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赤き羽毛の復讐者《スリーピングスナイパー》
鎮魂の慈雨《レクイエムレイン》7
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「と、父さん……だと!?」
俺はアイリスの言っていることの意味が理解できなかった。正確にはアイリスの告げたその内容、事実を上手く飲み込むことができなかった。
四つん這いに倒れたアイリスと魔術弾使いを交互に見ると、既視感の正体に俺はようやく気が付いた。
似ているんだ、ここにいる二人が……
性別こそ違えど似ている部分は多々見つかった。髪や目の色、表情、骨格や顔のパーツ……見れば見るほど二人が親子だということが、赤の他人でもある俺にも分かってしまうほどに。
当事者でない俺ですらこの状況に冷静さを欠いてしまっているというのに、アイリス本人が正気を保っていられるわけがなかった。そう考えると、普段クールな彼女が人目を阻むことなく、大声を上げて泣いてしまうのは必然だった。
「……強くなったな……アイリス……」
木の幹に背を預けたままの魔術弾使い────そして、アイリスの父親ことルーカス・N・ハスコックが静かに口を開いた。見た目よりも若く感じるその青年声に、俺とアイリスは同時に彼を見た。
「……まさか……自分の娘に負けるとはなぁ……ぅっ……」
「父さん……!!」
撃たれた右肩を抑えて呻くルーカスに、アイリスは脱兎のごとく駆け寄った。
本来だったら感動的な親子の再開のはずが、酷く動揺したアイリスにそれを喜ぶ余裕などあるはずがなかった。
「これは……」
アイリスと一緒に駈け寄った俺が、ちぎれた右腕を見てあることに気づく。
人の腕のように見えるそれは、内部は円柱状の空洞になっていて、その内側にはいくつもの札のような物が貼り付けてあった。
「フォルテと同じ……義手……?父さん、これは一体……?」
見た目よりも出血の少ないことにようやく気付いたアイリスが、ルーカスの懐にあったそれに触れる。
外見は人の肌と同じだが、俺の左腕のような、科学を駆使した脳波を読み取るタイプではなく、機械的な装置は皆無の内部には、護符といった魔術的機能が数えきれないほど施されているようだった。
「魔力を使って動かす……魔術義手だ……二年前、ここで私が生身の右腕を撃たれた後、修復不可能とされて用意してもらった代物だ……」
なるほど……アイリスの銃弾は確かにルーカスの右肩下辺りを貫通してはいたが、血液の入っていない右腕からは出血しない……どうりで見た目よりも軽傷に見えたということか。
「二年前に用意してもらったって……じゃあやっぱりあの時に父さんの右腕は……でもどうして!?敵だったはずのボブ・スミスの下についているんですか!?」
涙目のアイリスの瞳にルーカスは渋い顔付きを浮かべながら、懐から一本の煙草を取り出した。銘柄の分からない焦げ茶の煙草葉巻きに火をつけ、一吸いする。
「……さて、どこから話したものか……」
着香された甘みと酸味の混じったような煙と一緒に、そう吐きだしたルーカス。
本来スナイパーは臭いが敵にバレるのを恐れ、作戦行動中は煙草など人工的香りのあるものは使用しない。そんな彼が煙草をふかす様はまるで、自分の任務はようやく終わったという口ぶりにも取れた気がした。
「まずは……そうだな、二年前のあの任務……あれが軍上層部と関与していたFBIが仕組んだ罠だった、ということはお前も気づいているな?」
「う、うん……」
「実はな、あれは私自ら志願したものだったんだ」
「えっ……?じゃあ父さんは、初めから敵の罠と気づいていて志願を……?」
コクリと小さく頷いたルーカスに、アイリスは垂れた眦が吊り上がるほどに大きく瞳を見開いた。
