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紫電の王《バイオレットブリッツ》
紫電の王《バイオレットブリッツ》12
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港町の地形は東側に海がある以外で他は山や森に囲まれており、自然に溢れた場所になっている。その自然は隣町まで続いており、街灯などもちろんない森の中は日中でも暗く、夜中の三時に入ろうものなら土地を知っているものや、地図を持っているものでも遭難するレベルのものである。
時折何かの獣の遠吠えや虫の鳴き声、春の夜風で揺れる草木の音を耳にしながら、アタシは街灯などない街外れの暗い一本道の山道を夜空に上がった小望月の月明かりを頼りに歩いていく。
東京から終電の電車に乗って港町に帰ってきたアタシは、一度丘の上のフォルテの家まで戻り警視庁で用意してもらった普通の服を脱ぎ捨てた。私物の防弾防刃性の丈の短い黒の半袖ワンピースと同じく黒のニーソックスに着替えなおして、グングニルやDesert Eagleなどの武器も不備が無いことを確認したアタシは、前にフォルテにこの街の地形を教えてもらった時に聞いた街外れの一本道の山道を辺りをキョロキョロと警戒しながら歩いていた。
暗い夜の山道は一本道ではあるが真っすぐでなく、山肌に沿って多少曲がっており、道の先の景色が見えなかった。さらに道の整備があまりされておらず、人がギリギリ歩けるくらいの山道は一本道にもかかわらずホントにこっちで間違えないのだろうかという疑心暗鬼に駆られてしまう。
「ヒィッ!?」
ガサガサと音を立てながら草むらから何かが飛び出してきた。
アタシは小さく悲鳴を上げながらも咄嗟に右のレッグホルスターの銃に手を伸ばす。
草むらから飛び出してきたのはただのイタチだった。
アタシは小さく安堵の吐息を漏らして銃から手を離した。
小さい時からこういった暗いところが大の苦手だ。近くの暗闇に潜んだ敵がこちらを襲撃してくるのではないかという不安に駆られてどうも落ち着かない。決してゆ、幽霊が怖いとか、そういうのじゃない。そうアタシは別に幽霊なんて信じてないし、怖くなんか……
アタシはそう自分に言い聞かせていたところで再び草むらから音を立てて何かが飛び出してきた。
再び短く悲鳴を上げながら襲撃に備えて身構えると、今度はただのタヌキが飛び出してきただけだった。
それを見てアタシは安堵の吐息ではなく、小心者である自分自身に思わずため息をついた。
誰かが近くにいれば多少はマシなんだろうけど、一人でというのが妙に心細いとアタシは感じた。隊の任務で何度も暗闇は経験しているし、むしろそっちの方が命の危険は遥かに高かったはずだ。それでも今のアタシにとっては敵がいつ飛び出してくるかもしれない建物の暗闇よりも、こっちの人畜無害な森の暗闇の方がよっぽど怖いと感じた。任務であれば背中に信頼できる誰かが必ずいたし、建物の構図もあらかじめ頭の中に叩き込んでから任務をすることが大抵なので警戒こそすれど恐怖を感じたことは無かった。でもこの森は、夜目が利くはずのアタシでも奥が見通せない程深く先が見えない。進めば進むほど奥の方に引きずり込まれて二度と抜け出すことのできないようそんな感覚に陥ってしまう。さらに先が見えない暗闇のせいか、さっきから誰かに見られているようなそんな感覚がアタシの第六感を刺激していた。せめて信頼できる誰かが近くにいれば多少は違うんだろうな。とアタシは内心でそう思いながら、ゆっくりと辺りを警戒しながら歩いていく。今のアタシだったら日本の鬼やエルフのような空想上の生物がその辺から出てきても多分信じるだろうな。
