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神々に魅入られし淑女《タイムレス ラヴ》
ネモフェラのお告げ3
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そうこう話している内に、防衛省から南下した輸送ヘリは、あっという間に目的地に着いてしまった。
ぐんぐんと高度を下げた先は、屋上ヘリポートみたいな狭い空間ではなく、広々とした平原地。
陸上自衛隊の三宿駐屯地。
防衛省のような乱立した閉所空間とは違い、見渡しの良い広場へとスケート選手のような優雅さで着陸する輸送ヘリから俺達は降り立つ。
『戦艦をどうにかするための手段がここにある』
移動中にそう聞かされて来て見たものの、着陸から間も無いヘリの風圧の中で何とか開こうとする瞳に、別段目立った兵器や装置は見当たらない。
そう思っていた束の間、虹を思わせる派手な色彩をした四トントレーラーと、灰色の燃料補給車両が併走しつつ広場入口からこっちへ突っ込んでくる。
燃料補給車両はそのままヘリに寄り添う形で停車、飛び出した陸自隊員達による補充作業が開始される。
もう一台、派手なトレーラーは見た目通りの荒い運転でタイヤを切り、野原を切り裂くドリフトを披露。
危うくこちらを横薙ぎに振り払わんとする直前、たまたまか狙ったのか、車体は横転寸前の際際で停車する。
予期していない自体に涙目で固まるロナ、そんなことよりも睡魔に負けそうになっているアイリスが轢かれそうになるのを小脇に抱え、俺はただ一人、そのトラックを睨みつける。
正三角形と逆正三角形を掛け合わせた特徴的星型多角形。
会社のロゴと思われるそれは、各地で何度も見たことがある。
数多の苦苦しい記憶に半眼で見据えた運転席から、想像とは真逆のちっこい子供、それもアルシェと同じ制服を着た少女が飛び降りた。
澄んだ赤紫の髪はオシャレと言うより適当に切り揃えたウルフカット。その合間からは全ての事柄を実験動物として捉えるような、爛々とした二つの驚懼が覗き込み、ギザ歯の口は画鋲で貼り付けられたように吊り上がったままだ。
「おいおいおい、まさか魔術の天才がこの科学の天才を呼び出すとはぁ、今日は核戦争でも起こるのかなぁ!おや、君は……?」
未だ止まぬ風圧の中、意気揚々と笑えない冗談を叫ぶその少女は、俺の前に立ち止まって舐め回すように瞳を上下させる。
「何だよ?」
「いやいや、君、随分と面白い身体の構造をしているじゃぁないか」
ニヤニヤと想像を膨らませては、ジュるりと生唾を飲み込む音が耳にこびりつく。
視姦するような視線は肌の上を蟻が這い回るように走り、たったそれだけの行為で身体の全てを覗かれているような不快感が募っていく。
「やあベッキー、嫌がらせのつもりでないのに待たせてしまって済まない。あと彼は実験物では無い、それがさっき伝えた依頼者だ」
スタンッと草地にロングブーツを鳴らし、まるで友人にでも引き合わせる様に語らうアルシェ。
しかしその邂逅は、学友とは思えない険が含まれている。
「うんうん、だろうね。君のような野暮ったい田舎魔女が男を連れているとは思えないし。あ、それともわざわざご親切に説明してくれたのかい?いやはや申し訳ない。人の善意と言う奴には少々無縁でね。勘違いしてしまったようだ」
はっはっはっ!!ギザ歯が嗤う姿にアルシェがこめかみを引くつかせる。
というのも、この二人。口調こそ穏やかだが、遭った瞬間からバチバチと中空に火花飛ばしている。
歯車が合わないというより、そもそも互いに合わせる気が無いと言った様相を映し出している。
「アルシェ、話しが視えないんだが、コイツは誰だ?」
彼女は依頼者として俺を紹介していたが、もちろんそんなことは知らない。
「ベッキー・T・クラウ。アメリカに本社を構える魔術兵器会社ダブルヘキサグラム。その社長令嬢にして日本支社を任されている科学における次世代の鬼才だよ」
アメリカ軍の兵器部門に太いパイプを持つのみにならず、ロナ達とも面識のあるやり手の女社長と、アルシェが渋々説明するよりも先に隣に居たロナが口を開いた。
「まぁまぁ、CIAとはいえ、ご紹介痛み入る……と、言えばよろしいかな、ロナ。生憎兵器には詳しいが人の機嫌の取り方は教わったことが無いのでね。拙い語彙には勘弁願いたい」
鬼才。その単語に満足したらしいベッキーは恭しく、まるでダンスにでも誘うような華麗な仕草でお辞儀して見せる。
その切り替わりの速さに嫌悪感を噛み殺すようにして、アルシェが溜息を零した。
