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紫電の王《バイオレットブリッツ》
紫電の王《バイオレットブリッツ》18
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俺は素早く自宅の中に戻り、撃たれた方角の窓下まで移動してから左足のレッグホルスターからハンドガンHK45を引き抜き、スライドを軽く引いて弾薬が装填されていることを確認してからセーフティーを解除した。
残念だが、どうやら俺の予想は合っていたらしい…
わざわざこんな丘の上に強盗に来る物好きな奴はいない…おそらくは例の「ヨルムンガンド」が俺とセイナが離れた隙をついて各個撃破か目標のみを捕らえようとしてきたのだろう。
俺は壁に背を預けたまま、窓ガラスの下から机の上に置いてあったセイナの私物の手鏡を右手で持ち、敵の姿を確認しようと窓から少しだけ覗かせる。
「ッ!!」
その瞬間窓ガラスが割れて右手に重い衝撃が走った。
クソッ!こっちは完全に見られているか…
持っていた手鏡は右手から吹き飛ばされ、その残骸が無残に地面に転がっていた。
セイナの手鏡は犠牲になってしまったが、そのおかげで敵がどんな奴かだけかは把握することができた。
この丘上の自宅周辺の地形は、家の入口東側は港町と海がある下り坂、西側は絶壁の山がそびえ立っていて、南北は囲むように林や森が広がっている。さっきから撃たれている入り口東側からは近距離でなければ射角的に普通の人が狙撃することはほぼ不可能なのだ。俺が家を飛び出したときに入り口付近の近距離で銃を撃っているヤツがいないことは確認できているからこの可能性は低いとみていい。
そう考えると狙撃する方法はいくつかに限られてくる。
例えば港町からの長遠距離スナイプか人間以外の何かが代わりに狙撃するか。
遠隔式戦闘ドローンか…
手鏡に一瞬映った遠方の空中に浮かぶ黒い物体を視認した俺は後者の方だと思った。
遠隔式戦闘ドローンは最近流行りの最先端武器の一つだ。素人でもPCやスマートフォンなどで簡単に操作できるものだが、それでも精々装備してある小型マシンガンなどの武器を敵のいる大体の位置に適当にばら撒けるくらいのレベルでしか操作することができないはずなのだが…それを窓から覗いた手鏡を正確に撃ち抜くほど精密操作してくるあたり敵はコイツの制御をだいぶ心得ているヤツらしい。
俺は心の中で悪態をついた。
今の装備は持っているハンドガンHK45と小太刀「村正改」のみ、遠隔式戦闘ドローンは機体差はあるが、条件さえ整えば時速100㎞近く出るものもある。それだけならまだいいが問題は距離だ。ハンドガンの射程は精々30m位だからそれ以上離れてしまうと高速で動くドローンを撃ち落とすのは厳しい。せめてアサルトライフルでもあれば勝負してもいいんだが…
一応地下室に行けば銃を保存してある部屋にそれらは置いてはあるのだが、外の遠隔式戦闘ドローンの攻撃を躱しながら取りに行かなければならないと考えると、今でさえギリギリ射角に入らない位置に回避しているのにここから動いて地下室の入り口まで行けというのはなかなか至難の業だ。
どうしたもんか…
俺が辺りを見渡したその時、床に落としていたスマートフォンから微かな音がしていることに気づいた。
表示を見ると通話中の表示と通話時間数秒が表示されていた。
さっきセイナにかけていた電話が繋がったのだ。
「おーい、聞こえてるかー」
手を伸ばしてスマートフォンを拾い上げて耳に押し当てると、そこにはセイナの声ではなく機械的なボイスチェンジされた性別不明の電子声がそう言ってきた。
「誰だお前は?」
「お?ようやく出たよ~遅いから思わず切っちまいそうになったぜ」
「質問に答えろ、お前は…」
「そう慌てんなってフォルテ、俺様が誰かなんてのはすぐにわかるさ…」
俺の名前を知っている?
それに俺様と名乗るこの人物は口振りから察するに、どうやら俺が知っている関係者らしい…
「何が目的だ?そのスマートフォンの持ち主はどうした?」
「質問ばっかでお前は面白くねーなー全く…」
ため息をつきながら嘲るようにそう言った電子声に俺のイライラが急速に募っていく。
「簡単に要件を話すぜ、よく聞けよ。今日の21;00時に港町外れの廃工場まで来い。ただし、20;30時まではその家で大人しくしていてもらおう。その時間までは俺様の部下が周辺を完全に包囲しているから仮に逃げ出したらお前を容赦なく撃ち殺すように命じてあるから余計な真似をするな」
「もし、断ったら?」
「そんなの簡単だ、その程度の男だと俺様は見限って部下達にお前を始末させるだけだ。それに、いま誰のスマートフォンで電話しているのかよく考えることだぜ?」
俺がいま通話しているのはセイナのスマートフォンだ。つまり、コイツはセイナを拘束して人質にしていると言っているようなものだ…クソッ!一足遅かったかッ!
