パステルデータ

RinRan

文字の大きさ
2 / 4
データファイル2

ドリームライフの第一歩!?

しおりを挟む
「僕とは付き合えないって事?」
「うん………。」
考え抜いた答えは《ごめんなさい》だった。
好きでもない相手を中途半端な気持ちで傷付けたく無いから。
「ごめんっ!嘘なんだっ!」
「う、うそ?」
久米沢君は深く頭を下げると、私の隣に座った。
屋上前の階段は狭く、二人が収まるスペースだった。
「僕は、高城さんに会いにこの学校に入学したんだ。」
「私に?」
久米沢君は、ゆっくりと優しい目で微笑んで話を続けた。
「うん。僕はね、普通の人間だけど、脳内にデータファイルが埋め込まれているんだ。」
何そのデータファイル、二次元かよと思ったけど口には出さないでおいた。
「実はそのファイルの中のデータは全部高城さんのデータなんだ…。」
「えぇっ!じゃ、じゃあ住所とか成績とか分かっちゃう訳!?」
久米沢君は私の全てを知ってるの…?そんな非現実的な事ありえないって!
「うん……。だけどね!高城さんに会いに来た本当の理由はね、恋愛に関してのデータが全く無いんだ!」
「ま、まぁ恋愛なんてした事ないし…。」
昨日告白されてあんなにはしゃいでた事は死んでも言えない(笑)
「告白したらすぐにOKするような人じゃないってデータが一つ出来たよ!」
「何そのデータ…(笑)」
そんな感じで話していたら時計は一時を示し、下校時刻を過ぎていた。

「おーい!下校時刻すぎてるぞー!」
階段の下から見回り担当の先生の声がした。
「ん?あぁ、高城か。何一人で話してんだ?」
一人……?
「え、久米沢君も居ますよ?」
「誰だ久米沢って。ほら、勉強しに家に帰れよーっ。ま、学年トップはちょっとくらいいいけどな。」
振り向くと久米沢君はもう居なかった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

真実の愛を見つけたとおっしゃるので

あんど もあ
ファンタジー
貴族学院のお昼休みに突然始まった婚約破棄劇。 「真実の愛を見つけた」と言う婚約者にレイチェルは反撃する。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

男の仕事に口を出すなと言ったのはあなたでしょうに、いまさら手伝えと言われましても。

kieiku
ファンタジー
旦那様、私の商会は渡しませんので、あなたはご自分の商会で、男の仕事とやらをなさってくださいね。

僕は君を思うと吐き気がする

月山 歩
恋愛
貧乏侯爵家だった私は、お金持ちの夫が亡くなると、次はその弟をあてがわれた。私は、母の生活の支援もしてもらいたいから、拒否できない。今度こそ、新しい夫に愛されてみたいけど、彼は、私を思うと吐き気がするそうです。再び白い結婚が始まった。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

処理中です...