夜の山道を歩くこと数十分、ようやく目的の廃工場のある場所にたどり着いた。
小規模ではないが大規模でもない中規模ほどの工場が、山の一部を平らにした野球場ほどの大きさの広場のようなところに建っていた。切妻屋根のガレージを思わせるその廃工場は、使われなくなって数年が経つということもあって外から見ても分かるくらい劣化していた。壁にある幾つかの窓ガラスは割れ、外壁の一部は錆や砂で汚れていた。なるほど、隠れ家にするなら丁度よさそうだな。
工場を照らす外部照明は電源が落とされてついてはいなかったので辺りは暗く、この広場を照らすのは夜空にある小望月だけのはずなのだが、工場内だけは夜中の三時には似つかわしくない明かりを発していた。知らない人から見たら多分未だにこの廃工場は稼働しているのだろうと勘違いするに違いない。
夜中に悪魔たちが悪だくみを企てながら隠れて晩餐してるみたい…
不気味な明かりを発している廃工場にアタシはそう思いながら、右のレッグホルスターから愛銃のDesert Eagleを抜いて親指でセーフティーを解除しながら静かに廃工場に近づいていく。廃工場周辺に敵がいないことを確認しながら入り口の横スライド式の大きな扉に手をかけて、銃口を工場内部に構えながらゆっくりと開けていく。工場内部に閉じ込められていた眩い光が扉を開けたアタシを照らして背に長い人影を作る。光に少し目を細めながら、アタシは悪魔の晩餐会場へと入っていった。
工場内に機械などはなく、内部の数カ所に廃材が捨ててあるのと、工場を支えるための太い柱が数本あることを除けば、あとはだだっ広い空間が広がっているだけだった。
その中央に一人の男がアタシに背を向けた状態で煙草を吸っていた。
「ッ!!」
アタシはその男に気づいて銃口を向けた。
男はそんなアタシに気づいたのかゆっくりとこちらに振り返りながら
「おう、来たか」
と、銃口を向けられているのにもかかわらず、まるで友人にでも挨拶するかのようなフレンドリーな笑みを浮かべながら不用心にそう言ってきた。
サイドを刈り上げたツーブロックでセンターをオールバックにした紫の短髪、ネコ科の猛獣を思わせる目尻のつり上がった髪と同色の瞳、フォルテと同じくらいの身長だが体型はフォルテよりも筋肉質で肌の色も白く、頭部には垂れたレンズが特徴のティアドロップサングラスがかけてあった。歳は二十代前半くらいだろうか、男は吸っていた煙草をこちらに向けながら笑みを崩さずに
「お前が噂のセイナ嬢か?」
と聞いてきた。
黒のライダージャケットと髑髏のプリントが入った赤いTシャツ、ダメージの入ったグレーのジーンズと黒いブーツを着たその姿はまるでHarley-DavidsonかBMWの大型バイクにでも乗ってそうなバイカーか、アメリカのロックバンドのボーカルのようだと思った。
「そうよ。お望み通り一人で来てやったわ。」
アタシはそんな紫髪の男に銃口を向けたまま静かにそう言った。
すると男は銃口を向けられていることなどお構い無しに持っていたWSETのメンソール煙草を吸いながら
「そうみてーだな」
と一言だけ返し、そのままアタシのことなど気にせずに煙草の煙を宙に吐いた。
余裕なのかそれとも余裕ぶっているのか分からないその態度にアタシは苛立ちを覚えた。あまりにも不用心な紫髪の男のその態度に思わずアタシは本当に銃口を向けているのか心配になるくらいだった。弾丸はさっき確認した。セーフティーも解除した。今この引き金を引き絞ってこの銃を撃てば、アタシの愛銃に装填された.50AE弾が奴の頭に460m/sの速度で向かっていき、その頭に乗ったティアドロップサングラスごと脳天に風穴を開けるのは訳ないはずなのだが……
まさか、待ち伏せ?
