異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~

結城 朱煉

文字の大きさ
286 / 357
一般常識を学ぼう

ドロップ品事情

しおりを挟む
「とりあえず、ご飯と野菜スープにしてみたけど…
これくらいで大丈夫…?」
「うん、僕は大丈夫~…問題はキョウヤ…かな
まぁでも、ご飯があるなら、大丈夫だろ…」

ミナミが朝食の支度を終えると、ユウキは立ち上がり
朝と夕方のイベントに向かう…
キョウヤを起こすという名のイベントである

「風魔法発動」
「うぎゃ?!」
「オハヨー」
「お…ぉぅ…はよ…」
「ミナミが朝食作ってくれたから、早く来なよ」
「あぁ、準備する」
(キョウヤって…まだキャラ安定してないのか?
もしかして…魂が回復するまで、不安定だったりして…メンドクサ…)

キョウヤの部屋を出て、元の部屋に戻れば
ミナミが出来た食事を取り分けていた

「…個人的には、朝食には卵だなぁ…」
「確かに、朝食にゆで卵とか目玉焼きって定番って感じだよね」
「この世界の卵料理事情ってどんな感じなの?」
「えっとね…コッコが落とす卵は、今の所利用されてなくて…
ドロップしても、回収しないのが普通なんだよね…」
「はぁ!!?勿体ない!!」
「アハハ…そう…なんだけどね
この世界の人からすると、使えない物を拾ったらバッグ圧迫するだけだから
いらない物は拾わないのが普通なんだよ」
「マジか…でもさ、拾われなかったアイテムはどうなるんだ?」

ユウキの脳内では、永遠に草原的な所に卵が放置されてる…
というようなイメージがなされている
普通に考えれば、拾われない…という事はそこにあり続ける…
という事なのだから

「えっとね、魔獣からドロップしたアイテムは、一定期間放置されると
魔力に戻って飛散するんだよ」
「へぇ~…
(まぁ確かに…錬成とかで魔力から作る物あるもんな…最終魔力に戻るのも
分からんでは無いよな…)」
「朝から、何の話してんだ?」

そこへ、準備を終えたキョウヤがやって来た
沢山寝たのにも関わらず、眠いらしく欠伸を一つ

(あんだけ寝て眠いのか…)
「えっとね、卵の話から、ドロップ品が放置されたらどうなるか…
って話をしてたんだよ!」
「へぇ~…卵かぁ…卵があれば料理の幅が広がるよな…
ゆで卵、目玉焼き、玉子焼き…煮卵、玉子スープ」
「スイーツ作るにも必要な食材でもあるし~」
「とりあえず、今日はその辺を採集しに行くぞ」
「よし、そうしよう」
「コッコ討伐のクエはギルドに出てるだろうし…
多分、卵の採集クエは無いと思うけど…」
「まぁ、無くても、卵は僕らが使うから問題ないよ」

そんな会話をしながら、食事が進んでく
食事を終えると、ユウキとキョウヤはギルドへ向かう
ミナミは、パソコンを使って、今ある食材で他の料理が出来ないか
というのを探すらしい
レシピが増える…という事は、お店のメニューが増える…という事
ミナミには必要な情報収集である

「コッコって、どの辺に生息してんだ?」
「さぁねぇ?でも、この辺にもいるってミナミも言ってたし…」
「まぁ、鶏だもんな…そんなに強くはねぇだろ」
「…さぁ?その辺は分からんけど…(もしかしたら、デカイかもしれないし)」

ユウキの脳裏に、ゲームとかで出て来る超デカイ蟻がよぎる
向こうの世界では小さい蟻だが
ゲームの中では、人よりデカイ事がある

(まぁ…そうじゃないかもしれないし…)

そんなこんなでギルドに到着
やはり、朝早いこの時間は人がほとんどいない

「この時間って、いっつも人すくねぇよな…」
「まぁ、この世界の人が活動しだす時間の少し前だしねぇ」
「でも、依頼とかは、滅茶苦茶あるじゃん」

掲示板には所狭しと、依頼が貼り付けられている

「確かに…夜には依頼減ってるもんな…」

依頼は夜になるにつれ、減っていく
まぁ、それは当然なのだが…
いつ依頼が増えているのかが、謎だった

「ちょっとおチビちゃん達、まだ依頼が決まってないなら
少し横にズレてくれないかい?」
「!?…あ…はい…」

いかにも食堂のような所で、働いてそうなオバちゃんが
2人の後ろにいて、手に何か持っていた
多分、依頼なのだろう…確かに掲示板の目の前にいたから
貼り付けようとしているなら、邪魔をしてしまっている
ユウキは慌てて、キョウヤの手を引いて少し横にズレた

「…俺はチビじゃねぇ…」
「まぁまぁ…」

ボソッと言ったキョウヤを何とか宥める
別に悪意があったわけじゃない…
多分、名前も知らない2人を分かりやすく呼んだら
そうなってしまっただけだろう

「(あ…この人に聞けば分かるかも…)
ねぇねぇ、依頼貼り付けるのって、これくらいの時間なの?」
「ん?…あぁ、いつもはもう少し早いねぇ
何せ、冒険者の人達が動き出す前に貼り付けておかないと
引き受けてもらえないだろう?
まぁ、必要になれば随時受け付けてるから、昼からとかでも
貼り付ける人は普通にいるけどねぇ?
でも、これくらいの時間が一番良い時間なのさ」
「へぇ~、そうなんだね
(なるほど…それなら納得だな)」

説明を終えたオバちゃんは、用事を済ませギルドを出て行った
しおりを挟む
感想 88

あなたにおすすめの小説

若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu
ファンタジー
聖女召喚に巻き込まれた普通のオバさんが無能なスキルと判断され追放されるが国から貰ったお金と隠されたスキルでお店を開き気ままにのんびりお気楽生活をしていくお話。 なるべく1日1話進めていたのですが仕事で不規則な時間になったり投稿も不規則になり週1や月1になるかもしれません。 不定期投稿になりますが宜しくお願いします🙇 感想、ご指摘もありがとうございます。 なるべく修正など対応していきたいと思っていますが皆様の広い心でスルーして頂きたくお願い致します。 読み進めて不快になる場合は履歴削除をして頂けると有り難いです。 お返事は何方様に対しても控えさせて頂きますのでご了承下さいます様、お願い致します。

異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

優の異世界ごはん日記

風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。 ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。 未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。 彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。 モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。

ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!

由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。 しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。 さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。 そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。 「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」 やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった! しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って? いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...