「なんでわざわざ死地に飛び込むようなことを……!?罠だと分かっていたなら、断ることだってできたはずなのに……」
「いや、そうでもしなければ奴を……FBIの上層部をあの場で殺れないと思ったのだ……そこにある、ベトナムの武器密造工場で……」
「どういうことだ?」
親子同士の会話の中、無礼なのを承知で俺が話しに割り込んだ。
「……その左眼と左腕……あぁ、君がS・Tのフォルテ・S・エルフィーか……」
「俺のことを知っているのか?」
「勿論知っているさ、君達があのFBI長官に歯向かったチームなんだろ?」
「……」
俺はその言葉に押し黙る。知っているんだ、多分この人はなんで俺達がFBIに喧嘩を吹っ掛けたのかを……
急に話しの見えなくなったアイリスがキョトンとする中、ルーカスはさらに続ける。
「つまり……君にはあの組織の内情がどんなものか知っているはずだ。私がここで説明せずともね……」
「……俺の話しはいい、それよりも今はアンタがどうしてFBIで仕事をしていたのか、そこが一番重要だ……」
あまりアイリスにも聞かせたくない俺の話しを遮りつつ、上手くそう誘導すると、ルーカスもそれを察したかのように煙草を大きく吸った。
「私はこのベトナムの地で、何百何千と仕事をしていく内にあることに気づいた」
吐き出された煙草が宙をうねる。
「アメリカ政府が指示する任務の中で、意図的に避けられている場所が存在することに……」
「避けられている場所……?」
首を傾げたアイリスにルーカスは視線を西、ベトナムの方角を見た。
「ここだ……昔からクサイクサイと感じてはいたが、そのことを上層部に伝えても一向に偵察許可は下りなかった。だがある時、任務中に敵から逃れるためにキーソン川に飛び込んだことがあった。そして、その隠された場所へと足を踏み入れてしまったのだ……」
「それでこの工場を見つけたのか?」
俺の言葉に、ルーカスは後悔の念を抱くような表情を浮かべた。
「……工場だけなら良かったんだけどな。武器密造に加え、中国、ベトナムに武器密輸に関与していたアメリカFBI副長官を見てしまったんだ……」
やはり、推測通りこの工場はベトナムと中国に武器を密輸するための工場だったのか……
だが、一体何の目的でチャップリンそんなことをしていたんだ?
「すぐさま私が軍の上層部に訴えかけ、国内では証拠がないため工場で直接始末することを伝えると、奴らは手のひらを返したかのようにあっさり任務を受諾した……もうその時には裏で私を始末する手回しが済んでいたのだろう……」
「そこまで分かってて、どうして……!?」
掴みかかるくらいの勢いで詰め寄ったアイリスを、ルーカスは弱弱しかった眼光を鷹のように鋭くして見据える。
「祖国の為だ……」
「祖国の……?」
オウム返しのように繰り返したアイリスのその言葉に、俺は内心にチクリと棘のようなものが刺さった気がした。
祖国の為……愛国心……俺がすっかり忘れてしまっていたその言葉に。
「そうだ、私は亡くした妻やアイリスの暮らす祖国アメリカを守るため、あの男を排除しなければならなかった……だが、結果それを成し遂げることはできず……私の尻拭いまでアイリス……お前にやらせることになってしまった……」
アイリスはその言葉を聞いて「ううん……そんなことない」と告げたが、俺は少しだけ腹が立ってしまう。
「……罠だって分かっていたなら、どうしてアイリスを観測手として任務に同行させたんだ?他に幾らだって代わりは────」
「いないッ……!」
重傷を負って、今にも気絶しそうなほど弱っていたはずのその男の覇気に、俺は図らずも半歩下がるほどに気圧されてしまった。
「この子の……アイリスの代わりなどいない!フォルテ・S・エルフィー……あの時伝えこそしなかったが、これほどまで危険な任務にアイリスの同席させたのは、この子が私以上に優れた素質、狙撃の感性を持っていると判断したからだ……!その証拠に、私を撃ったスナイパーをアイリスは相打ちながらも仕留めていたのだから……!」
「仕留めていた……?ボクの最後に放った銃弾が奴に……?」
俺はアイリスの言っていることの意味が理解できなかった。正確にはアイリスの告げたその内容、事実を上手く飲み込むことができなかった。
四つん這いに倒れたアイリスと魔術弾使いを交互に見ると、既視感の正体に俺はようやく気が付いた。
似ているんだ、ここにいる二人が……
性別こそ違えど似ている部分は多々見つかった。髪や目の色、表情、骨格や顔のパーツ……見れば見るほど二人が親子だということが、赤の他人でもある俺にも分かってしまうほどに。
当事者でない俺ですらこの状況に冷静さを欠いてしまっているというのに、アイリス本人が正気を保っていられるわけがなかった。そう考えると、普段クールな彼女が人目を阻むことなく、大声を上げて泣いてしまうのは必然だった。
「……強くなったな……アイリス……」
木の幹に背を預けたままの魔術弾使い────そして、アイリスの父親ことルーカス・N・ハスコックが静かに口を開いた。見た目よりも若く感じるその青年声に、俺とアイリスは同時に彼を見た。
「……まさか……自分の娘に負けるとはなぁ……ぅっ……」
「父さん……!!」
撃たれた右肩を抑えて呻くルーカスに、アイリスは脱兎のごとく駆け寄った。
本来だったら感動的な親子の再開のはずが、酷く動揺したアイリスにそれを喜ぶ余裕などあるはずがなかった。
「これは……」
アイリスと一緒に駈け寄った俺が、ちぎれた右腕を見てあることに気づく。
人の腕のように見えるそれは、内部は円柱状の空洞になっていて、その内側にはいくつもの札のような物が貼り付けてあった。
「フォルテと同じ……義手……?父さん、これは一体……?」
見た目よりも出血の少ないことにようやく気付いたアイリスが、ルーカスの懐にあったそれに触れる。
外見は人の肌と同じだが、俺の左腕のような、科学を駆使した脳波を読み取るタイプではなく、機械的な装置は皆無の内部には、護符といった魔術的機能が数えきれないほど施されているようだった。
「魔力を使って動かす……魔術義手だ……二年前、ここで私が生身の右腕を撃たれた後、修復不可能とされて用意してもらった代物だ……」
なるほど……アイリスの銃弾は確かにルーカスの右肩下辺りを貫通してはいたが、血液の入っていない右腕からは出血しない……どうりで見た目よりも軽傷に見えたということか。
「二年前に用意してもらったって……じゃあやっぱりあの時に父さんの右腕は……でもどうして!?敵だったはずのボブ・スミスの下についているんですか!?」
涙目のアイリスの瞳にルーカスは渋い顔付きを浮かべながら、懐から一本の煙草を取り出した。銘柄の分からない焦げ茶の煙草葉巻きに火をつけ、一吸いする。
「……さて、どこから話したものか……」
着香された甘みと酸味の混じったような煙と一緒に、そう吐きだしたルーカス。
本来スナイパーは臭いが敵にバレるのを恐れ、作戦行動中は煙草など人工的香りのあるものは使用しない。そんな彼が煙草をふかす様はまるで、自分の任務はようやく終わったという口ぶりにも取れた気がした。
「まずは……そうだな、二年前のあの任務……あれが軍上層部と関与していたFBIが仕組んだ罠だった、ということはお前も気づいているな?」
「う、うん……」
「実はな、あれは私自ら志願したものだったんだ」
「えっ……?じゃあ父さんは、初めから敵の罠と気づいていて志願を……?」
コクリと小さく頷いたルーカスに、アイリスは垂れた眦が吊り上がるほどに大きく瞳を見開いた。
「なんでわざわざ死地に飛び込むようなことを……!?罠だと分かっていたなら、断ることだってできたはずなのに……」
「いや、そうでもしなければ奴を……FBIの上層部をあの場で殺れないと思ったのだ……そこにある、ベトナムの武器密造工場で……」
「どういうことだ?」
親子同士の会話の中、無礼なのを承知で俺が話しに割り込んだ。
「……その左眼と左腕……あぁ、君がS・Tのフォルテ・S・エルフィーか……」
「俺のことを知っているのか?」
「勿論知っているさ、君達があのFBI長官に歯向かったチームなんだろ?」
「……」
俺はその言葉に押し黙る。知っているんだ、多分この人はなんで俺達がFBIに喧嘩を吹っ掛けたのかを……
急に話しの見えなくなったアイリスがキョトンとする中、ルーカスはさらに続ける。
「つまり……君にはあの組織の内情がどんなものか知っているはずだ。私がここで説明せずともね……」
「……俺の話しはいい、それよりも今はアンタがどうしてFBIで仕事をしていたのか、そこが一番重要だ……」
あまりアイリスにも聞かせたくない俺の話しを遮りつつ、上手くそう誘導すると、ルーカスもそれを察したかのように煙草を大きく吸った。
「私はこのベトナムの地で、何百何千と仕事をしていく内にあることに気づいた」
吐き出された煙草が宙をうねる。
「アメリカ政府が指示する任務の中で、意図的に避けられている場所が存在することに……」
「避けられている場所……?」
首を傾げたアイリスにルーカスは視線を西、ベトナムの方角を見た。
「ここだ……昔からクサイクサイと感じてはいたが、そのことを上層部に伝えても一向に偵察許可は下りなかった。だがある時、任務中に敵から逃れるためにキーソン川に飛び込んだことがあった。そして、その隠された場所へと足を踏み入れてしまったのだ……」
「それでこの工場を見つけたのか?」
俺の言葉に、ルーカスは後悔の念を抱くような表情を浮かべた。
「……工場だけなら良かったんだけどな。武器密造に加え、中国、ベトナムに武器密輸に関与していたアメリカFBI副長官を見てしまったんだ……」
やはり、推測通りこの工場はベトナムと中国に武器を密輸するための工場だったのか……
だが、一体何の目的でチャップリンそんなことをしていたんだ?
「すぐさま私が軍の上層部に訴えかけ、国内では証拠がないため工場で直接始末することを伝えると、奴らは手のひらを返したかのようにあっさり任務を受諾した……もうその時には裏で私を始末する手回しが済んでいたのだろう……」
「そこまで分かってて、どうして……!?」
掴みかかるくらいの勢いで詰め寄ったアイリスを、ルーカスは弱弱しかった眼光を鷹のように鋭くして見据える。
「祖国の為だ……」
「祖国の……?」
オウム返しのように繰り返したアイリスのその言葉に、俺は内心にチクリと棘のようなものが刺さった気がした。
祖国の為……愛国心……俺がすっかり忘れてしまっていたその言葉に。
「そうだ、私は亡くした妻やアイリスの暮らす祖国アメリカを守るため、あの男を排除しなければならなかった……だが、結果それを成し遂げることはできず……私の尻拭いまでアイリス……お前にやらせることになってしまった……」
アイリスはその言葉を聞いて「ううん……そんなことない」と告げたが、俺は少しだけ腹が立ってしまう。
「……罠だって分かっていたなら、どうしてアイリスを観測手として任務に同行させたんだ?他に幾らだって代わりは────」
「いないッ……!」
重傷を負って、今にも気絶しそうなほど弱っていたはずのその男の覇気に、俺は図らずも半歩下がるほどに気圧されてしまった。
「この子の……アイリスの代わりなどいない!フォルテ・S・エルフィー……あの時伝えこそしなかったが、これほどまで危険な任務にアイリスの同席させたのは、この子が私以上に優れた素質、狙撃の感性を持っていると判断したからだ……!その証拠に、私を撃ったスナイパーをアイリスは相打ちながらも仕留めていたのだから……!」
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