さっきの電子声でアタシに電話した時は確かに誰かと他の仲間と会話しているようだった。そもそもこの男の口調はさっきの電話越しのものとは違うし、何より英語の訛りが全然違った。さっきの電子声の時はネイティブな発音の英語だったが、この男はドイツ系の訛りのある英語だった
アタシは紫髪の男から銃口を離さずに目線だけを動かして辺りを確認する。
工場内に捨てられた廃材の山やアタシから見て死角の柱の裏などを第六感やたまたま捨ててあった大きめの金属の廃材などの反射を利用して確認するが誰の姿も確認できないし気配も感じない。
それともスナイパーか?
外にスナイパーを配置して、アタシが銃口を引こうものなら廃工場の外から狙撃して無力化しようという魂胆なのか?だが、この廃工場は山の中腹付近にあるため近くに狙撃できるポイントは無かったはずだ。もし本気でスナイパーを配置するならば3㎞以上離れた別の山からの長遠距離射撃か、それとも廃工場周辺の広場での超近距離射撃か、そのどちらしかない。
前者はアタシの知る限りそんな芸当ができる人間は見たことないし、そもそもそんなこと絶対にできるはずがない。もしそんな3㎞以上離れた場所からスナイピングできる奴がいるのなら、それはもう凄腕を通り越して狂っているとしか言いようがない。後者はアタシがさっき広場を見たときにそれらしい人物はいなかったのでこの線も考えにくい。
瞬時にそこまで考えたアタシの頬に一滴の汗が垂れる。
紫髪の男は依然として煙草を吸っていた。紫髪の男の煙草の長さは半分近くになって、灰が地面に落ちる。
痺れを切らしたアタシは紫髪の男に銃口を向けたまま質問した。
「ヨルムンガンドは一体なんの組織なの?」
「さぁな」
「神器はどこにあるの?」
「さぁな」
紫髪の男は適当にそう答えた。情報を隠すための演技ではなく、どちらかと言うとそんなことに全く興味が無いといった態度に近かった。
男のいい加減な態度に流石のアタシもそろそろ苛立ちを抑えれそうになかったが、最後に一つ質問した。
「アンタの目的はなに?」
「心を満たす闘争」
紫髪の男は他の質問と違ってはっきりとそう答えた。
「俺の目的は自分よりも強い奴との闘争だ、お嬢ちゃん」
時折何かの獣の遠吠えや虫の鳴き声、春の夜風で揺れる草木の音を耳にしながら、アタシは街灯などない街外れの暗い一本道の山道を夜空に上がった小望月の月明かりを頼りに歩いていく。
東京から終電の電車に乗って港町に帰ってきたアタシは、一度丘の上のフォルテの家まで戻り警視庁で用意してもらった普通の服を脱ぎ捨てた。私物の防弾防刃性の丈の短い黒の半袖ワンピースと同じく黒のニーソックスに着替えなおして、グングニルやDesert Eagleなどの武器も不備が無いことを確認したアタシは、前にフォルテにこの街の地形を教えてもらった時に聞いた街外れの一本道の山道を辺りをキョロキョロと警戒しながら歩いていた。
暗い夜の山道は一本道ではあるが真っすぐでなく、山肌に沿って多少曲がっており、道の先の景色が見えなかった。さらに道の整備があまりされておらず、人がギリギリ歩けるくらいの山道は一本道にもかかわらずホントにこっちで間違えないのだろうかという疑心暗鬼に駆られてしまう。
「ヒィッ!?」
ガサガサと音を立てながら草むらから何かが飛び出してきた。
アタシは小さく悲鳴を上げながらも咄嗟に右のレッグホルスターの銃に手を伸ばす。
草むらから飛び出してきたのはただのイタチだった。
アタシは小さく安堵の吐息を漏らして銃から手を離した。
小さい時からこういった暗いところが大の苦手だ。近くの暗闇に潜んだ敵がこちらを襲撃してくるのではないかという不安に駆られてどうも落ち着かない。決してゆ、幽霊が怖いとか、そういうのじゃない。そうアタシは別に幽霊なんて信じてないし、怖くなんか……
アタシはそう自分に言い聞かせていたところで再び草むらから音を立てて何かが飛び出してきた。
再び短く悲鳴を上げながら襲撃に備えて身構えると、今度はただのタヌキが飛び出してきただけだった。
それを見てアタシは安堵の吐息ではなく、小心者である自分自身に思わずため息をついた。
誰かが近くにいれば多少はマシなんだろうけど、一人でというのが妙に心細いとアタシは感じた。隊の任務で何度も暗闇は経験しているし、むしろそっちの方が命の危険は遥かに高かったはずだ。それでも今のアタシにとっては敵がいつ飛び出してくるかもしれない建物の暗闇よりも、こっちの人畜無害な森の暗闇の方がよっぽど怖いと感じた。任務であれば背中に信頼できる誰かが必ずいたし、建物の構図もあらかじめ頭の中に叩き込んでから任務をすることが大抵なので警戒こそすれど恐怖を感じたことは無かった。でもこの森は、夜目が利くはずのアタシでも奥が見通せない程深く先が見えない。進めば進むほど奥の方に引きずり込まれて二度と抜け出すことのできないようそんな感覚に陥ってしまう。さらに先が見えない暗闇のせいか、さっきから誰かに見られているようなそんな感覚がアタシの第六感を刺激していた。せめて信頼できる誰かが近くにいれば多少は違うんだろうな。とアタシは内心でそう思いながら、ゆっくりと辺りを警戒しながら歩いていく。今のアタシだったら日本の鬼やエルフのような空想上の生物がその辺から出てきても多分信じるだろうな。
夜の山道を歩くこと数十分、ようやく目的の廃工場のある場所にたどり着いた。
小規模ではないが大規模でもない中規模ほどの工場が、山の一部を平らにした野球場ほどの大きさの広場のようなところに建っていた。切妻屋根のガレージを思わせるその廃工場は、使われなくなって数年が経つということもあって外から見ても分かるくらい劣化していた。壁にある幾つかの窓ガラスは割れ、外壁の一部は錆や砂で汚れていた。なるほど、隠れ家にするなら丁度よさそうだな。
工場を照らす外部照明は電源が落とされてついてはいなかったので辺りは暗く、この広場を照らすのは夜空にある小望月だけのはずなのだが、工場内だけは夜中の三時には似つかわしくない明かりを発していた。知らない人から見たら多分未だにこの廃工場は稼働しているのだろうと勘違いするに違いない。
夜中に悪魔たちが悪だくみを企てながら隠れて晩餐してるみたい…
不気味な明かりを発している廃工場にアタシはそう思いながら、右のレッグホルスターから愛銃のDesert Eagleを抜いて親指でセーフティーを解除しながら静かに廃工場に近づいていく。廃工場周辺に敵がいないことを確認しながら入り口の横スライド式の大きな扉に手をかけて、銃口を工場内部に構えながらゆっくりと開けていく。工場内部に閉じ込められていた眩い光が扉を開けたアタシを照らして背に長い人影を作る。光に少し目を細めながら、アタシは悪魔の晩餐会場へと入っていった。
工場内に機械などはなく、内部の数カ所に廃材が捨ててあるのと、工場を支えるための太い柱が数本あることを除けば、あとはだだっ広い空間が広がっているだけだった。
その中央に一人の男がアタシに背を向けた状態で煙草を吸っていた。
「ッ!!」
アタシはその男に気づいて銃口を向けた。
男はそんなアタシに気づいたのかゆっくりとこちらに振り返りながら
「おう、来たか」
と、銃口を向けられているのにもかかわらず、まるで友人にでも挨拶するかのようなフレンドリーな笑みを浮かべながら不用心にそう言ってきた。
サイドを刈り上げたツーブロックでセンターをオールバックにした紫の短髪、ネコ科の猛獣を思わせる目尻のつり上がった髪と同色の瞳、フォルテと同じくらいの身長だが体型はフォルテよりも筋肉質で肌の色も白く、頭部には垂れたレンズが特徴のティアドロップサングラスがかけてあった。歳は二十代前半くらいだろうか、男は吸っていた煙草をこちらに向けながら笑みを崩さずに
「お前が噂のセイナ嬢か?」
と聞いてきた。
黒のライダージャケットと髑髏のプリントが入った赤いTシャツ、ダメージの入ったグレーのジーンズと黒いブーツを着たその姿はまるでHarley-DavidsonかBMWの大型バイクにでも乗ってそうなバイカーか、アメリカのロックバンドのボーカルのようだと思った。
「そうよ。お望み通り一人で来てやったわ。」
アタシはそんな紫髪の男に銃口を向けたまま静かにそう言った。
すると男は銃口を向けられていることなどお構い無しに持っていたWSETのメンソール煙草を吸いながら
「そうみてーだな」
と一言だけ返し、そのままアタシのことなど気にせずに煙草の煙を宙に吐いた。
余裕なのかそれとも余裕ぶっているのか分からないその態度にアタシは苛立ちを覚えた。あまりにも不用心な紫髪の男のその態度に思わずアタシは本当に銃口を向けているのか心配になるくらいだった。弾丸はさっき確認した。セーフティーも解除した。今この引き金を引き絞ってこの銃を撃てば、アタシの愛銃に装填された.50AE弾が奴の頭に460m/sの速度で向かっていき、その頭に乗ったティアドロップサングラスごと脳天に風穴を開けるのは訳ないはずなのだが……
まさか、待ち伏せ?
さっきの電子声でアタシに電話した時は確かに誰かと他の仲間と会話しているようだった。そもそもこの男の口調はさっきの電話越しのものとは違うし、何より英語の訛りが全然違った。さっきの電子声の時はネイティブな発音の英語だったが、この男はドイツ系の訛りのある英語だった
アタシは紫髪の男から銃口を離さずに目線だけを動かして辺りを確認する。
工場内に捨てられた廃材の山やアタシから見て死角の柱の裏などを第六感やたまたま捨ててあった大きめの金属の廃材などの反射を利用して確認するが誰の姿も確認できないし気配も感じない。
それともスナイパーか?
外にスナイパーを配置して、アタシが銃口を引こうものなら廃工場の外から狙撃して無力化しようという魂胆なのか?だが、この廃工場は山の中腹付近にあるため近くに狙撃できるポイントは無かったはずだ。もし本気でスナイパーを配置するならば3㎞以上離れた別の山からの長遠距離射撃か、それとも廃工場周辺の広場での超近距離射撃か、そのどちらしかない。
前者はアタシの知る限りそんな芸当ができる人間は見たことないし、そもそもそんなこと絶対にできるはずがない。もしそんな3㎞以上離れた場所からスナイピングできる奴がいるのなら、それはもう凄腕を通り越して狂っているとしか言いようがない。後者はアタシがさっき広場を見たときにそれらしい人物はいなかったのでこの線も考えにくい。
瞬時にそこまで考えたアタシの頬に一滴の汗が垂れる。
紫髪の男は依然として煙草を吸っていた。紫髪の男の煙草の長さは半分近くになって、灰が地面に落ちる。
痺れを切らしたアタシは紫髪の男に銃口を向けたまま質問した。
「ヨルムンガンドは一体なんの組織なの?」
「さぁな」
「神器はどこにあるの?」
「さぁな」
紫髪の男は適当にそう答えた。情報を隠すための演技ではなく、どちらかと言うとそんなことに全く興味が無いといった態度に近かった。
男のいい加減な態度に流石のアタシもそろそろ苛立ちを抑えれそうになかったが、最後に一つ質問した。
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