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赤き羽毛の復讐者《スリーピングスナイパー》
戦禍残ル地へ3
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「お、電話終わったのー?」
オープンカウンターの裏で電話を切った俺に、今朝とは違っていつもの調子に戻っていたロナが声を掛けてきた。
「あ、あぁ……」
それに対し、俺は歯切れ悪く返事をした。今朝の件……その……ロナの色々な部分を見てしまったことを思い出して、恥ずかしさのあまり直視することができずにいた。
「ジェイクからだったんでしょ?なんて言ってた?」
やろうと思えばロナは画面から目を離しても操作できるほどにPCの操作は慣れているはずなのに、俺のそんな様子など気にせずか、それとも気づいてて意識しているのかまでは分からなかったが、モニターから目を離さずに聞いてきた。
「事後処理の話しだったり、まあ……色々な。気になることも言ってたから、それについて二人にも聞きたいんだが……その……いいか?」
俺は恐る恐るロナ……ではなく、もう一人に声を掛けた。
ロナと違い、未だ腹の虫が収まらない様子でムスッとした表情を浮かべたまま、俺の淹れたコーヒーを啜るセイナ。机の上には空になったシュガースティック数十本とステンレス製のミルクピッチャーが二つ、イライラした時に甘いものに頼ろうとする彼女の悪癖だ。砂糖が飽和して浮いてきそうな程のコーヒー、最早それはコーヒーというより虫歯菌の餌を飲んでいるかのようだった。を、いたって上品な仕草で顔色一つ変えずに飲むセイナ。
────よくあんな極甘なもの顔色変えずに飲めるよな……俺なら絶対顔を歪める自身がある……
「へぇー……アンタはアタシの説教が終わってないのに話しを逸らそうとするの?へぇー?」
俺の方は一切見ず、持っていたティーカップの中身にブルーサファイアの瞳を落とし、かき混ぜるように回すセイナ。
多分、底に残った砂糖を残ったコーヒーで溶かそうとしているのだろう……そりゃそうだ。お前のそれコーヒーミルクというより、砂糖ミルクみたいになってるしな……
「────まだセイナ怒っているの?あれは朝、ロナが驚いただけであって、別にロナはフォルテから何もされてないし、そもそもロナが悪かったんだからもう許してあげなよ……ロナはぜんっぜん!気にしてないから!」
俺が心の中でツッコミを入れていると────画面から視線をセイナに向けたロナが呆れ声を漏らしていた。
ホワイトハウスで久々に再会した時もやっていたが、ロナは別に裸を見られようが、多少のボディータッチくらいでは騒がないくらいに男には慣れてる?はずなのだが、寝起きということもあって心の準備がどうのこうので慌ててしまったとかなんとか……普段からそういうこと平気で俺にしてくるんだから、今更何に対しての心の準備なのかよく分からなかったが……そんな準備を要するくらい恥ずかしいなら普段からやらないで欲しいもんだ……俺は恥ずかしいんだから……
「いいえ!!ロナが気にしていなくても、アタシが気にするの!!大体、今回の件はそこの……い、い、い、淫獣ッ!!だけでなく……!ロナ、アナタにも問題はあるのよ!」
呆れていた二人の表情をさておき、何故か今回全く被害を受けていないはずのセイナが激昂する。さっきも思ったが、どうしてコイツは今回の件に対してそこまで怒っているのだろうか……女心ってやつは本当に謎だ。
あと、そんな恥ずかしそうにしながら淫獣って言うくらいなら、せめて名前で呼んでくれよ……
「えぇ……!?ロナちゃんは介護しようとしただけよ?別に悪いことなんて……そんなこと言ったらセイナだって流石にしつこいよ~そういう女は男に嫌われるぞ?」
────ピキッ……!