「ロナの説明の通りだ……私が君達に捕まったあと、組織に掛けられた呪いの解除を条件に、この国の魔術学校に通うことにしたんだ。自らの研究も兼ねてね。そして、誠に不本意ながら彼女はその学院における私の学友の一人だ」
「どうも、ミスターフォルテ。私は東京都立クロノス魔術高等学院一年のベッキー・T・クラウだ。気軽にベッキーで構わない。私もフォルテと呼ば差せてもらう」
幼女体質であることなど気にも留めず、小さい胸を大きく張りながら自己紹介するベッキー。
流石は社長なだけあって物怖じしない彼女に「フォ、フォルテだ、よろしく……」とやや困惑気味に挨拶を済ませると、機を見て再びアルシェが口を開いた。
「さっき、あの戦艦をどうにかするための苦肉の策として、彼女に支援を要請しておいたんだよ」
「そうだったのか、その……ありがとな」
「……っ!」
何気ない会話にアルシェが電流を流されたように硬直した。
なぜか処女雪のように白かった頬まで桜のように朱く染めている。
「こ、こんな奴に頼らなければならないことについては虫唾が走るが、恩人の頼みともなれば致し方……ない」
「?」
プロペラの羽音が止むのに紛れた語尾は聞き取れなかったが、きっと犬猿の仲に頼るのが悔しいからだろう。と、心中を読み取り一人納得する俺。
ロナからボソッと『朴念仁』と称されたことも聞き逃しているとは知らずに……
「ま、下らん社交辞令はこの辺で。そろそろ商談に入りたいんだが?」
ベッキーがつまらなそうに話しをぶった切る。
どうやら金にならないならない話しというものが嫌いらしい。現金なやつだ。
「商談?一体何の話だ?」
「そりゃあ、あの戦艦に対抗する兵器についてのだろ?学友の頼みとはいえ未公開の試作品を持ってきたんだ。それ相応の話しをさせて貰おうか」
ピッとスイッチを入れると、トレーラーのウィングがゆっくりと開いていく。
演出を目的とした意味の無い煙が吐き出され、中から姿を見せたのは────
「タイタン?」
降り注ぐ夏日に銀燭の装甲を煌めかせるロボットが三体。
世間ではパワードスーツとも称される、人を覆うように用いられる装備。それにしてはサイズや装甲が小型なのが印象的だ。
全身をまるっと覆う『タイタン』とは違って、身体に装着するような軽量性を重視したタイプらしく、各部位ごとに異なる装備が用意されている。一度も見たことの無い装備だ。
「戦術強襲補助装甲。通称TAAA『アンカースーツ』。重装甲を意識したタイタンとは異なり、軽装甲による稼働速度向上、オプションパーツによる汎用性を重視した第二世代型パワードスーツ。まだ試作段階とはいえこれが完成すれば、工事にレスキュー、対人制圧といった様々な用途に応用が利く素晴らしい製品となるだろう」
その未来が視えているかの如く、ベッキーは熱弁を振るう。
恍惚な表情はまるで自分の子息でも眺めるように愛らしく、そして見事なまでの親バカ振りを醸し出していた。
「巨大な城壁のように強固な相手に対し、本当にこんな軽い装甲で対応できるのか?」
「……なんだって?」
純粋な疑問を露わにした俺に、カチンッと、ゴングを鳴らしたベッキーが食って掛かる。
「君は!!この!!素晴らしい造形物の性能が判らないのか!?『アンカースーツ』は従来のタイタンと違って完成がない。好きなだけ装備を増大できるメリットに、不要になったら切り離せるボトルネックの排除。使い切りのツインジェットエンジンだろうが単射式携行型ミサイルだって使用できる。最低限装備のヘッドパーツによる酸素供給と四肢アームさえ装着しておけばデータ上はマッハ一~二程度の速度に耐えることのできる強度も然ることながら、魔力密集地帯での活動も保護する耐魔防加工も施してあり、それでもって、万一に押し潰されそうになった際の脱着しやすさは革命的改善だ。それにおいてコスト面の低減や修繕性の容易さから専門的な技術師を用意する手間を省くことにより、タイタンよりもより民間企業への普及率に期待できる。それからそれから────」
「分かった分かった。コイツが凄いパワードスーツだってことはよーく分かったから。これがあればあの戦艦に潜入することができるのか?」
「これじゃない、戦術強襲補助装甲。通称TAAA『アンカースーツ』。だ!」
自分の気になる部分はとことん譲れない開発者気質の彼女は、一語一句を強調して俺にぶつけてくる。
めんどくせえ……
「あーこの戦術強襲補助装甲。通称TAAA『アンカースーツ』があれば、何とかなるんだな?」
