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揺れる二つの銀尾《ダブルパーソナリティー》
揺れる二つの銀尾《ダブルパーソナリティー》36
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今から走ったとしてもあの車には絶対追いつけない……銃を撃ったところでこの距離では無駄弾に終わるだけ……
そう思いながら為す術のないアタシが、遠くなっていくクリーム色のオープンカーを唇を噛み締めながら見つめていると、遠くの方から何かの轟音が聞こえてきた。
その音は次第に大きくなっていく。エンジン音だ。どうやら別の車のがアタシの方に近づいてきているらしい。
あれは────
さっきがオープンカーが走ってきた曲がり角を黒いセダン飛び出してきた。スミソニアン博物館に向かうときにロナが運転していたやつだ……!
ナンバーを見てそれに気づいたアタシの横にその黒いセダンが急ブレーキをかけて止まる。
さっきのオープンカーよりも荒々しく停車した黒いセダンの助手席のスモークガラスが開く。アタシの予想と反して運転席から顔を覗かせてきたのは、フォルテでもロナでもなかった。
「こんなところでなに突っ立ってるんだ……?とっとと乗れ」
運転席に乗った銀髪のツインテールに露出度多めの服を着た小柄な少女。小柄と言ってもアタシとは違って突き出るところは憎たらしい程発達したその身体に、どうしたらそんなに大きくなるのかしら……一瞬考えてしまった自分が悔しい。その見た目はどっからどう見てもロナ・バーナード。だが、普段のぶりっ子のような男に媚びるキャピキャピした声ではなく、軍人のような低く男勝りな口調と獲物を狙う鋭いハニーイエローの眼光。見た目は変わらないのに、まるで日本のアイドルがハリウッドのアクション俳優にでも様変わりしたくらい雰囲気に違いのある、その銀髪の少女の変化にアタシはすぐに気づいた。
「もしかして……ロア?」
アタシが恐る恐るそう尋ねると、鋭かったハニーイエローの瞳がピクッと少しだけ反応した。
「ほう……一回しか見てないのによく分かったな?」
どうやら合っていたらしい。ロナのもう一つの人格ロアは、渋い顔を軽く緩ませ、少しだけ嬉しそうにそう答えてから助手席を親指で指さした。
「話しはあとだ、楽しいパーティーはまだ始まったばっかだろう……?」
「ねぇ?」
「何だ……」
バサバサと薄い水色のセミロングの髪を風に靡かせ、被った魔女帽子が飛ばないように抑えながら、助手席から後方を見ていたアルシェが短く黒髪女に尋ねた。
「後ろ……なんか来てるけど……?」
「なに?」
人差し指で後方をピッピッと指さしているアルシェに東洋人の黒髪女がバックミラーでそれを確認する。
ミサイル警報を引き起こしたおかげで車はほとんど走っていなかった三車線のフリーウェイ。その後方から一台の黒いセダンが轟音を上げて猛追してきている。警察機関は今頃極悪非道な爆弾テロリストを追いかけているはずなので違う。軍隊は誤情報で戦争準備をしているはずだからここにはいない。その消去法で残るのは……とそこまで考えて黒髪女は気づいた。
「奴らか……」
スモークガラスで顔は確認できなかったが、多分さっきの銀髪ツインテールのショットガン女だ。
「どうするの?殺る?」
アルシェが害虫でも殺す?とでも聞くかのように軽い仕草で首を傾けた。
「王女は殺さない……生け捕りの命令だからな……だが、それ以外は殺して構わない……逃走場所まではまだ少しある……それまでだったら多少遊んでも構わない……」
その言葉を聞いたアルシェは帽子のつばで瞳を隠し、フッと軽く笑った。
「誰かさんが中途半端に戦闘を止めたせいで少し消化不足だったから丁度いいわッ……!」
「おかしいな、私が以前聞いた話しでは戦闘はあまり好きじゃないと聞いていたが?」
オープンカーを運転しながら肩眉を上げた黒髪女にアルシェは持っていた杖をくるくると頭上で回してから正面に構えた。
「好きじゃないわ、だって私は毎回本気を出せないのだから……でも今日は違うわ、普段出せない本気をちょっと出しても壊れない相手なのだから……!」
「で?ここまであの女を追いかけて来たと……?」
助手席でこれまでの経緯を聞いていたアタシは、コルト・カスタムの弾を確認しながら運転席のロアに尋ねた。
「あぁ……にしてもよくセイナもよく盗まれた神器の場所が分かったな?」
こっちの人格とはあまりしゃべったことが無いのにも関らず、ロナと一緒で割とフレンドリーな感じでロアがそう聞き返してきた。
「神器が、あの雷神トールの神器がアタシを呼んでいた気がしたの……何となくだったけどね」
「へぇ……常人の私には理解できない話しだな……」
ロアはさして興味なさそうにそう答えてから、緩いカーブに合わせて片手でハンドルを切る。
何というか……フレンドリーなところは変わらないが、会話の内容からやはり別人であることがよく伝わってくる。ロナは昨日のボウリングのとき特にそうだったが、分からないことはとことん追求してくる性格だった。神の加護でアタシが玉を曲げた現象もずっと考え込んでいたし、気になったことを解明しないと気が済まない達らしい。馬鹿そうな顔に見えて普段から案外色々考えているのかも?