ジメッとしていたリビングの空気に亀裂が入る音……あっ……これは……
「なんですって……?よく聞こえなかったわ?」
「ヒッ……」
優しい声……とは裏腹に、どんどん暗黒度を増していく顔。さっき俺に向けていた真っ赤に燃え上がっていたオーラは、今では窓の外に広がる、薄暗い曇り空以上に黒々とドスの効いたものへと変化していっていた。
まるでそれは、一か月前に対峙した。ヨルムンガンド工作員の彩芽の黒いオーラと同じものだった。
つーか、こーぉわ……思わず悲鳴が漏れちまったよ……俺
「しつこい女は嫌われるって言ったんだよ?あー!もしかしてあれかな?ロナとフォルテが一緒に寝ていたことに嫉妬でもしているの?もーロナちゃんみたいに素直に言えばいいのに?セイナは恥ずかしがり屋さんだなー!」
PCのモニターに視線を戻していた声しか聴いていなかったロナは、そんなセイナの変化に全く気付いておらず、呑気に欠伸を噛み殺しながらカタカタと軽快にキーボードを操作していた。
────や、やめろ!!それ以上、火に油おろか、ガソリンを注ぐんじゃない!!
声を出せばバレるので、必死に俺は顔に力を入れてロナを睨むが、本人は今、自分が地雷原でタイピングしていることなど全く気付いていない!
バキッ!!
うーわ!?セイナが怒りすぎて、持っていた陶器のティーカップ、その持ち手を人差し指一本で折りやがった……!
にもかかわらず……ちょいちょいちょい!ロナさん!?どうして全く気付いていないんだい!?……結構大きな音がしたのに、お前わざとやってないか!?
「────フォルテ……?アンタ……ロナと一緒に寝ていたなんて、アタシ初耳なんだけど……?」
「え?ソウダッタッケ……?」
まさかの狙い撃ち、いや、地雷原の誘爆がこっちにまで回ってきたと言うべきか、今朝のロナと一緒でセイナに対する心の準備ができていなかった俺は、何故か片言で返事してしまう。
「あら……いつからご主人様に逆らうようになったのかしら……?鉄拳が足りないのかしら……?」
片言のせいでとぼけていると勘違いされたのか、拳をバキバキ鳴らすセイナ……
そして、いつも宝石のように綺麗なそのブルーサファイアの瞳からはスーッとハイライトが抜けていく……
「お、おい……仮に一緒に寝ていたとしても、俺は二日間寝込んでいたんだからどうしようもないだろ!?つーかいつからお前が俺のご主人様になったんだ!?」
「無意識の状況下こそ、人は普段の週間、その本性が明らかになるわ。つまり寝込んでいる状態でも女性に手を出すってことは、それがアンタの変態根性なのよ変態!!それに、アタシがそんなふしだらなアンタの調教をするって言ったんだから、アタシがご主人様で当たり前でしょ!このアフォルテ!」
無茶苦茶だ……!久々に聞いたなセイナの暴論。
アタシの言うことは絶対という……まさに暴君。流石の俺もそれにイラっとして前のめりになり、セイナもそれに合わせて椅子から立ち上がって互いに睨み合っていると────
「もーロナは仕事中なんだから、前にも言ったけど、夫婦漫才なら他でやってよね……」
俺とセイナが言い合いしていることに、大して楽しくもないような様子でロナはボソリと呟いた。
「誰が夫婦漫才だ(よ)!!」
「うわっ息ぴったりかよ!?てかうるさッ……!あー!二人がうるさいから間違えてフォルダ一緒にしちゃったじゃん……って、あれ……?」
ツッコミを入れつつ、ロナはまるでハエでも払うかのようにバタバタと手を振る。
つーかなんでお前はもう関係ないみたいなオーラ出してんの?色んな所を炎上させた挙句に放置ですか?マジでその銀のツインテールで一本背負い食らわすぞ?
