165 / 361
赤き羽毛の復讐者《スリーピングスナイパー》
鎮魂の慈雨《レクイエムレイン》6
しおりを挟む
空を飛ぶこと数分、中国山地にできた半円状のクレーター、さっきロナがハッキングしたグリーズのレーザーで薙ぎ払った痕の上で、アイリスが迷彩柄のパラシュートを切り離した。
衛星写真でも見た大きな樹木……楠か?が倒れる横で、俺はアイリスの脚を掴んでいた手を解き、先に着地した。
「……」
すると後から着地したアイリスは、無言のままクレーター横に生い茂る草木を掻き分け、どんどん先に行ってしまう。
省エネ状態で眼を開けながら眠っている状態の彼女にとって、俺のことや不法入国したことなどはどうでもいいらしい。先日、自分で「国境に気を付けろ」とか俺に言ってたくせに……
見失わないよう急いで後を追いかけつつ、甘栗色の垂れさがるロング三つ編みに向かって唇を曲げ、渋い顔付きを俺は向けた。不満を露わにしても意味がないことは理解しているが、話しができない以上そうする他なかった。
そんな俺の前でアイリスは突然立ち止まった。
何かに気づいたらしく、その視線は地面の方へと向けられていた。
「……?どうした?」
ぶつかりそうになりつつも何とか立ち止まった俺が、高さがセイナ達とさして変わりないアイリスの低身長、その上から地面を覗き込んだ……なんの変哲もない密林で怪しく光るそれに気づいて、俺の眼光は鋭さを増す。
「血痕か、てことは……この近くに奴がいるのか?」
俺の問いかけに、アイリスは無言のまま血の道しるべを追っていく。
まるで彼女の自身の感情ではなく、刷り込まれた復讐心、その本能がそうさせるかのように小さな身体は歩みを止めない。
ぼたぼたと垂れる血痕を追っていくと、途中で俺はあるものに気づいた。
迷彩柄のデカくて長い鉄の塊、あれは確か……
「……奴が使っていた銃だ……」
突然、目の前にいたアイリスがそう告げた。
「お前……起きたのか?」
全然気づかなかった……いつの間に────
死んだ魚のような据わった眼には変わりないが、アイリスの瞳にはハイライトが僅かに戻っていた。
「……PGM Hécate II、フランス製の対物ライフルだ……」
PGM Hécate IIはアイリスの7.62mmの銃弾に対し、12.7mm弾を使用する超大型ライフル。以前アメリカでヘリを撃ち落としたトリガー5ことレクス・アンジェロ、アイツが愛用しているバレッタM82A1と同じ系統のライフルだ。どうりであれだけ威力の高いアイリスの銃弾をいなし続けられていた訳か……
だが、落ちていたHécate IIからはそれをさらに上回る、アイリスが最後に放った銃弾……その威力の高さが物語られていた。
というのも、Hécate IIに搭載されていた銃の反動を抑える弁当箱のように大きなマズルブレーキ、それが先端についた銃身がまるでラッパやチューバといった管楽器を連想させるほど、えげつない曲線を描いていた。こういうのを見るとつくづく魔術というものが恐ろしくなるぜ……
生唾を飲み込む俺の前を、仮眠から目覚めたアイリスが再び歩き始めた。
少女が突き進む後を俺が追う────血痕へと足を踏み入れていくたびに、ベトナムの高温多湿なはずの空気がドンドン重く、冷たくなっていくのを感じた。
まるでこれ以上、俺達が進むことをこの密林が拒んでいるかのように……
数分も歩かないうちに密林の中で少しだけ開けた場所に俺達は出た。草木に覆われた小さな広場のような場所、その中央に生えた一本の木の根元には、一人の人物が幹に身体を預けた状態で座り込んでいた。血痕はその人物へと続いている。
ギリースーツに全身を隠し、弾き飛ばされた片腕を懐に抱いたそいつは、息こそ荒いが大した出血量では無かった……俺も過去に腕を斬り落とされたことがあるので、どれほどの血が流れるか知っているが、あの出血量の少なさは一体どういうことだ?
