

 と、兄のモートリーが大声で本日の目的を宣言する。
 これから私たちは此処から少し離れたタナレスク森林に遊びに行くのであった。

 このタナレスクの森に無闇に入った私は後悔する。
 この森の一件から私は、何も知らないままの子供でいられなくなっていくのであったからである・・。
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