「夫婦漫才って結婚している人がするものでしょ?ロナ、アンタ言葉のチョイス間違っているわよ?」
「そーだそーだ!誰がこんなおてんば箱入り娘と結婚するんだ?」
「なんですって!?アタシの何処がおてんば箱入りなのよ!?」
「ふ、二人とも……ちょっと……」
「箱入りだろ!?今時電車の乗り方知らなくて、改札口で詰まる奴なんて見たことがねーよ!」
「それはッ……!で、でも、おてんばとは関係ないでしょ!そんなこと言ったら、アンタだってアタシが色々変えても……何にも気づかない鈍感男じゃない!!」
「鈍感?それこそなんの話し────」
「ふーたーりーとーもー!!ねえ、聞いて?ねえ、お願いだからロナの話し聞いて?」
ヒートアップして今にも取っ組み合いに発展しそうになった俺達の声を遮るようにして、ロナが大きな声を張り上げた。
「「元凶は黙ってろ!!」」
「あーもうっ……!!相性いいのは分かったから!!冗談抜きでこれ見て!二人とも!」
再びハモる俺達に、ロナは焦れったそうに歯ぎしりさせながら、使っていたPCのモニターをこっちに向けた。
「なんだこれ?二つの旋条痕?」
ロナの見せてきた画面には、二つの銃弾とそれに関するデータが数値やグラフでデータ化されたものだった。見たところ、別に何の変哲もないデータに見えるが……そんなに興奮するものか?これ……
「……?これが何だってのよ?」
セイナも同じ感想を持ったのか、訝し気な表情で二つのデータを交互に見比べていた。
「この右側が、二日前にフォルテ達が戦った密輸業者のトラックにあった銃のデータでね。こっちの左側は一か月前にセイナのお母さん、エリザベス三世から貰った二か月前のケンブリッジ大学でテロリストが持っていた銃のデータ。さっきロナが情報を整理してた時、うっかりこの二つのデータを同じフォルダに入れちゃったんだけどね……この二つのデータのねじれ率……CD²/L×√SG/10.9の公式に弾丸の直径や長さを入れて計算して……で、この両方とも銃身がコールドハンマーフォージングで製造されてて……それで……」
「「つまり……!?」」
専門的なデータの話しでついていけなくなった俺とセイナが声を合わせてロナに聞く。
もう何度もハモり過ぎて、誰もそのことについて突っ込まない中、ロナがマウスを操作した。
「つまり……この二つのデータを合わせると……」
それを見たセイナは目を丸くして驚愕し、俺も驚きつつも、素早くある人物に連絡を入れた。
オープンカウンターの裏で電話を切った俺に、今朝とは違っていつもの調子に戻っていたロナが声を掛けてきた。
「あ、あぁ……」
それに対し、俺は歯切れ悪く返事をした。今朝の件……その……ロナの色々な部分を見てしまったことを思い出して、恥ずかしさのあまり直視することができずにいた。
「ジェイクからだったんでしょ?なんて言ってた?」
やろうと思えばロナは画面から目を離しても操作できるほどにPCの操作は慣れているはずなのに、俺のそんな様子など気にせずか、それとも気づいてて意識しているのかまでは分からなかったが、モニターから目を離さずに聞いてきた。
「事後処理の話しだったり、まあ……色々な。気になることも言ってたから、それについて二人にも聞きたいんだが……その……いいか?」
俺は恐る恐るロナ……ではなく、もう一人に声を掛けた。
ロナと違い、未だ腹の虫が収まらない様子でムスッとした表情を浮かべたまま、俺の淹れたコーヒーを啜るセイナ。机の上には空になったシュガースティック数十本とステンレス製のミルクピッチャーが二つ、イライラした時に甘いものに頼ろうとする彼女の悪癖だ。砂糖が飽和して浮いてきそうな程のコーヒー、最早それはコーヒーというより虫歯菌の餌を飲んでいるかのようだった。を、いたって上品な仕草で顔色一つ変えずに飲むセイナ。
────よくあんな極甘なもの顔色変えずに飲めるよな……俺なら絶対顔を歪める自身がある……
「へぇー……アンタはアタシの説教が終わってないのに話しを逸らそうとするの?へぇー?」
俺の方は一切見ず、持っていたティーカップの中身にブルーサファイアの瞳を落とし、かき混ぜるように回すセイナ。
多分、底に残った砂糖を残ったコーヒーで溶かそうとしているのだろう……そりゃそうだ。お前のそれコーヒーミルクというより、砂糖ミルクみたいになってるしな……
「────まだセイナ怒っているの?あれは朝、ロナが驚いただけであって、別にロナはフォルテから何もされてないし、そもそもロナが悪かったんだからもう許してあげなよ……ロナはぜんっぜん!気にしてないから!」
俺が心の中でツッコミを入れていると────画面から視線をセイナに向けたロナが呆れ声を漏らしていた。
ホワイトハウスで久々に再会した時もやっていたが、ロナは別に裸を見られようが、多少のボディータッチくらいでは騒がないくらいに男には慣れてる?はずなのだが、寝起きということもあって心の準備がどうのこうので慌ててしまったとかなんとか……普段からそういうこと平気で俺にしてくるんだから、今更何に対しての心の準備なのかよく分からなかったが……そんな準備を要するくらい恥ずかしいなら普段からやらないで欲しいもんだ……俺は恥ずかしいんだから……
「いいえ!!ロナが気にしていなくても、アタシが気にするの!!大体、今回の件はそこの……い、い、い、淫獣ッ!!だけでなく……!ロナ、アナタにも問題はあるのよ!」
呆れていた二人の表情をさておき、何故か今回全く被害を受けていないはずのセイナが激昂する。さっきも思ったが、どうしてコイツは今回の件に対してそこまで怒っているのだろうか……女心ってやつは本当に謎だ。
あと、そんな恥ずかしそうにしながら淫獣って言うくらいなら、せめて名前で呼んでくれよ……
「えぇ……!?ロナちゃんは介護しようとしただけよ?別に悪いことなんて……そんなこと言ったらセイナだって流石にしつこいよ~そういう女は男に嫌われるぞ?」
────ピキッ……!
ジメッとしていたリビングの空気に亀裂が入る音……あっ……これは……
「なんですって……?よく聞こえなかったわ?」
「ヒッ……」
優しい声……とは裏腹に、どんどん暗黒度を増していく顔。さっき俺に向けていた真っ赤に燃え上がっていたオーラは、今では窓の外に広がる、薄暗い曇り空以上に黒々とドスの効いたものへと変化していっていた。
まるでそれは、一か月前に対峙した。ヨルムンガンド工作員の彩芽の黒いオーラと同じものだった。
つーか、こーぉわ……思わず悲鳴が漏れちまったよ……俺
「しつこい女は嫌われるって言ったんだよ?あー!もしかしてあれかな?ロナとフォルテが一緒に寝ていたことに嫉妬でもしているの?もーロナちゃんみたいに素直に言えばいいのに?セイナは恥ずかしがり屋さんだなー!」
PCのモニターに視線を戻していた声しか聴いていなかったロナは、そんなセイナの変化に全く気付いておらず、呑気に欠伸を噛み殺しながらカタカタと軽快にキーボードを操作していた。
────や、やめろ!!それ以上、火に油おろか、ガソリンを注ぐんじゃない!!
声を出せばバレるので、必死に俺は顔に力を入れてロナを睨むが、本人は今、自分が地雷原でタイピングしていることなど全く気付いていない!
バキッ!!
うーわ!?セイナが怒りすぎて、持っていた陶器のティーカップ、その持ち手を人差し指一本で折りやがった……!
にもかかわらず……ちょいちょいちょい!ロナさん!?どうして全く気付いていないんだい!?……結構大きな音がしたのに、お前わざとやってないか!?
「────フォルテ……?アンタ……ロナと一緒に寝ていたなんて、アタシ初耳なんだけど……?」
「え?ソウダッタッケ……?」
まさかの狙い撃ち、いや、地雷原の誘爆がこっちにまで回ってきたと言うべきか、今朝のロナと一緒でセイナに対する心の準備ができていなかった俺は、何故か片言で返事してしまう。
「あら……いつからご主人様に逆らうようになったのかしら……?鉄拳が足りないのかしら……?」
片言のせいでとぼけていると勘違いされたのか、拳をバキバキ鳴らすセイナ……
そして、いつも宝石のように綺麗なそのブルーサファイアの瞳からはスーッとハイライトが抜けていく……
「お、おい……仮に一緒に寝ていたとしても、俺は二日間寝込んでいたんだからどうしようもないだろ!?つーかいつからお前が俺のご主人様になったんだ!?」
「無意識の状況下こそ、人は普段の週間、その本性が明らかになるわ。つまり寝込んでいる状態でも女性に手を出すってことは、それがアンタの変態根性なのよ変態!!それに、アタシがそんなふしだらなアンタの調教をするって言ったんだから、アタシがご主人様で当たり前でしょ!このアフォルテ!」
無茶苦茶だ……!久々に聞いたなセイナの暴論。
アタシの言うことは絶対という……まさに暴君。流石の俺もそれにイラっとして前のめりになり、セイナもそれに合わせて椅子から立ち上がって互いに睨み合っていると────
「もーロナは仕事中なんだから、前にも言ったけど、夫婦漫才なら他でやってよね……」
俺とセイナが言い合いしていることに、大して楽しくもないような様子でロナはボソリと呟いた。
「誰が夫婦漫才だ(よ)!!」
「うわっ息ぴったりかよ!?てかうるさッ……!あー!二人がうるさいから間違えてフォルダ一緒にしちゃったじゃん……って、あれ……?」
ツッコミを入れつつ、ロナはまるでハエでも払うかのようにバタバタと手を振る。
つーかなんでお前はもう関係ないみたいなオーラ出してんの?色んな所を炎上させた挙句に放置ですか?マジでその銀のツインテールで一本背負い食らわすぞ?
「夫婦漫才って結婚している人がするものでしょ?ロナ、アンタ言葉のチョイス間違っているわよ?」
「そーだそーだ!誰がこんなおてんば箱入り娘と結婚するんだ?」
「なんですって!?アタシの何処がおてんば箱入りなのよ!?」
「ふ、二人とも……ちょっと……」
「箱入りだろ!?今時電車の乗り方知らなくて、改札口で詰まる奴なんて見たことがねーよ!」
「それはッ……!で、でも、おてんばとは関係ないでしょ!そんなこと言ったら、アンタだってアタシが色々変えても……何にも気づかない鈍感男じゃない!!」
「鈍感?それこそなんの話し────」
「ふーたーりーとーもー!!ねえ、聞いて?ねえ、お願いだからロナの話し聞いて?」
ヒートアップして今にも取っ組み合いに発展しそうになった俺達の声を遮るようにして、ロナが大きな声を張り上げた。
「「元凶は黙ってろ!!」」
「あーもうっ……!!相性いいのは分かったから!!冗談抜きでこれ見て!二人とも!」
再びハモる俺達に、ロナは焦れったそうに歯ぎしりさせながら、使っていたPCのモニターをこっちに向けた。
「なんだこれ?二つの旋条痕?」
ロナの見せてきた画面には、二つの銃弾とそれに関するデータが数値やグラフでデータ化されたものだった。見たところ、別に何の変哲もないデータに見えるが……そんなに興奮するものか?これ……
「……?これが何だってのよ?」
セイナも同じ感想を持ったのか、訝し気な表情で二つのデータを交互に見比べていた。
「この右側が、二日前にフォルテ達が戦った密輸業者のトラックにあった銃のデータでね。こっちの左側は一か月前にセイナのお母さん、エリザベス三世から貰った二か月前のケンブリッジ大学でテロリストが持っていた銃のデータ。さっきロナが情報を整理してた時、うっかりこの二つのデータを同じフォルダに入れちゃったんだけどね……この二つのデータのねじれ率……CD²/L×√SG/10.9の公式に弾丸の直径や長さを入れて計算して……で、この両方とも銃身がコールドハンマーフォージングで製造されてて……それで……」
「「つまり……!?」」
専門的なデータの話しでついていけなくなった俺とセイナが声を合わせてロナに聞く。
もう何度もハモり過ぎて、誰もそのことについて突っ込まない中、ロナがマウスを操作した。
「つまり……この二つのデータを合わせると……」
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