「……」
不審に思う俺を置いて、スタスタと歩いていったアイリス。
父を殺された恨み節も、復讐を果たしたことへの罵詈雑言や歓喜すら上げず、一歩一歩とその人物へと近づき────
────バサッ!
被っていたギリースーツのフードを乱暴に剥がした。
湿り気の混じった微風が俺達を軽くなでた────
魔術弾使いの顔は、アイリスが間にいるせいで俺は確認することができない。
一体どんな奴なのか……?アイリスの横に向かおうとしたその時だった。
「……ぁぁ……あぁ……!」
魔力の切れかけていたアイリスが、全身を震わせながら声にならない嗚咽を漏らし、ゆっくりと数歩後退した。
そこまで感情を露わにすることのなかった少女が、まるで別人のように動揺していた。
「どうした!?アイリス!!」
俺は思わず駆け出していた。
何か魔術弾使いからの攻撃を受けたのではないかと、震えの止まらないアイリスを支えつつ、身を庇うように間に割って入る。
────外傷は……無い、それどころか、魔術や特殊な攻撃を受けた形跡も見受けられない……?
精神的な攻撃を受けたのかとも思ったそうではない無さそうだった。
流れ落ちる砂時計のような琥珀色の瞳は、瞬きすら忘れてしまったかのように見開かれていた。さっきの死んだ魚のような眼が嘘であるかのように……そしてその瞳は真っすぐ、魔術弾使いを見ていた。
俺はそこでようやく魔術弾使い、その隠された素顔を見たところで電流のような物が全身を駆け巡った。
────なんなんだ、コイツは……!?
視界に映ったのは、茶髪の短髪を短く刈り上げた三十代行くか行かないかくらい印象の、東洋系の男だった。
額には銃のダメージか、玉のような汗を浮かべていたその男性自体は別にそこまで不思議は無かった。ただ俺が気になったのは────
────俺は……コイツを知っている……!?
どこか親近感を覚える既視感のような感情だった。
こんな奴、俺の知り合いにはいないはず……だが何故だろう、俺はこの男の素顔を見たことがある。が、同時にそんな有り得ないと脳が告げていた。
「げほッ……!!げほッ……!!」
俺の身体を杖のようにしていたアイリスが、過呼吸に陥ってその場に倒れそうになってしまう。
「おいアイリス……!しっかりしろ……!」
身体を摩ってやりながら介抱する。
ここまで動揺するということは……知っているんだ、この男の正体を……
「げほッ……!!どうして……?どうしてアナタがお前なんだ……!?」
両手両膝をつき、マフラーの下からそう漏らしたアイリスの瞳からは────ボロッ!ボロッ!
大粒の涙がぼたぼたと零れ落ちた。
「お前は……アナタはあの時死んだはずだろ……!!なのにどうして……!?」
あのアイリスからとは思えない、魂の叫び……それはまるで魔術弾使いにではなく、こうなってしまった運命に向けて訴えかけているような悲痛な叫喚だった。
「どうして生きているんだ!?父さん……!!」
衛星写真でも見た大きな樹木……楠か?が倒れる横で、俺はアイリスの脚を掴んでいた手を解き、先に着地した。
「……」
すると後から着地したアイリスは、無言のままクレーター横に生い茂る草木を掻き分け、どんどん先に行ってしまう。
省エネ状態で眼を開けながら眠っている状態の彼女にとって、俺のことや不法入国したことなどはどうでもいいらしい。先日、自分で「国境に気を付けろ」とか俺に言ってたくせに……
見失わないよう急いで後を追いかけつつ、甘栗色の垂れさがるロング三つ編みに向かって唇を曲げ、渋い顔付きを俺は向けた。不満を露わにしても意味がないことは理解しているが、話しができない以上そうする他なかった。
そんな俺の前でアイリスは突然立ち止まった。
何かに気づいたらしく、その視線は地面の方へと向けられていた。
「……?どうした?」
ぶつかりそうになりつつも何とか立ち止まった俺が、高さがセイナ達とさして変わりないアイリスの低身長、その上から地面を覗き込んだ……なんの変哲もない密林で怪しく光るそれに気づいて、俺の眼光は鋭さを増す。
「血痕か、てことは……この近くに奴がいるのか?」
俺の問いかけに、アイリスは無言のまま血の道しるべを追っていく。
まるで彼女の自身の感情ではなく、刷り込まれた復讐心、その本能がそうさせるかのように小さな身体は歩みを止めない。
ぼたぼたと垂れる血痕を追っていくと、途中で俺はあるものに気づいた。
迷彩柄のデカくて長い鉄の塊、あれは確か……
「……奴が使っていた銃だ……」
突然、目の前にいたアイリスがそう告げた。
「お前……起きたのか?」
全然気づかなかった……いつの間に────
死んだ魚のような据わった眼には変わりないが、アイリスの瞳にはハイライトが僅かに戻っていた。
「……PGM Hécate II、フランス製の対物ライフルだ……」
PGM Hécate IIはアイリスの7.62mmの銃弾に対し、12.7mm弾を使用する超大型ライフル。以前アメリカでヘリを撃ち落としたトリガー5ことレクス・アンジェロ、アイツが愛用しているバレッタM82A1と同じ系統のライフルだ。どうりであれだけ威力の高いアイリスの銃弾をいなし続けられていた訳か……
だが、落ちていたHécate IIからはそれをさらに上回る、アイリスが最後に放った銃弾……その威力の高さが物語られていた。
というのも、Hécate IIに搭載されていた銃の反動を抑える弁当箱のように大きなマズルブレーキ、それが先端についた銃身がまるでラッパやチューバといった管楽器を連想させるほど、えげつない曲線を描いていた。こういうのを見るとつくづく魔術というものが恐ろしくなるぜ……
生唾を飲み込む俺の前を、仮眠から目覚めたアイリスが再び歩き始めた。
少女が突き進む後を俺が追う────血痕へと足を踏み入れていくたびに、ベトナムの高温多湿なはずの空気がドンドン重く、冷たくなっていくのを感じた。
まるでこれ以上、俺達が進むことをこの密林が拒んでいるかのように……
数分も歩かないうちに密林の中で少しだけ開けた場所に俺達は出た。草木に覆われた小さな広場のような場所、その中央に生えた一本の木の根元には、一人の人物が幹に身体を預けた状態で座り込んでいた。血痕はその人物へと続いている。
ギリースーツに全身を隠し、弾き飛ばされた片腕を懐に抱いたそいつは、息こそ荒いが大した出血量では無かった……俺も過去に腕を斬り落とされたことがあるので、どれほどの血が流れるか知っているが、あの出血量の少なさは一体どういうことだ?
「……」
不審に思う俺を置いて、スタスタと歩いていったアイリス。
父を殺された恨み節も、復讐を果たしたことへの罵詈雑言や歓喜すら上げず、一歩一歩とその人物へと近づき────
────バサッ!
被っていたギリースーツのフードを乱暴に剥がした。
湿り気の混じった微風が俺達を軽くなでた────
魔術弾使いの顔は、アイリスが間にいるせいで俺は確認することができない。
一体どんな奴なのか……?アイリスの横に向かおうとしたその時だった。
「……ぁぁ……あぁ……!」
魔力の切れかけていたアイリスが、全身を震わせながら声にならない嗚咽を漏らし、ゆっくりと数歩後退した。
そこまで感情を露わにすることのなかった少女が、まるで別人のように動揺していた。
「どうした!?アイリス!!」
俺は思わず駆け出していた。
何か魔術弾使いからの攻撃を受けたのではないかと、震えの止まらないアイリスを支えつつ、身を庇うように間に割って入る。
────外傷は……無い、それどころか、魔術や特殊な攻撃を受けた形跡も見受けられない……?