まあ昨日はそれでも結局説明がつかなくて人をチーター?とよく分からない単語で呼んでいたけど……
それに比べてロアはさばさばしているというか……その、全体的に雑だ。
昨日の戦闘の時もショットガンの撃ち方は雑、力任せ。今の運転もシフトレバー、ハンドル、ペダル操作の全てが荒い。そのため150キロ近くの速度で走るセダンはどこか安定していない。正直言って怖い。だけど、それ以上に今アタシが危惧していることがあった。
「一つ気になったんだけど……」
「ん?」
「昨日みたいなことは無いわよね……?」
「昨日?……ああ」
ロアは前を見たまま少しだけ考える仕草をし、すぐそれを思い出した。
「大丈夫、大丈夫。昨日は昨日、今日は今日だ。それに、今はロナも進んで私と人格を変えてくれてるんだ。心配することは何もないさ……っと、見えてきたぜ、さっきのオープンカーがッ……!」
そう言ってロアはアクセルをさらに踏み込んだ。
いかにも燃費が悪そうな激しいエンジン音を響かせたアタシ達のセダンが、前方を走る黒髪女とアルシェを乗せたクリーム色のオープンカーに近づいていく。
ようやく追いついた宿敵。本来だったら喜ぶべきところだが、アタシは心のどこかに不安のようなものを感じていた。というのも、ロアが本当に改心しているのか確証が持てないからだ。
────本当に大丈夫かしら……?
正直、さっき助手席に乗れと言われた時も少し躊躇ったくらいまだ信用できていない。
いきなり裏切ったりしてこないだろうか?どさくさに紛れて後ろから撃たれたりしないだろうか?
とそんなことが脳裏をよぎったが、今はそんなこと考えていても仕方ない……
アタシは軽く頭を振って余計な考えを捨てた。
それに昨日フォルテも確か「人格は互いに変わろうとしない限り変わることは無い」とか言っていたはず。
これ以上気にしたって仕方ない。今は目の前の敵に集中しないと……!
と、この時のアタシは全く気付いていなかった。
ロアがアタシにバレないくらい静かに笑っていたこと。
そして、その心の中でただ一人、誰にも届かない声でずっとアタシに叫んでいた少女の存在に。
そう思いながら為す術のないアタシが、遠くなっていくクリーム色のオープンカーを唇を噛み締めながら見つめていると、遠くの方から何かの轟音が聞こえてきた。
その音は次第に大きくなっていく。エンジン音だ。どうやら別の車のがアタシの方に近づいてきているらしい。
あれは────
さっきがオープンカーが走ってきた曲がり角を黒いセダン飛び出してきた。スミソニアン博物館に向かうときにロナが運転していたやつだ……!
ナンバーを見てそれに気づいたアタシの横にその黒いセダンが急ブレーキをかけて止まる。
さっきのオープンカーよりも荒々しく停車した黒いセダンの助手席のスモークガラスが開く。アタシの予想と反して運転席から顔を覗かせてきたのは、フォルテでもロナでもなかった。
「こんなところでなに突っ立ってるんだ……?とっとと乗れ」
運転席に乗った銀髪のツインテールに露出度多めの服を着た小柄な少女。小柄と言ってもアタシとは違って突き出るところは憎たらしい程発達したその身体に、どうしたらそんなに大きくなるのかしら……一瞬考えてしまった自分が悔しい。その見た目はどっからどう見てもロナ・バーナード。だが、普段のぶりっ子のような男に媚びるキャピキャピした声ではなく、軍人のような低く男勝りな口調と獲物を狙う鋭いハニーイエローの眼光。見た目は変わらないのに、まるで日本のアイドルがハリウッドのアクション俳優にでも様変わりしたくらい雰囲気に違いのある、その銀髪の少女の変化にアタシはすぐに気づいた。
「もしかして……ロア?」
アタシが恐る恐るそう尋ねると、鋭かったハニーイエローの瞳がピクッと少しだけ反応した。
「ほう……一回しか見てないのによく分かったな?」
どうやら合っていたらしい。ロナのもう一つの人格ロアは、渋い顔を軽く緩ませ、少しだけ嬉しそうにそう答えてから助手席を親指で指さした。
「話しはあとだ、楽しいパーティーはまだ始まったばっかだろう……?」
「ねぇ?」
「何だ……」
バサバサと薄い水色のセミロングの髪を風に靡かせ、被った魔女帽子が飛ばないように抑えながら、助手席から後方を見ていたアルシェが短く黒髪女に尋ねた。
「後ろ……なんか来てるけど……?」
「なに?」
人差し指で後方をピッピッと指さしているアルシェに東洋人の黒髪女がバックミラーでそれを確認する。
ミサイル警報を引き起こしたおかげで車はほとんど走っていなかった三車線のフリーウェイ。その後方から一台の黒いセダンが轟音を上げて猛追してきている。警察機関は今頃極悪非道な爆弾テロリストを追いかけているはずなので違う。軍隊は誤情報で戦争準備をしているはずだからここにはいない。その消去法で残るのは……とそこまで考えて黒髪女は気づいた。
「奴らか……」
スモークガラスで顔は確認できなかったが、多分さっきの銀髪ツインテールのショットガン女だ。
「どうするの?殺る?」
アルシェが害虫でも殺す?とでも聞くかのように軽い仕草で首を傾けた。
「王女は殺さない……生け捕りの命令だからな……だが、それ以外は殺して構わない……逃走場所まではまだ少しある……それまでだったら多少遊んでも構わない……」
その言葉を聞いたアルシェは帽子のつばで瞳を隠し、フッと軽く笑った。
「誰かさんが中途半端に戦闘を止めたせいで少し消化不足だったから丁度いいわッ……!」
「おかしいな、私が以前聞いた話しでは戦闘はあまり好きじゃないと聞いていたが?」
オープンカーを運転しながら肩眉を上げた黒髪女にアルシェは持っていた杖をくるくると頭上で回してから正面に構えた。
「好きじゃないわ、だって私は毎回本気を出せないのだから……でも今日は違うわ、普段出せない本気をちょっと出しても壊れない相手なのだから……!」
「で?ここまであの女を追いかけて来たと……?」
助手席でこれまでの経緯を聞いていたアタシは、コルト・カスタムの弾を確認しながら運転席のロアに尋ねた。
「あぁ……にしてもよくセイナもよく盗まれた神器の場所が分かったな?」
こっちの人格とはあまりしゃべったことが無いのにも関らず、ロナと一緒で割とフレンドリーな感じでロアがそう聞き返してきた。
「神器が、あの雷神トールの神器がアタシを呼んでいた気がしたの……何となくだったけどね」
「へぇ……常人の私には理解できない話しだな……」
ロアはさして興味なさそうにそう答えてから、緩いカーブに合わせて片手でハンドルを切る。
何というか……フレンドリーなところは変わらないが、会話の内容からやはり別人であることがよく伝わってくる。ロナは昨日のボウリングのとき特にそうだったが、分からないことはとことん追求してくる性格だった。神の加護でアタシが玉を曲げた現象もずっと考え込んでいたし、気になったことを解明しないと気が済まない達らしい。馬鹿そうな顔に見えて普段から案外色々考えているのかも?
まあ昨日はそれでも結局説明がつかなくて人をチーター?とよく分からない単語で呼んでいたけど……
それに比べてロアはさばさばしているというか……その、全体的に雑だ。
昨日の戦闘の時もショットガンの撃ち方は雑、力任せ。今の運転もシフトレバー、ハンドル、ペダル操作の全てが荒い。そのため150キロ近くの速度で走るセダンはどこか安定していない。正直言って怖い。だけど、それ以上に今アタシが危惧していることがあった。
「一つ気になったんだけど……」
「ん?」
「昨日みたいなことは無いわよね……?」
「昨日?……ああ」
ロアは前を見たまま少しだけ考える仕草をし、すぐそれを思い出した。
「大丈夫、大丈夫。昨日は昨日、今日は今日だ。それに、今はロナも進んで私と人格を変えてくれてるんだ。心配することは何もないさ……っと、見えてきたぜ、さっきのオープンカーがッ……!」
そう言ってロアはアクセルをさらに踏み込んだ。
いかにも燃費が悪そうな激しいエンジン音を響かせたアタシ達のセダンが、前方を走る黒髪女とアルシェを乗せたクリーム色のオープンカーに近づいていく。
ようやく追いついた宿敵。本来だったら喜ぶべきところだが、アタシは心のどこかに不安のようなものを感じていた。というのも、ロアが本当に改心しているのか確証が持てないからだ。
────本当に大丈夫かしら……?
正直、さっき助手席に乗れと言われた時も少し躊躇ったくらいまだ信用できていない。
いきなり裏切ったりしてこないだろうか?どさくさに紛れて後ろから撃たれたりしないだろうか?
とそんなことが脳裏をよぎったが、今はそんなこと考えていても仕方ない……
アタシは軽く頭を振って余計な考えを捨てた。
それに昨日フォルテも確か「人格は互いに変わろうとしない限り変わることは無い」とか言っていたはず。
これ以上気にしたって仕方ない。今は目の前の敵に集中しないと……!
と、この時のアタシは全く気付いていなかった。
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