212 / 361
月下の鬼人(ワールドエネミー)下
maintenance(クロッシング・アンビション)15
しおりを挟む
アメリカアカオオカミ。
ここ一帯に生息している野性の雑食猛獣だ。
飯でも探して彷徨っていたのか、が、ギラギラと鋭利な犬歯をナイフのようにチラつかせ唸り声を上げている。
どうやらご馳走を見つけて興奮しているらしい。
「ヒッ……!」
赤きオオカミがダラダラと涎を滴らせる姿にリズが怯む。
とても戦えるような状態ではない。
────俺一人でやるしかないか……ッ
レアステーキになる気など毛頭ないが、生憎と手は塞がっていて銃も刀も使えない。
グルルルル……ッ!
眼を合わせたまま、獰猛な爪を地に突き立てたオオカミが、じりじりと近づいてくる。
距離は十メートル圏内。
リズを降ろして戦おうにも、少しでもこっちが隙を見せれば飛び掛からんとするオオカミの威圧感……完全に釘付けにされている。
この状態のまま、やるしかないのか……!
だが……武器もない。両腕も塞がり。背には少女。挙句に人よりも優れた運動性能を持つ獣。
こんな状態で一体どうすれば?
「フォルテ……」
焦りを汲み取ってか、耳元でリズの不安声が響いた。
それに呼応するように、俺は深層意識から我に返る。
こんな時に何をやってるんだ俺は……
男が女を守るのに、下手な理屈なんて要らないだろッ……!
暗闇の世界が────紅く染まる。
「────リズ」
優しく名前を呼びかける。
眼をギュッと閉じていたリズが、それに気づいて瞳を瞬かせた。
身体に熱が入り混じる。
それもアルコールのような淡いものではなく、鮮烈な劫火に身を焦がすような焦熱。
魔眼の身体強化による反作用が、侵食するマグマのようにじわりじわりと広がっていく。
「お前はさっき自分のピンクが嫌だと言っていたな」
大丈夫……
以前の暴走による経験と、さっきリズが声を掛けてくれたおかげで……安定している。
「だがな……外見だけがお前の全てじゃない。お前の心の中には、誰にも負けない真っ赤な闘志があるじゃないか!」
「真っ赤な……闘志……」
二倍……三倍……身体から力が込み上げてくる。
よし、準備は整った……ッ!
眼には眼を、歯には歯を、オオカミには魔眼を!
グルルルァァッ!!
刹那────オオカミは駆け出し、跳躍する。
大きなシルエットが俺達の頭上に覆いかぶさり、空を飾る星明りを掻き消した。
速い……だが!
鋭敏なオオカミの動きをものともせず、俺はリズを背負ったままサイドステップで躱す。
「……ッ!?」
軽く躱したつもりが、勢い余って五メートル以上も距離を取ってしまった。
もはやステップではなく跳躍。
それだけ、今の自分は力に満ち溢れている。
肉体的にも、そして、精神的にも。
華麗に着地を決めつつ、身体の感触を確かめる。
まだ安定しきっていないが、これだけ使えれば十分だ……ッ!
「リズ、聞こえるか」
「な、なに?」
オオカミがこっちを見失っている隙に、背中越しに声をかけると、恐怖の中でも気丈に振る舞おうとする健気な声が返ってくる。
「今からあのオオカミを倒す、でもそれにはお前の闘志、度胸が必要なんだ」
「私の闘志……でも、そんなもの私の中には────」
「ある!それはこの隊長である俺が保証する……ッ!!」
弱気に傾きかけていたリズを、俺の半ば煽動するかのような鼓舞が遮る。
多少強引ではあるが仕方ない。
今やろうとしていることは、生半可な覚悟ではできないからな。
「そして……今からそれを証明するッ!!」
俺はオオカミに向かって突貫する。
オオカミもそれに気づいて再び突進してくる。
「でも、何をすればっ!?」
悲鳴のようなリズの訴え。
俺は林が撃ち靡くような咆哮を張り上げた。
「何があっても俺にしがみ付いていろっ!!!」
────接敵。
運動性能が人とは段違いなオオカミが、数メートル手前から跳躍。
さっきと全く同じ手。
そこまでは予測できていた俺も、同じように跳躍した。
今度は横ではく、縦に。
全長二、三メートルはあるオオカミの血に飢えた双眸、その真上の位置を取る。
「~~~っっっ!!!」
背中のリズはピンクがかった瞳を引き絞り、一心不乱に両手両足を使って俺にしがみ付いている。
そのおかげで片腕が自由になった。
空中戦で上を取った俺は、牙を剥いたオオカミの大口を右手で押さえつけ、跳び箱の要領で背に躍り出た。
フサフサな毛並みの上で前転を決めつつ、
「取ったッ!!」
右手一本でオオカミの赤茶な尾っぽを掴む。
ベルといい、中々握りがいがあるじゃねーかっ……!
「うぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
咆哮と前転の勢いを乗せた右腕をそのまま振り抜き、オオカミを地へと叩きつける。
大地の揺れるような衝撃と合わせ、「ギャインッ!?」と見た目とは裏腹の可愛らしい悲鳴が上がった。
「……ふぅ……!」
着地と同時に追撃を加えようとするも、倒れたままのオオカミは反撃してこない。
どうやら頭を強く打ち付けたらしく、泡を吹いたオオカミは打ち上げられた魚のようなにピクッ……ピクッ……と痙攣を繰り返していた。
「……ウソ……ッ!?」
眉間に皺が寄るほど眼を閉じていたリズが、その光景を目の当たりにして口元を抑える。
彼女にとって逆らうことのできない絶対的強さの象徴が、見るも無様な姿で転がされていた。
「な?だから言っただろ?お前の中には誰にも負けない真っ赤な……いや、赤でもピンクでもない、お前だけの色の闘志が宿っているって……」
月星の夜の下、笑った俺が振り返る。
人間離れした動きの中、恐怖に負けずにずっとしがみ付いていた少女へと。
よく考えてみれば、彼女に対してそんな表情を見せたのはこれが初めてかもしれない。
「でも……もしそれが揺らぎそうな時があれば、俺達が何度でも焚きつけてやるし、消えないように守ってやる。だから、お前は自分が信じた思いを貫き通せばいいんだ。母親のためにも、そして、お前自身のためにもな」
自然体の笑顔が、今の彼女にどんな色で映ったかは分からない……
でも……
「……うん……!」
初めて見せた彼女の表情は、どんな色にも引けを取らない、可愛く綺麗な薄紅だった。
ここ一帯に生息している野性の雑食猛獣だ。
飯でも探して彷徨っていたのか、が、ギラギラと鋭利な犬歯をナイフのようにチラつかせ唸り声を上げている。
どうやらご馳走を見つけて興奮しているらしい。
「ヒッ……!」
赤きオオカミがダラダラと涎を滴らせる姿にリズが怯む。
とても戦えるような状態ではない。
────俺一人でやるしかないか……ッ
レアステーキになる気など毛頭ないが、生憎と手は塞がっていて銃も刀も使えない。
グルルルル……ッ!
眼を合わせたまま、獰猛な爪を地に突き立てたオオカミが、じりじりと近づいてくる。
距離は十メートル圏内。
リズを降ろして戦おうにも、少しでもこっちが隙を見せれば飛び掛からんとするオオカミの威圧感……完全に釘付けにされている。
この状態のまま、やるしかないのか……!
だが……武器もない。両腕も塞がり。背には少女。挙句に人よりも優れた運動性能を持つ獣。
こんな状態で一体どうすれば?
「フォルテ……」
焦りを汲み取ってか、耳元でリズの不安声が響いた。
それに呼応するように、俺は深層意識から我に返る。
こんな時に何をやってるんだ俺は……
男が女を守るのに、下手な理屈なんて要らないだろッ……!
暗闇の世界が────紅く染まる。
「────リズ」
優しく名前を呼びかける。
眼をギュッと閉じていたリズが、それに気づいて瞳を瞬かせた。
身体に熱が入り混じる。
それもアルコールのような淡いものではなく、鮮烈な劫火に身を焦がすような焦熱。
魔眼の身体強化による反作用が、侵食するマグマのようにじわりじわりと広がっていく。
「お前はさっき自分のピンクが嫌だと言っていたな」
大丈夫……
以前の暴走による経験と、さっきリズが声を掛けてくれたおかげで……安定している。
「だがな……外見だけがお前の全てじゃない。お前の心の中には、誰にも負けない真っ赤な闘志があるじゃないか!」
「真っ赤な……闘志……」
二倍……三倍……身体から力が込み上げてくる。
よし、準備は整った……ッ!
眼には眼を、歯には歯を、オオカミには魔眼を!
グルルルァァッ!!
刹那────オオカミは駆け出し、跳躍する。
大きなシルエットが俺達の頭上に覆いかぶさり、空を飾る星明りを掻き消した。
速い……だが!
鋭敏なオオカミの動きをものともせず、俺はリズを背負ったままサイドステップで躱す。
「……ッ!?」
軽く躱したつもりが、勢い余って五メートル以上も距離を取ってしまった。
もはやステップではなく跳躍。
それだけ、今の自分は力に満ち溢れている。
肉体的にも、そして、精神的にも。
華麗に着地を決めつつ、身体の感触を確かめる。
まだ安定しきっていないが、これだけ使えれば十分だ……ッ!
「リズ、聞こえるか」
「な、なに?」
オオカミがこっちを見失っている隙に、背中越しに声をかけると、恐怖の中でも気丈に振る舞おうとする健気な声が返ってくる。
「今からあのオオカミを倒す、でもそれにはお前の闘志、度胸が必要なんだ」
「私の闘志……でも、そんなもの私の中には────」
「ある!それはこの隊長である俺が保証する……ッ!!」
弱気に傾きかけていたリズを、俺の半ば煽動するかのような鼓舞が遮る。
多少強引ではあるが仕方ない。
今やろうとしていることは、生半可な覚悟ではできないからな。
「そして……今からそれを証明するッ!!」
俺はオオカミに向かって突貫する。
オオカミもそれに気づいて再び突進してくる。
「でも、何をすればっ!?」
悲鳴のようなリズの訴え。
俺は林が撃ち靡くような咆哮を張り上げた。
「何があっても俺にしがみ付いていろっ!!!」
────接敵。
運動性能が人とは段違いなオオカミが、数メートル手前から跳躍。
さっきと全く同じ手。
そこまでは予測できていた俺も、同じように跳躍した。
今度は横ではく、縦に。
全長二、三メートルはあるオオカミの血に飢えた双眸、その真上の位置を取る。
「~~~っっっ!!!」
背中のリズはピンクがかった瞳を引き絞り、一心不乱に両手両足を使って俺にしがみ付いている。
そのおかげで片腕が自由になった。
空中戦で上を取った俺は、牙を剥いたオオカミの大口を右手で押さえつけ、跳び箱の要領で背に躍り出た。
フサフサな毛並みの上で前転を決めつつ、
「取ったッ!!」
右手一本でオオカミの赤茶な尾っぽを掴む。
ベルといい、中々握りがいがあるじゃねーかっ……!
「うぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
咆哮と前転の勢いを乗せた右腕をそのまま振り抜き、オオカミを地へと叩きつける。
大地の揺れるような衝撃と合わせ、「ギャインッ!?」と見た目とは裏腹の可愛らしい悲鳴が上がった。
「……ふぅ……!」
着地と同時に追撃を加えようとするも、倒れたままのオオカミは反撃してこない。
どうやら頭を強く打ち付けたらしく、泡を吹いたオオカミは打ち上げられた魚のようなにピクッ……ピクッ……と痙攣を繰り返していた。
「……ウソ……ッ!?」
眉間に皺が寄るほど眼を閉じていたリズが、その光景を目の当たりにして口元を抑える。
彼女にとって逆らうことのできない絶対的強さの象徴が、見るも無様な姿で転がされていた。
「な?だから言っただろ?お前の中には誰にも負けない真っ赤な……いや、赤でもピンクでもない、お前だけの色の闘志が宿っているって……」
月星の夜の下、笑った俺が振り返る。
人間離れした動きの中、恐怖に負けずにずっとしがみ付いていた少女へと。
よく考えてみれば、彼女に対してそんな表情を見せたのはこれが初めてかもしれない。
「でも……もしそれが揺らぎそうな時があれば、俺達が何度でも焚きつけてやるし、消えないように守ってやる。だから、お前は自分が信じた思いを貫き通せばいいんだ。母親のためにも、そして、お前自身のためにもな」
自然体の笑顔が、今の彼女にどんな色で映ったかは分からない……
でも……
「……うん……!」
初めて見せた彼女の表情は、どんな色にも引けを取らない、可愛く綺麗な薄紅だった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界で貧乏神を守護神に選ぶのは間違っているのだろうか?
石のやっさん
ファンタジー
異世界への転移、僕にはもう祝福を受けた女神様が居ます!
主人公の黒木翼はクラスでは浮いた存在だった。
黒木はある理由から人との関りを最小限に押さえ生活していた。
そんなある日の事、クラス全員が異世界召喚に巻き込まれる。
全員が女神からジョブやチートを貰うなか、黒木はあえて断り、何も貰わずに異世界に行く事にした。
その理由は、彼にはもう『貧乏神』の守護神が居たからだ。
この物語は、貧乏神に恋する少年と少年を愛する貧乏神が異世界で暮す物語。
貧乏神の解釈が独自解釈ですので、その辺りはお許し下さい。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる