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神々に魅入られし淑女《タイムレス ラヴ》
幻影の刺客《シャドーアサシン》4
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「────そうか……エリザベスは無事だったか」
セイナの話しを聞いて俺は一先ず安堵の溜息を洩らした。
あの日放たれた銃弾は、セイナの起点によりエリザベスの左腕を掠っただけで済んだらしい。
しかし、外傷こそ軽微であったが、撃たれたことでDAMPsによる発熱を起こしており、現在も意識はあるが安静にしているとのこと。
付きっ切りで看病していたセイナの話しだから、まず間違いはないだろう。
撃たれたところを見た限り大事には至らないと思ってはいたが、それでも改めて無事と聴くと素直に安心した。
でも、他の死傷者について……有能な側近であったセバスのことについては聞く気になれなかった。
その当人はというと、俺の話しに複雑な表情を浮かべては小さく身震いを起こしている。
受け入れ難い事実と非道な行いの数々、そして、俺達がここを襲撃しようとしていた動機について包み隠さず話していくにつれて、彼女の表情は陰鬱さを濃くしていった。
「大丈夫か?」
「う、うん……クリスについては前々から裏で何かやっていると感じていたけど、まさかそんな……ヨルムンガンドを使ってまで私利私欲を満たそうとしていたなんて」
予想していた反応とは少し違う彼女の言葉に、俺は僅かに瞳を見開く。
「……信じてくれるのか?」
これまで話したことに嘘は一つもない。
そうだとしても、信頼する身内の非道全てをすぐに鵜呑みにはできるはずない。そう踏んでいたからこそ、俺は今回の件にセイナを巻き込まないようにとも考えていた。
エリザベスに付き添う彼女に、これ以上余計な心労を加えないためにも……
「信じるも何も、アンタの言葉でしょ?今更何を言っているの?」
そんな俺の懸念を一言で片づけ、さも当たり前のようにセイナは小首を傾げて見せる。
意志と反して俺の頬が僅かに緩んでしまう。
それは決して可愛いからという理由だけではない。
俺の言葉に微塵の疑いも無い彼女の行為が、身体の内にじんわりと広がる信頼の実感を与えてくれたのだ。
それがあまりに嬉しくて、久しく自分でも制御ができない程に表情に出てしまっているのを、セイナは訝しんでいるけど……
「ありがとな」
そう言わずには言われなかった。
「な、なによ……急に」
セイナは照れ臭さで顔を赤くするも、その恥ずかしがる仕草も可愛いなと気が緩んだのか、不意に全身が軋むような激痛に苛まれる。
「だ、大丈夫?って、その傷、もしかして拷問の時に受けたやつじゃ……そんな傷だらけで単身乗り込むなんて、本当に身体が持たないわよ」
俺の身に着けていた黒い戦闘服より覗く生々しい傷跡を、セイナは目敏く見抜いた。
「平気だ、これくらい……そんなことより奴を、クリストファーを今日中に捕まえないと国外に逃げられちまう。身体心配なんてしている余裕はない」
一度のチャンスでできる限り成功率の高い選択肢。
ここを逃せば次のチャンスは当分……いや、もう二度と訪れないかもしれない。
骨の数本や裂傷ごときに弱音を吐く余裕なんて、今の俺には残されていなかった。
「じゃあ、アタシも手伝ってあげるわ」
「え?」
耳を疑うセイナの提案に、俺は痛みで耳がおかしくなったのだと思い顔を上げた。
「今なんて?」
「だから、手伝うって言ったのよ……二度も言わせないで」
セイナは恥ずかしそうに顔を赤らめ、黄金の髪を指で弄んでいる。
「手伝うって、本気で言っているのか?相手はイギリス……お前の故郷なんだぞ?」
事情を話したのも、セイナが納得できずとも敵対することさえ避けれれば上々と思っていたからだが、それを手伝ってくれるともなると、上出来過ぎて逆に心配になってしまう。
「だからなに?故郷だと歯向かってはいけないなんて決まりでもあるの?」
その憂慮さえも一蹴りして、セイナは鋭い意志を示した慧眼を向ける。
「アタシは確かにイギリスという国が好き。でも、それはあくまでイギリスという国で幸せを謳歌してくれる国民達の姿が好きなだけで、決してイギリスという国自体が好きというわけじゃない。お父様もお母様も、そんな人達が一人でも増えればと、毎日休みすら削って身を粉にして働いていたわ。家族同士顔を合わせる機会も少なくなって、意見が合わず喧嘩する日もあったけど、それでも人々を思う気持ちに一度だって私欲が混じったことはない。最初の頃はそんな両親にとってアタシ達は愛されていないんじゃないかって思うこともあったけど、大きくなるに連れてそうじゃないって分かったの。二人はアタシ達が将来同じように困ることのないように、一生懸命事を成そうとしていたんだって。自分達の時間なんて、年に一度のゴルフぐらいしかできない程に時間を割いてね。だからアタシは、二人が愛したイギリスの国民が好きで、それに感謝してくれる人達にアタシも応える必要がある。王族の一員として……」
時折見せる、齢十数年程度しか生きていない少女の物とはとても思えない、不退転に満ちた決意。
それをさっきから黙って聞いているロナやアイリスだけではなく、数十年もの時を生きてきた俺ですら圧倒されるほどだ。
「それを……その築き上げてきたものを脅かすものがいるのなら、例えどんな人物でもアタシは容赦しない。屈服なんてしない。そうならないためにも二人はアタシを戦士の道へと導いてくれたんだと思う……だから手伝うわ。あの不届き者にキツイお灸を据えてやるためにもね」
ブルーサファイアの瞳に闘志が宿る。
これ以上、彼女の覚悟を心配するのは野暮だなと、俺も決意を胸に茂みから立ち上がる。
「武器は持ってきているのか?」
「誰にモノ言っているのよ?」
不敵に片頬を吊り上げたセイナは、着用していたブラウスの背から二つに分解していたグングニルを取り出し双頭槍にする。
プリーツスカートとハイニーソの黒と程よく肉付きのいい太ももの白との色彩が思わず眼を引く絶対領域には、俺が託したコルト・カスタムも装備されていた。
武器については申し分ない。
「よし、じゃあ行くぞ!」
俺はセイナと共に隠れていた茂みから飛び出した。
道路を挟んだ対岸で早朝の欠伸を噛み殺していた衛兵二人が、武装した不審者二人を発見して声を上げる。
「そこの怪しい二人、止まれッ!」
「止まらないと────って、おい……あれってセイナお嬢様じゃないか!?」
「何をバカなことを……な!??セイナお嬢様!?」
仕えるべき主人が向かってくるのを衛兵二人が眼を白黒とさせている隙に、素早く抜刀────流れるようなコンビネーションで衛兵二人を気絶させる。
無罪であろう二人に内心で謝罪しつつ、頽れる身体を踏み台にして鉄柵を飛び越える。
リリリリリリリッッッッッ!!!!!!
敷地内に着地と同時にけたたましい警報が鳴り響く。
どれだけ鮮やかに侵入したとはいえ正面玄関から、剰え監視カメラすら切っていない状態では見つかって当然だ。
わらわらと雑多の如く出迎えてくれる衛兵達が、突然のことに覚束無い足取りで取り囲もうとするのを待ってから、無線機越しにカチリッ────とスイッチが押された。
ドガァァァァァァァァン!!!!!!
すぐ近くの駐車スペースに止められていた黒塗りの高級車達が、爆発と共に朝日の気持ちいい空へ舞い上がった。
予めロナに仕掛けさせておいた指向性爆薬に、虚を食らった衛兵達が爆風に煽られて態勢を崩す。
火薬は抑えてあるので大きな怪我にはならないが、それでも精神的ダメージは否めない。
それに……移動手段を奪うということは、すなわち退路も断ったと言える。
相変わらずのロナの用意周到さに若干引き気味のセイナを連れ、俺達は建物内へと急ぐ。
途中────離れた位置から狙撃せんと待ち構えていた敵は、アイリスからの援護狙撃で戦闘不能と化していた。
衛兵達の大半を瞬時に片付けた俺達はそのまま建物内を突っ切っていく。
こうなってしまえばもう誰にも止めることはできない。
「こっちよ!」
先導するセイナを追いかけるようにして階段を駆け上がり、目的地の部屋まで一度も足を止めることなく到着した。
襲撃開始より二分二十六秒のことである。
躊躇なく扉を蹴破り部屋に飛び込むと、どこか既視感の広々とした書斎が広がっていた。
その部屋の奥、朝日が僅かに差し込む三面張りの窓前で、フロードソードを手にしたスーツ姿のクリストファーが佇んでいた。
セイナの話しを聞いて俺は一先ず安堵の溜息を洩らした。
あの日放たれた銃弾は、セイナの起点によりエリザベスの左腕を掠っただけで済んだらしい。
しかし、外傷こそ軽微であったが、撃たれたことでDAMPsによる発熱を起こしており、現在も意識はあるが安静にしているとのこと。
付きっ切りで看病していたセイナの話しだから、まず間違いはないだろう。
撃たれたところを見た限り大事には至らないと思ってはいたが、それでも改めて無事と聴くと素直に安心した。
でも、他の死傷者について……有能な側近であったセバスのことについては聞く気になれなかった。
その当人はというと、俺の話しに複雑な表情を浮かべては小さく身震いを起こしている。
受け入れ難い事実と非道な行いの数々、そして、俺達がここを襲撃しようとしていた動機について包み隠さず話していくにつれて、彼女の表情は陰鬱さを濃くしていった。
「大丈夫か?」
「う、うん……クリスについては前々から裏で何かやっていると感じていたけど、まさかそんな……ヨルムンガンドを使ってまで私利私欲を満たそうとしていたなんて」
予想していた反応とは少し違う彼女の言葉に、俺は僅かに瞳を見開く。
「……信じてくれるのか?」
これまで話したことに嘘は一つもない。
そうだとしても、信頼する身内の非道全てをすぐに鵜呑みにはできるはずない。そう踏んでいたからこそ、俺は今回の件にセイナを巻き込まないようにとも考えていた。
エリザベスに付き添う彼女に、これ以上余計な心労を加えないためにも……
「信じるも何も、アンタの言葉でしょ?今更何を言っているの?」
そんな俺の懸念を一言で片づけ、さも当たり前のようにセイナは小首を傾げて見せる。
意志と反して俺の頬が僅かに緩んでしまう。
それは決して可愛いからという理由だけではない。
俺の言葉に微塵の疑いも無い彼女の行為が、身体の内にじんわりと広がる信頼の実感を与えてくれたのだ。
それがあまりに嬉しくて、久しく自分でも制御ができない程に表情に出てしまっているのを、セイナは訝しんでいるけど……
「ありがとな」
そう言わずには言われなかった。
「な、なによ……急に」
セイナは照れ臭さで顔を赤くするも、その恥ずかしがる仕草も可愛いなと気が緩んだのか、不意に全身が軋むような激痛に苛まれる。
「だ、大丈夫?って、その傷、もしかして拷問の時に受けたやつじゃ……そんな傷だらけで単身乗り込むなんて、本当に身体が持たないわよ」
俺の身に着けていた黒い戦闘服より覗く生々しい傷跡を、セイナは目敏く見抜いた。
「平気だ、これくらい……そんなことより奴を、クリストファーを今日中に捕まえないと国外に逃げられちまう。身体心配なんてしている余裕はない」
一度のチャンスでできる限り成功率の高い選択肢。
ここを逃せば次のチャンスは当分……いや、もう二度と訪れないかもしれない。
骨の数本や裂傷ごときに弱音を吐く余裕なんて、今の俺には残されていなかった。
「じゃあ、アタシも手伝ってあげるわ」
「え?」
耳を疑うセイナの提案に、俺は痛みで耳がおかしくなったのだと思い顔を上げた。
「今なんて?」
「だから、手伝うって言ったのよ……二度も言わせないで」
セイナは恥ずかしそうに顔を赤らめ、黄金の髪を指で弄んでいる。
「手伝うって、本気で言っているのか?相手はイギリス……お前の故郷なんだぞ?」
事情を話したのも、セイナが納得できずとも敵対することさえ避けれれば上々と思っていたからだが、それを手伝ってくれるともなると、上出来過ぎて逆に心配になってしまう。
「だからなに?故郷だと歯向かってはいけないなんて決まりでもあるの?」
その憂慮さえも一蹴りして、セイナは鋭い意志を示した慧眼を向ける。
「アタシは確かにイギリスという国が好き。でも、それはあくまでイギリスという国で幸せを謳歌してくれる国民達の姿が好きなだけで、決してイギリスという国自体が好きというわけじゃない。お父様もお母様も、そんな人達が一人でも増えればと、毎日休みすら削って身を粉にして働いていたわ。家族同士顔を合わせる機会も少なくなって、意見が合わず喧嘩する日もあったけど、それでも人々を思う気持ちに一度だって私欲が混じったことはない。最初の頃はそんな両親にとってアタシ達は愛されていないんじゃないかって思うこともあったけど、大きくなるに連れてそうじゃないって分かったの。二人はアタシ達が将来同じように困ることのないように、一生懸命事を成そうとしていたんだって。自分達の時間なんて、年に一度のゴルフぐらいしかできない程に時間を割いてね。だからアタシは、二人が愛したイギリスの国民が好きで、それに感謝してくれる人達にアタシも応える必要がある。王族の一員として……」
時折見せる、齢十数年程度しか生きていない少女の物とはとても思えない、不退転に満ちた決意。
それをさっきから黙って聞いているロナやアイリスだけではなく、数十年もの時を生きてきた俺ですら圧倒されるほどだ。
「それを……その築き上げてきたものを脅かすものがいるのなら、例えどんな人物でもアタシは容赦しない。屈服なんてしない。そうならないためにも二人はアタシを戦士の道へと導いてくれたんだと思う……だから手伝うわ。あの不届き者にキツイお灸を据えてやるためにもね」
ブルーサファイアの瞳に闘志が宿る。
これ以上、彼女の覚悟を心配するのは野暮だなと、俺も決意を胸に茂みから立ち上がる。
「武器は持ってきているのか?」
「誰にモノ言っているのよ?」
不敵に片頬を吊り上げたセイナは、着用していたブラウスの背から二つに分解していたグングニルを取り出し双頭槍にする。
プリーツスカートとハイニーソの黒と程よく肉付きのいい太ももの白との色彩が思わず眼を引く絶対領域には、俺が託したコルト・カスタムも装備されていた。
武器については申し分ない。
「よし、じゃあ行くぞ!」
俺はセイナと共に隠れていた茂みから飛び出した。
道路を挟んだ対岸で早朝の欠伸を噛み殺していた衛兵二人が、武装した不審者二人を発見して声を上げる。
「そこの怪しい二人、止まれッ!」
「止まらないと────って、おい……あれってセイナお嬢様じゃないか!?」
「何をバカなことを……な!??セイナお嬢様!?」
仕えるべき主人が向かってくるのを衛兵二人が眼を白黒とさせている隙に、素早く抜刀────流れるようなコンビネーションで衛兵二人を気絶させる。
無罪であろう二人に内心で謝罪しつつ、頽れる身体を踏み台にして鉄柵を飛び越える。
リリリリリリリッッッッッ!!!!!!
敷地内に着地と同時にけたたましい警報が鳴り響く。
どれだけ鮮やかに侵入したとはいえ正面玄関から、剰え監視カメラすら切っていない状態では見つかって当然だ。
わらわらと雑多の如く出迎えてくれる衛兵達が、突然のことに覚束無い足取りで取り囲もうとするのを待ってから、無線機越しにカチリッ────とスイッチが押された。
ドガァァァァァァァァン!!!!!!
すぐ近くの駐車スペースに止められていた黒塗りの高級車達が、爆発と共に朝日の気持ちいい空へ舞い上がった。
予めロナに仕掛けさせておいた指向性爆薬に、虚を食らった衛兵達が爆風に煽られて態勢を崩す。
火薬は抑えてあるので大きな怪我にはならないが、それでも精神的ダメージは否めない。
それに……移動手段を奪うということは、すなわち退路も断ったと言える。
相変わらずのロナの用意周到さに若干引き気味のセイナを連れ、俺達は建物内へと急ぐ。
途中────離れた位置から狙撃せんと待ち構えていた敵は、アイリスからの援護狙撃で戦闘不能と化していた。
衛兵達の大半を瞬時に片付けた俺達はそのまま建物内を突っ切っていく。
こうなってしまえばもう誰にも止めることはできない。
「こっちよ!」
先導するセイナを追いかけるようにして階段を駆け上がり、目的地の部屋まで一度も足を止めることなく到着した。
襲撃開始より二分二十六秒のことである。
躊躇なく扉を蹴破り部屋に飛び込むと、どこか既視感の広々とした書斎が広がっていた。
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