精神的な攻撃を受けたのかとも思ったそうではない無さそうだった。
流れ落ちる砂時計のような琥珀色の瞳は、瞬きすら忘れてしまったかのように見開かれていた。さっきの死んだ魚のような眼が嘘であるかのように……そしてその瞳は真っすぐ、魔術弾使いを見ていた。
俺はそこでようやく魔術弾使い、その隠された素顔を見たところで電流のような物が全身を駆け巡った。
────なんなんだ、コイツは……!?
視界に映ったのは、茶髪の短髪を短く刈り上げた三十代行くか行かないかくらい印象の、東洋系の男だった。
額には銃のダメージか、玉のような汗を浮かべていたその男性自体は別にそこまで不思議は無かった。ただ俺が気になったのは────
────俺は……コイツを知っている……!?
どこか親近感を覚える既視感のような感情だった。
こんな奴、俺の知り合いにはいないはず……だが何故だろう、俺はこの男の素顔を見たことがある。が、同時にそんな有り得ないと脳が告げていた。
「げほッ……!!げほッ……!!」
俺の身体を杖のようにしていたアイリスが、過呼吸に陥ってその場に倒れそうになってしまう。
「おいアイリス……!しっかりしろ……!」
身体を摩ってやりながら介抱する。
ここまで動揺するということは……知っているんだ、この男の正体を……
「げほッ……!!どうして……?どうしてアナタがお前なんだ……!?」
両手両膝をつき、マフラーの下からそう漏らしたアイリスの瞳からは────ボロッ!ボロッ!
大粒の涙がぼたぼたと零れ落ちた。
「お前は……アナタはあの時死んだはずだろ……!!なのにどうして……!?」
あのアイリスからとは思えない、魂の叫び……それはまるで魔術弾使いにではなく、こうなってしまった運命に向けて訴えかけているような悲痛な叫喚だった。
「どうして生きているんだ!?父さん……!!」
0
あなたにおすすめの小説
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?
あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】全60話 完結しました。読者の皆様ありがとうございます!
世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。
「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。
・神話級ドラゴン
⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺)
・深淵の邪神
⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決)
・次元の裂け目
⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い)
「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」
本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……?
「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー!
【免責事項】
この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
「ただの経費削減ですが?」 銀河最弱の補給艦隊が、俺の「在庫管理」で最強になったようです
空木 架
SF
日本の企業で総務として働く星野明日虎(32歳)は、ある日突然、見知らぬ宇宙の帝国へと転移してしまう。彼が配属されたのは、整理整頓もままならない「銀河最弱」の補給艦隊だった!
ひょんなことから戦艦の艦長に任命されてしまった明日虎だが、宇宙の戦い方など全く分からない。そこで彼が武器にしたのは、長年の社畜生活で培った「経費削減」と「在庫管理」のスキルだった。
「弾薬の無駄遣い禁止!」「エンジンはこまめに切れ!」――ただ徹底的なコストカットと業務効率化を推し進めただけなのに、それがなぜか「天才的な軍事戦略」として周囲に大勘違いされていく。
個性豊かな仲間たちと共に、最弱だった倉庫部門を最強の組織へと育て上げる、痛快・お仕事&成り上がりSFファンタジー!
※この作品は、「小説家になろう」「カクヨム」でも連載しています
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
異世界で貧乏神を守護神に選ぶのは間違っているのだろうか?
石のやっさん
ファンタジー
異世界への転移、僕にはもう祝福を受けた女神様が居ます!
主人公の黒木翼はクラスでは浮いた存在だった。
黒木はある理由から人との関りを最小限に押さえ生活していた。
そんなある日の事、クラス全員が異世界召喚に巻き込まれる。
全員が女神からジョブやチートを貰うなか、黒木はあえて断り、何も貰わずに異世界に行く事にした。
その理由は、彼にはもう『貧乏神』の守護神が居たからだ。
この物語は、貧乏神に恋する少年と少年を愛する貧乏神が異世界で暮す物語。
貧乏神の解釈が独自解釈ですので、その辺りはお許し下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる