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第三章 雀と檻
雀と檻 5
しおりを挟む昔よりも格段に高級な服、ジャケットの内側に潜めているハーネスと銃、それらの自分の鎧とも言えるものを全て外してシャワーを浴びた。
男達とSEXする時は大体僕の家だし、シャワールームにもベットマットの下にもいざと言う時の為に銃やナイフを隠している。
けど、今は何も無い。
そういう違いが僕の心臓の動きをいつもより速くしてるはず…
とりあえずテフォンの銃は僕の銃と一緒にスーツの隙間に置いて来た。
ベットで待つテフォンの姿が頭から離れないし、シャワーから出た先の想像をしたら僕の胸も下も張り詰めて来る。
濡れた身体をザッと拭き、足音を立てずにベットへ向かった。
……テフォンはベットに座り、手は後ろ、目元はネクタイで隠れたまま上を向き…裸のまま。
「………ジイェン?…出た?」
「………」
どこまで信用した振りを、お互いするんだろう。
銃を置いた僕を、テフォンが撃つことだって出来なくなかっただろうし、テフォンもこの状態で撃たれる心配もあるだろうし…
もしボスからそう指示を受けていたら……僕は、殺せるかな……
「……偉いね……このまま待てたんだ…
サービスしてあげないと……」
舌を伸ばし、張り詰めて主張している所から、既に出ている液を舐め取った。
「………ッ」
「あ、この前のお返しで、口でしてあげないとね。
男が初心者にはうってつけ。
見えない視界はいろんな想像で楽しめるよ?」
ビクビクと動くもの。
少しずつ、舌を下にも這わせたり下から上を舐めあげる。
石鹸の匂いと溢れだす液の微かな匂い。
味にも苦味が増して来る。
「……はぁ……きもちイ…ジイェン、上向いて?」
ため息混じりの声で囁かれる。
舐め続けたまま見上げると、ネクタイの隙間から微かに視線を感じた。
「……ッ、見えるよ、ジイェンが。
どんな想像よりもヤバイんだけど…
ねぇ…ネクタイ……ッ取ってくんない?」
…どんな想像よりもヤバイ…?
僕とやる男達はどこか飛んでるおかしい奴等。
テフォンも例外ではないか。
…ぁ…情報が欲しくて身体張ってるんだった…
「……いゃだ……」
ジュルジュルッッ……
「………ッ…」
思い切り口に含んでも、全部は入りきらない。
根元は手で包み込み、舌も使って吸い込んだ。
身体が跳ねて座ったまま腰が引かれる。
「………ぁッ、すぐいきそ…」
可愛い反応。受けの素質もあるんじゃないか?
前だけじゃなく、このまま後ろも犯して気持ち良くさせた方が、手懐けられるかな…
執拗に吸いあげながら、音を大袈裟に響かせて口と舌を動かす。
ピクピクと張り詰めてきて大きさも硬さも一段と増してきた。
「……ッ、サービスなら…
ジイェン、こっちに来て…」
いつものように低い声、いつもと違って掠れた声が耳に心地良い。
話の内容は気にせずに声だけを聴いていた。
「……ッぁ……ジイェン?ねぇ……ぁ…
きもち……イイか、らッ……」
気持ち良さそうな声と、ピクピク止まらない身体…可愛いな…また下からテフォンの様子を見上げるとさっきよりもネクタイがズレていて殆ど見えている目元と視線が重なった。
「……想像よりもいいけど…
なんでそんなにエロいの?…サービスなら…
ジイェン、ベットに上がって?」
手は後ろ、座っていた体勢のままテフォンは自分の背中を倒した。
そして…こっちを見て、舌を思い切り伸ばして…
「……ほりゃ……俺も舐めるから、
ここに、ジイェンの可愛いのを……」
その顔に、その口元に、自分から…って事だよな…
……この恥ずかしいような躊躇はなんだ…?
普段は自ら男の口に押し込んでいる事を思い出す。恥ずかしさを誤魔化してベットに乗り、テフォンのものは手で弄りながら…
テフォンの顔の上で脚を開いて跨る。
…彼の伸ばした舌に自分から僕のを合わせた。
さっきから硬くなっている自分。
…テフォンの舌、口の感触が忘れられなかったのは事実だ。
手を使わない事で、口からズレる事もあって、僕もテフォンももどかしい動きになる。
余計に口と舌で追いかけるように動くテフォン。
上から身体を捻ってテフォンの顔を覗くと、口元は上がって緩み、楽しそうに舌を伸ばして美味しそうに舐めてくる。
……何でも楽しめるヤツなんだな…
片手で自分の身体を支え、負けずにテフォンのを手と口で包み込み、舐めながら吸い付いた。
ピクリと動くテフォンの身体。
そしてすぐに僕のが吸い込まれたようにテフォンの口に全て埋まると…溜め息が出る。
何も考えられなくなる、ホッとしたような快感。
「………ッ……ぁ……すご……」
体のチカラも抜ける。
…後ろで留めてあったはずのテフォンの両手が下から伸びて来て、お尻を揉むように抑えられ、快感から逃げる余白をすっかり奪われた。
「………ぁッ、…ちょッッ…」
絶頂をすぐに迎えそうな苦しさ、もどかしさを訴える事しか出来ない。
手の中でピクピクと動くテフォンのを必死に舐め、吸い付き、もどかしさを消そうと…
「……すごいな……どうなるの、これ…」
自分の身体も…二人ではち切れそうになってる。
「……んぁ?……ジュルッ……
俺が聞きたいけど……ここに入れるんでしょ?
……どうなるの?ジイェンは……」
お尻を揉んでいた手がヌルヌルと奧へと探る。
唾で濡れていたのか、指先が既に入ってきて体中に電気が走ったようになる。
「……ッ!……ァッ!……ッンッ…」
「ぅわ……凄いね…
お尻ってこれより気持ち良いんだ…?」
'これ'…前を舐めながら、指をどんどん中に入れ、僕の様子を楽しそうに見てる。
「……ぁ?…ッ、まえも、うし…ろも、
きもちい…のはいっしょ、だけど……」
…確かに、お尻の奥は、前の感覚より長いし気持ち良いかも知れない。
けど、入れる前からこんなに反応した事は無い……たぶ…ん、こいつの舌、指が…気持ち良くて……
「……おまえのゆびが…きもちぃ…」
すっかりお尻の中を刺激され、自分の身体を支えられなくなってテフォンの上に崩れる。
僕のを舐めづらくなったテフォンは指だけの動きに集中したけど、余計に僕はチカラが入らない。
テフォンが下から上に起き上がる。
その拍子に僕はベットに埋もれる形になり…テフォンは動き易そうに僕の奥を指を突き、前も手で握って動かし始めた。
「指、ね。…感じてくれて何より…」
時折りテフォンの顔を盗み見る。
余裕が無さそうに気持ち良い表情をしてたり、余裕そうに楽しげに笑ってたり…
自分の首元まで落ちていたネクタイを解くと、楽しそうに僕の目元に巻き出した。
「今度はジイェンの番ね…
気持ち良い事だけに集中すると良いよ…」
遮られる視界。
普段なら絶対こんな事させないのに、テフォンには委ねてしまった。
さっきよりも張り詰めて、…期待してしまう。
さっきよりも、ふんわり優しく触れて来る指先。
「……イッちゃうかも…」
「あぁ、俺も、余裕ないからすぐイキそう…
変なタイミングだったらごめん…」
いつもなら、そんな事許さない。罵ってた。
けどテフォンには…
「タイミングなんていいから…
ほりゃ、ここでお前の気持ち良くさせるから…」
思い切り'ここ'…舌を伸ばし、手探りでテフォンの肌に触れて引っ張る。
舌にテフォンのがぶつかって口内に入って来ると、同時に僕のもテフォンの口内に吸い込まれ、後ろもまた奥へと指が入って来て…
凄く張り詰めた熱量を必死に舐めて咥えた。
手を使っても全ては満足に包み込めないのに、自分のは全てテフォンの口の中。
お尻の中も2本か3本か分からないけど、指先が激しく動く度に声にならない息が漏れ…
テフォンのを咥えるのが余計疎かになった。
視界が遮られる中、身体の奥の刺激が強くなって感度も強くなる。
「……ッ…あッ……う、そ……
すご、ッ……あンッ……ン ッ……で、るッ…」
"手懐ける為にsex"という言葉が脳内に何度も浮かんでくる。
それなのに快感を我慢出来ずに溢れてしまう…テフォンの口内へドクドクと吹き出してる。
含んだまま受け止めるテフォンの口の中で、更に舌が絡んで舐めとり、吸われて、全身にチカラが入らなくなった。
くてっとベットに埋もれたままいると、抜かれていない指がまた緩々と動き出す。
…奥の刺激がまた快感になって…感度はわけが分からないくらい……息を吸うのがやっと…
「……入れてみていい?」
「……ぇ?」
「え、マズイ?まだ入れない方がいい?」
ネクタイのせいで、表情は見れないけど…こんなに僕を気持ち良くさせといて、不安そうな声。
「……いれてみて……」
今までの男の明らかにケタが違うサイズ。
女なら嫌がるくらいのサイズ。
このサイズを好む女は、どんなビッチか…それか相当愛のある行為で慣らし、回数を重ねるsexか…
足を両手で支えられ、正面から腰をゆっくり動かしてくるテフォン。
軽く…奧の1番感じる所を突いてくる。
「……ッ…あ、……んッ……はぁ…」
ギリギリの大きな質量で、息苦しさと押し寄せる快楽。
「……あー…すご、きもちぃ…」
「……おまえの、が…デカすぎる……か、らッ…まだ、そんなに…動かないで?
……ギリギリ……くるし……ッ…」
「……あ…うん……まだ、ね……」
「……おまえ、…こんなにいいの持って…
女、が、おまえのに慣れたら…
ちっちぇのじゃものたりなくて…
って……そういえば、おまえの顔に、
このデカさって…なにそれこの不公平な世の中…」
「え?なに…?顔…?見たい?」
ネクタイが動き、急に視界が明るくなって、裸で繋がるテフォンと自分の身体が目に入る。
「不公平…?それ……俺、褒められてる?」
「ああ…ほめてる…
けど、痛がるような女の相手は大変そうだな。
まぁそれぐらいの苦労、
不幸は味わえって思うけどッ…」
「…あぁ、まぁそんな不幸…っていうか
そういうつまらないsexばっかだったけどッ
今…目の前の人が痛がってなさそうなら…
それぐらいの苦労は…それはそれで…」
テフォンが両手で僕の両脚を支えたまま、腰を動かして奥を少しだけ突いて来た。
…少し…ほんの少しの動きで僕は一気に……
怖い程の快感が押し寄せた。
「………ッ…え?」
微かにテフォンの驚いた声がした。
気持ち良過ぎて…僕の身体は痙攣に近い。
今イッたばかりなのに、またイッてしまった。
怖い………快感って怖いのか。
心の中で叫ぶのが精一杯だった。
何を叫んだのかも分からないけど。
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