20 / 59
魔法学校に転入します
飛びつき厳禁
しおりを挟む
「ねぇ、ライナ
杖を消すのって、どんなイメージをするの?」
ユウは手に持っている杖を持て余していた
普通に内ポケットにしまってもいいが、少し邪魔になるのだ
「あぁ、それはね、カバンにしまうイメージだよ!」
ライナにそう言われ、ユウは杖を右手で持ち、左手を杖にかざす
(カバンにしまうイメージ…)
すると、杖が消えた
「おぉ!消えた!」
「ほら、出来たでしょ~」
「あの…」
2人で話していると、後ろから第三者の声がかかった
2人が振り返ると、一人の少女が立っていた
「あ、ユリン!どうしたの?」
ライナは、少女に近づき話しかける
「このホウキ、ユウちゃんのホウキじゃないかと思って、持ってきたのです」
そう言うユリンの手には、ホウキが握られていた
「あ…ホントだ、僕のだ!」
「もう、ユウしっかりしなさいよ」
「ハハハ…そういや、どうして良いか分からずに、その辺に立てかけといたんだ」
「まったく…ちゃんとしまいなさいよ」
「分かってるよ
ありがとう、ユリンちゃん」
お礼を言い、ユリンからホウキを受け取るユウ
そして、先ほど杖をしまったように、ホウキを片付ける
ユリンはニコニコしながら、それを見ていた
「ユリンの笑顔は可愛いよー!」
「ちょっと待て」
ユリンに飛びつこうとしたライナをユウが襟を掴んで止める
「ちょっと!何で止めるのよ!?」
「ライナの飛びつきをくらったら、ユリンちゃんが吹き飛ばされる」
ライナはそう言われて、ウッと詰まる
今日1日、ライナに何度も飛びつかれたユウが言うのだから、反論出来ない
「楽しそうですね~」
「そうかな?まぁ、退屈はしないかな」
「なによそれ!!てか、離してよ!飛びつかないから!」
ライナの声に、ユウはジーッとライナを見、仕方なく手を離す
もう一度ユリンに視線を戻した時、ユリンの着ているローブについていつバッジが目にとまった
「へぇ~、リンゴのバッチだ~」
「わぁ~!ホントだ、可愛い♪」
「そうですか!?嬉しいです♪」
2人にバッジを褒められ、照れながら笑うユリン
再びユリンに飛びつこうとしたライナは、やはりユウによって捕獲されたのだった
「そういえば、ユリンちゃんって何処のクラス?」
「私は同じクラスですよ」
「え!?気付かなかった」
ユウは驚き少し申し訳なさそうな顔をしたが、ユリンは気にしていない様子で続ける
「転入初日ですし、ライナちゃんがそばにいたから、それどころじゃないので仕方ないですよ」
ユリンの言葉に、そういえば…と今日1日を思い返すユウ
何かあれば、ことあるごとに飛びつかれ…もちろん、色々と教えてもくれたが…
気付けばリュウに引っ張られ…
(今日、2人以外と話してないかも)
セリーヌの事はカウントしていないユウ
わざとなのか、それとも単に忘れているだけなのか…多分後者だと思われる
杖を消すのって、どんなイメージをするの?」
ユウは手に持っている杖を持て余していた
普通に内ポケットにしまってもいいが、少し邪魔になるのだ
「あぁ、それはね、カバンにしまうイメージだよ!」
ライナにそう言われ、ユウは杖を右手で持ち、左手を杖にかざす
(カバンにしまうイメージ…)
すると、杖が消えた
「おぉ!消えた!」
「ほら、出来たでしょ~」
「あの…」
2人で話していると、後ろから第三者の声がかかった
2人が振り返ると、一人の少女が立っていた
「あ、ユリン!どうしたの?」
ライナは、少女に近づき話しかける
「このホウキ、ユウちゃんのホウキじゃないかと思って、持ってきたのです」
そう言うユリンの手には、ホウキが握られていた
「あ…ホントだ、僕のだ!」
「もう、ユウしっかりしなさいよ」
「ハハハ…そういや、どうして良いか分からずに、その辺に立てかけといたんだ」
「まったく…ちゃんとしまいなさいよ」
「分かってるよ
ありがとう、ユリンちゃん」
お礼を言い、ユリンからホウキを受け取るユウ
そして、先ほど杖をしまったように、ホウキを片付ける
ユリンはニコニコしながら、それを見ていた
「ユリンの笑顔は可愛いよー!」
「ちょっと待て」
ユリンに飛びつこうとしたライナをユウが襟を掴んで止める
「ちょっと!何で止めるのよ!?」
「ライナの飛びつきをくらったら、ユリンちゃんが吹き飛ばされる」
ライナはそう言われて、ウッと詰まる
今日1日、ライナに何度も飛びつかれたユウが言うのだから、反論出来ない
「楽しそうですね~」
「そうかな?まぁ、退屈はしないかな」
「なによそれ!!てか、離してよ!飛びつかないから!」
ライナの声に、ユウはジーッとライナを見、仕方なく手を離す
もう一度ユリンに視線を戻した時、ユリンの着ているローブについていつバッジが目にとまった
「へぇ~、リンゴのバッチだ~」
「わぁ~!ホントだ、可愛い♪」
「そうですか!?嬉しいです♪」
2人にバッジを褒められ、照れながら笑うユリン
再びユリンに飛びつこうとしたライナは、やはりユウによって捕獲されたのだった
「そういえば、ユリンちゃんって何処のクラス?」
「私は同じクラスですよ」
「え!?気付かなかった」
ユウは驚き少し申し訳なさそうな顔をしたが、ユリンは気にしていない様子で続ける
「転入初日ですし、ライナちゃんがそばにいたから、それどころじゃないので仕方ないですよ」
ユリンの言葉に、そういえば…と今日1日を思い返すユウ
何かあれば、ことあるごとに飛びつかれ…もちろん、色々と教えてもくれたが…
気付けばリュウに引っ張られ…
(今日、2人以外と話してないかも)
セリーヌの事はカウントしていないユウ
わざとなのか、それとも単に忘れているだけなのか…多分後者だと思われる
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
53
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる