異世界転入生

結城 朱煉

文字の大きさ
40 / 59
この世界の普通を学ぼう

普通の大学ノート

しおりを挟む
「まずは、このノートという物を出してもらいます
このノートをよく見て、イメージして杖を振れば出てくるわ
イメージ通りに出てくるから、どんなものをイメージしたか、よく分かるわよ!」

リーナの説明が一区切りつくと皆杖を出して、目を閉じ一生懸命イメージする
ユウもイメージする…というか、思い出す
向こうの世界でよく使っていたので、イメージはしやすかった
イメージがきっちり出来ると、杖を振る

「お…イメージ通り」

ユウの出したノートは、ユウのイメージ通りだった
というか、イメージを具現化したものなので、イメージ通りは当たり前なのだが…
ユウはパラパラとページをめくる
ちなみに、ユウの隣ではライナが一生懸命考えている

(皆、ノートの事を初めて見るのかな?)

周りは、まだイメージをしてる途中らしく、目を閉じて集中しているようだ
そして、それぞれのタイミングで杖を振る
あちこちで、色々なノートが出てきた
リーナがそれぞれのノートを見て歩く

「シュウエ、ノートにはページがあるのよ
形だけ出してもダメよ
ルーシィー、それは貴方が読んでる本でしょ
途中でイメージ変えないの!」

アドバイスや注意をしながら、ユウのところまでやってきた
そして、ノートを手に取る

「凄いわね!一発できちんとノートを出せるなんて
もしかして、向こうの世界で使ってたのかしら?」
「あ、はい、使ってました」
「なるほどね~…それじゃ、筆記用具とかも分かるかしら?」
「分かりますよ」
「それじゃ、まだ皆は時間かかるだろうから、先に出して待っててちょうだい」

リーナはそう言うと、次の生徒のところへ行く
ユウは言われた通り、シャープペンや消しゴム、鉛筆、筆箱、下敷き…と必要なものをイメージして出していく
それも、すぐに終わってしまい、する事が無くなってしまった

「ねぇ~、ユウ~~ノートちょっと見せて~~」

なかなかノートが出せないライナはユウに助けを求める

「うん、良いよ~」

ユウは、ノートをライナに渡す
ライナはノートをジーッと見て、パラパラとページをめくったりした

「なるほど…分かったわ!はい、リュウ」
「ぇ?」

自分のところに戻ってくると思っていたユウは、思わず声をあげた
ノートを返してもらおうと出した手が、虚しく宙を彷徨う
一方、リュウは気にした様子も無く、ノートを見ている
そして、納得いくまで見ると、また次へと回す

「そ、そんなにノートが珍しいかなぁ…」

何とも言えない不思議な気分だった
向こうでは、ノートがココまで注目される事はないだろう
慣れ親しんだものが、珍しいとされるのは不思議でならない
ユウのノートを見たり触れたりしたからか、皆もノートを無事に出すことが出来た
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

おばさんは、ひっそり暮らしたい

蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。 最強主人公はイケメンでハーレム。 脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。 落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。 =主人公は男でも女でも顔が良い。 そして、ハンパなく強い。 そんな常識いりませんっ。 私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。   【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

オマケなのに溺愛されてます

浅葱
恋愛
聖女召喚に巻き込まれ、異世界トリップしてしまった平凡OLが 異世界にて一目惚れされたり、溺愛されるお話

凡夫転生〜異世界行ったらあまりにも普通すぎた件〜

小林一咲
ファンタジー
「普通がいちばん」と教え込まれてきた佐藤啓二は、日本の平均寿命である81歳で平凡な一生を終えた。 死因は癌だった。 癌による全死亡者を占める割合は24.6パーセントと第一位である。 そんな彼にも唯一「普通では無いこと」が起きた。 死後の世界へ導かれ、女神の御前にやってくると突然異世界への転生を言い渡される。 それも生前の魂、記憶や未来の可能性すらも次の世界へと引き継ぐと言うのだ。 啓二は前世でもそれなりにアニメや漫画を嗜んでいたが、こんな展開には覚えがない。 挙げ句の果てには「質問は一切受け付けない」と言われる始末で、あれよあれよという間に異世界へと転生を果たしたのだった。 インヒター王国の外、漁業が盛んな街オームで平凡な家庭に産まれ落ちた啓二は『バルト・クラスト』という新しい名を受けた。 そうして、しばらく経った頃に自身の平凡すぎるステータスとおかしなスキルがある事に気がつく――。 これはある平凡すぎる男が異世界へ転生し、その普通で非凡な力で人生を謳歌する物語である。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

処理中です...