俺は相手にバレないように心の中で吐き捨てると一つの疑問が浮かんできた。
「なんでそんなことをする?そちらの組織のメリットを何も感じないんだが?」
相手があのヨルムンガンドだとしたら奴らが求めているのはセイナの身柄だけのはず、それならわざわざ俺を呼び出す必要なんてないはずだ。
「あるさッ!俺様がお前と戦うことができるじゃないか…!」
高らな嬉々とした声で電子音は答えた。せっかく電子声に加工してあるのに興奮した感情を隠そうとしないそいつに俺は冷淡な口調で告げる。
「言っていることが理解できないな、それじゃあお前はわざわざ俺と戦うために組織入ったと言っているようなものじゃないか?」
「その通りだよッ!察しがいいじゃないかフォルテ!俺はお前とさえ戦うことができるのなら組織なんてものは正直どうだっていいんだ…!」
「それなら、時間通りに俺が廃工場に行ってやるから拘束したセイナは解放しろ。そいつと俺にはもうなにも協力関係はない。人質にしたって無意味だぞ」
せめてセイナだけでも解放できないかと咄嗟にそう言ってしまったが、それが悪手だったことに俺はすぐに気づいた。
「ダメだね!!お前は何か理由が無いと絶対に来ない奴だということは知っているからな。コイツは開放しない。それに、協力関係が無いってのは嘘だな?」
「本当だ。そこにいるセイナに聞いてみろ?彼女だってそう言うはずだ」
「じゃあ、なんで協力関係でもない奴に電話なんて掛けるんだよ?相棒から連絡がこなくて心配になったからだろ?」
「ッ…!」
「ハッハッハッハッ!!ほらみろ、やっぱ図星じゃねーか?」
言い返すことのできなかった俺に電子声は不気味な笑い声を響かせながらそう言ってきた。
そのままなにも言わない俺に電子声は続けて
「よーし!良いことを思いついたぜ。もし、お前が時間通りに廃工場に来なかったら、組織の意向としてセイナ嬢は殺せないから、その代わりにたっぷり俺たちが可愛がってやった後に薬漬けにでもして、その動画をお前に送り付けてやるよ!きょーりょくかんけいでもない幼気な少女がいくら泣き叫ぼうともお前には関係のない話だろうけどな!!」
精神を逆なでするようなその声に俺はスマートフォンを握る手が強くなり、奥歯を強く噛み締めた。
そして、久しく忘れていた憎悪や嫌悪といった感情があふれ出し、ドロドロとしたそれは俺の身体を支配していく。
「あーそれとも魔術中毒者にしてお前のところに送り付けてやってもいいぜ!組織の目的には反するが、正直俺様はどうだって構わねーからそれでもいいけど、お前はどっちがいいよ?」
「てめぇ…!」
魔術中毒者と聞いて昨夜のことを思い出した。セイナがあんな状態にされてしまうことを考えると、燃えるような怒りに俺は自分の感情を抑えきることができず、挑発と分かっているその言葉に思わず口を開いてしまった。
「そうだ怒れ…!そして思い出せッ!昔のお前を…偽善者なんぞに成り下がる前の昔のお前を思い出せ!!」
「黙れよ、それに俺のこと知ったような口を利くんじゃねぇ…」
「おお?こわ!だがいいねその感じ…夜まで時間はあるから精々その気持ちを保ったままにしてくれよ。じゃあまたあとでなフォルテ」
スマートフォンの通話が切れた。
「ッ!」
身体の中に渦巻いた感情にモヤモヤとして、俺は握りこぶし床に叩きつけた。
なぜ自分がこんな感情的になっているのか理解できなかった。
別に仲間や知り合いが人質にされたりするケースは過去にもあった。それこそ数週間前にケンブリッジ大学でそうなった時に知り合いが人質にされていたが、こんな感情を抱くことは無かった。
だが、そんな俺を客観的に見ていた耳かき一杯程度に残っていた理性がこう呟いたような気がした。
まるで復讐に囚われていた昔の自分を見ているみたいだと…
残念だが、どうやら俺の予想は合っていたらしい…
わざわざこんな丘の上に強盗に来る物好きな奴はいない…おそらくは例の「ヨルムンガンド」が俺とセイナが離れた隙をついて各個撃破か目標のみを捕らえようとしてきたのだろう。
俺は壁に背を預けたまま、窓ガラスの下から机の上に置いてあったセイナの私物の手鏡を右手で持ち、敵の姿を確認しようと窓から少しだけ覗かせる。
「ッ!!」
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そう考えると狙撃する方法はいくつかに限られてくる。
例えば港町からの長遠距離スナイプか人間以外の何かが代わりに狙撃するか。
遠隔式戦闘ドローンか…
手鏡に一瞬映った遠方の空中に浮かぶ黒い物体を視認した俺は後者の方だと思った。
遠隔式戦闘ドローンは最近流行りの最先端武器の一つだ。素人でもPCやスマートフォンなどで簡単に操作できるものだが、それでも精々装備してある小型マシンガンなどの武器を敵のいる大体の位置に適当にばら撒けるくらいのレベルでしか操作することができないはずなのだが…それを窓から覗いた手鏡を正確に撃ち抜くほど精密操作してくるあたり敵はコイツの制御をだいぶ心得ているヤツらしい。
俺は心の中で悪態をついた。
今の装備は持っているハンドガンHK45と小太刀「村正改」のみ、遠隔式戦闘ドローンは機体差はあるが、条件さえ整えば時速100㎞近く出るものもある。それだけならまだいいが問題は距離だ。ハンドガンの射程は精々30m位だからそれ以上離れてしまうと高速で動くドローンを撃ち落とすのは厳しい。せめてアサルトライフルでもあれば勝負してもいいんだが…
一応地下室に行けば銃を保存してある部屋にそれらは置いてはあるのだが、外の遠隔式戦闘ドローンの攻撃を躱しながら取りに行かなければならないと考えると、今でさえギリギリ射角に入らない位置に回避しているのにここから動いて地下室の入り口まで行けというのはなかなか至難の業だ。
どうしたもんか…
俺が辺りを見渡したその時、床に落としていたスマートフォンから微かな音がしていることに気づいた。
表示を見ると通話中の表示と通話時間数秒が表示されていた。
さっきセイナにかけていた電話が繋がったのだ。
「おーい、聞こえてるかー」
手を伸ばしてスマートフォンを拾い上げて耳に押し当てると、そこにはセイナの声ではなく機械的なボイスチェンジされた性別不明の電子声がそう言ってきた。
「誰だお前は?」
「お?ようやく出たよ~遅いから思わず切っちまいそうになったぜ」
「質問に答えろ、お前は…」
「そう慌てんなってフォルテ、俺様が誰かなんてのはすぐにわかるさ…」
俺の名前を知っている?
それに俺様と名乗るこの人物は口振りから察するに、どうやら俺が知っている関係者らしい…
「何が目的だ?そのスマートフォンの持ち主はどうした?」
「質問ばっかでお前は面白くねーなー全く…」
ため息をつきながら嘲るようにそう言った電子声に俺のイライラが急速に募っていく。
「簡単に要件を話すぜ、よく聞けよ。今日の21;00時に港町外れの廃工場まで来い。ただし、20;30時まではその家で大人しくしていてもらおう。その時間までは俺様の部下が周辺を完全に包囲しているから仮に逃げ出したらお前を容赦なく撃ち殺すように命じてあるから余計な真似をするな」
「もし、断ったら?」
「そんなの簡単だ、その程度の男だと俺様は見限って部下達にお前を始末させるだけだ。それに、いま誰のスマートフォンで電話しているのかよく考えることだぜ?」
俺がいま通話しているのはセイナのスマートフォンだ。つまり、コイツはセイナを拘束して人質にしていると言っているようなものだ…クソッ!一足遅かったかッ!
俺は相手にバレないように心の中で吐き捨てると一つの疑問が浮かんできた。
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相手があのヨルムンガンドだとしたら奴らが求めているのはセイナの身柄だけのはず、それならわざわざ俺を呼び出す必要なんてないはずだ。
「あるさッ!俺様がお前と戦うことができるじゃないか…!」
高らな嬉々とした声で電子音は答えた。せっかく電子声に加工してあるのに興奮した感情を隠そうとしないそいつに俺は冷淡な口調で告げる。
「言っていることが理解できないな、それじゃあお前はわざわざ俺と戦うために組織入ったと言っているようなものじゃないか?」
「その通りだよッ!察しがいいじゃないかフォルテ!俺はお前とさえ戦うことができるのなら組織なんてものは正直どうだっていいんだ…!」
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そして、久しく忘れていた憎悪や嫌悪といった感情があふれ出し、ドロドロとしたそれは俺の身体を支配していく。
「あーそれとも魔術中毒者にしてお前のところに送り付けてやってもいいぜ!組織の目的には反するが、正直俺様はどうだって構わねーからそれでもいいけど、お前はどっちがいいよ?」
「てめぇ…!」
魔術中毒者と聞いて昨夜のことを思い出した。セイナがあんな状態にされてしまうことを考えると、燃えるような怒りに俺は自分の感情を抑えきることができず、挑発と分かっているその言葉に思わず口を開いてしまった。
「そうだ怒れ…!そして思い出せッ!昔のお前を…偽善者なんぞに成り下がる前の昔のお前を思い出せ!!」
「黙れよ、それに俺のこと知ったような口を利くんじゃねぇ…」
「おお?こわ!だがいいねその感じ…夜まで時間はあるから精々その気持ちを保ったままにしてくれよ。じゃあまたあとでなフォルテ」
スマートフォンの通話が切れた。
「ッ!」
身体の中に渦巻いた感情にモヤモヤとして、俺は握りこぶし床に叩きつけた。
なぜ自分がこんな感情的になっているのか理解できなかった。
別に仲間や知り合いが人質にされたりするケースは過去にもあった。それこそ数週間前にケンブリッジ大学でそうなった時に知り合いが人質にされていたが、こんな感情を抱くことは無かった。
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