異世界転入生

結城 朱煉

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この世界の普通を学ぼう

サーチ魔法

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「えーっと、価格は…」

お目当ての本を取り、価格を確認する
ちなみに、前の世界の定価はだいたい410円~といったところだ

「…50ルーツか…ホント、安いよね…」

ユウは一人ため息をついた
ちなみに、ライナとユリンも自分の買いたい本を見に行っているので
今はユウ一人で行動している

(この値段なら、あのマンガも一緒に…)

ユウはもう一つのマンガに手を伸ばす
すると、横から手が伸びてきて

「ぁ…」
「ん?」

手が触れ、慌てて手を引っ込める

「あはは…すいません、驚いちゃって…」
「あ、ユウじゃん」
「へ?あ、リュウ」
「一人で買い物?」
「ユリンちゃんとライナと一緒だよ
じゃないと、僕確実に迷子だからね…」
「ふ~ん」

自分で言っておいて、何だか恥ずかしくなってきたユウ
慌てて会話の転換を試みる

「リュウもそのマンガ読んでるんだね」
「あぁ…面白いからな」
「だよね~
あ、そうだ…他の本も探してたんだ、また明日~」

まだ、この世界についての本を見つけていない事を思い出し
マンガトークになる前に回避するユウ
マンガトークになってしまえば、1時間2時間語るなんて、軽いのだ
そんな事をしてしまえば、他の本を探す前に2人の用事が終わるだろう
ユウは、先程取り損ねたマンガを手に取り、その場を離れる

(ソフトで500ルーツでしょ…マンガで100ルーツ…
残りは4400ルーツか…使ってるはずなのに、そんなに買ってない気になるな…)

自分の金銭感覚がおかしくなりそうだが、そこは気にしないでおこう
だって、この世界で生きていくのだから

(えーっと…この世界の事って漠然と言ってもな…
歴史が知りたいわけじゃないし…どっちかって言うと一般常識的な?
あと、参考書とかがあるなら、助かるけど…)

そう考えながら本の背表紙を見ていると

「お客様…」
「ぇ…僕?」
「えぇそうです…お客様、サーチ魔法をお使いにならないのですか?」
「へ?サーチ…?」
「おや、サーチ魔法をご存知なかったのですね、それは失礼いたしました
では、ご説明させて頂きますね
このお店に限らず、基本的にお店にはサーチ魔法が店全体にかかっております
『サーチ』と言って頂ければ、検索画面が出てきまして
入力すると、本が手元に届く仕組みとなっております」
「へぇ…サーチ」

ユウがそう言うと、目の前に淵は黒で囲われた、透明な画面が出てくる
そこに、キーワードなどを入力していくと
数冊の本が検索結果に出てくる
その本のあらすじを見て決める
『決定』を押すと、何処からともなく本が飛んできて、手元に収まった
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