「無論だ。この私が注文通り以外の商品を用意するわけが無かろうて。魔力防壁もこのサイズ感なら防がれる心配はない。あとはまあ、弾幕を搔い潜る使用者の技量に起因するが、それについてはどの武器であろうと同じ。どれほど強い武器を持とうが使用者がクソなら結果は同じであり、それはゼロに何を掛けたところで変わらない数学の基礎理論が証明している」
隣のロナですらドン引きするほどのオタク具合であるベッキーは、うんうんと満足そうに頷いてから振り向いて、
「で、この私の技術の結晶を幾らで買ってくれるんだい?大統領さんよ?」
仰ぐように見上げたコクピットより姿を見せたベアードに向けてそう言い放った。
ぐんぐんと高度を下げた先は、屋上ヘリポートみたいな狭い空間ではなく、広々とした平原地。
陸上自衛隊の三宿駐屯地。
防衛省のような乱立した閉所空間とは違い、見渡しの良い広場へとスケート選手のような優雅さで着陸する輸送ヘリから俺達は降り立つ。
『戦艦をどうにかするための手段がここにある』
移動中にそう聞かされて来て見たものの、着陸から間も無いヘリの風圧の中で何とか開こうとする瞳に、別段目立った兵器や装置は見当たらない。
そう思っていた束の間、虹を思わせる派手な色彩をした四トントレーラーと、灰色の燃料補給車両が併走しつつ広場入口からこっちへ突っ込んでくる。
燃料補給車両はそのままヘリに寄り添う形で停車、飛び出した陸自隊員達による補充作業が開始される。
もう一台、派手なトレーラーは見た目通りの荒い運転でタイヤを切り、野原を切り裂くドリフトを披露。
危うくこちらを横薙ぎに振り払わんとする直前、たまたまか狙ったのか、車体は横転寸前の際際で停車する。
予期していない自体に涙目で固まるロナ、そんなことよりも睡魔に負けそうになっているアイリスが轢かれそうになるのを小脇に抱え、俺はただ一人、そのトラックを睨みつける。
正三角形と逆正三角形を掛け合わせた特徴的星型多角形。
会社のロゴと思われるそれは、各地で何度も見たことがある。
数多の苦苦しい記憶に半眼で見据えた運転席から、想像とは真逆のちっこい子供、それもアルシェと同じ制服を着た少女が飛び降りた。
澄んだ赤紫の髪はオシャレと言うより適当に切り揃えたウルフカット。その合間からは全ての事柄を実験動物として捉えるような、爛々とした二つの驚懼が覗き込み、ギザ歯の口は画鋲で貼り付けられたように吊り上がったままだ。
「おいおいおい、まさか魔術の天才がこの科学の天才を呼び出すとはぁ、今日は核戦争でも起こるのかなぁ!おや、君は……?」
未だ止まぬ風圧の中、意気揚々と笑えない冗談を叫ぶその少女は、俺の前に立ち止まって舐め回すように瞳を上下させる。
「何だよ?」
「いやいや、君、随分と面白い身体の構造をしているじゃぁないか」
ニヤニヤと想像を膨らませては、ジュるりと生唾を飲み込む音が耳にこびりつく。
視姦するような視線は肌の上を蟻が這い回るように走り、たったそれだけの行為で身体の全てを覗かれているような不快感が募っていく。
「やあベッキー、嫌がらせのつもりでないのに待たせてしまって済まない。あと彼は実験物では無い、それがさっき伝えた依頼者だ」
スタンッと草地にロングブーツを鳴らし、まるで友人にでも引き合わせる様に語らうアルシェ。
しかしその邂逅は、学友とは思えない険が含まれている。
「うんうん、だろうね。君のような野暮ったい田舎魔女が男を連れているとは思えないし。あ、それともわざわざご親切に説明してくれたのかい?いやはや申し訳ない。人の善意と言う奴には少々無縁でね。勘違いしてしまったようだ」
はっはっはっ!!ギザ歯が嗤う姿にアルシェがこめかみを引くつかせる。
というのも、この二人。口調こそ穏やかだが、遭った瞬間からバチバチと中空に火花飛ばしている。
歯車が合わないというより、そもそも互いに合わせる気が無いと言った様相を映し出している。
「アルシェ、話しが視えないんだが、コイツは誰だ?」
彼女は依頼者として俺を紹介していたが、もちろんそんなことは知らない。
「ベッキー・T・クラウ。アメリカに本社を構える魔術兵器会社ダブルヘキサグラム。その社長令嬢にして日本支社を任されている科学における次世代の鬼才だよ」
アメリカ軍の兵器部門に太いパイプを持つのみにならず、ロナ達とも面識のあるやり手の女社長と、アルシェが渋々説明するよりも先に隣に居たロナが口を開いた。
「まぁまぁ、CIAとはいえ、ご紹介痛み入る……と、言えばよろしいかな、ロナ。生憎兵器には詳しいが人の機嫌の取り方は教わったことが無いのでね。拙い語彙には勘弁願いたい」
鬼才。その単語に満足したらしいベッキーは恭しく、まるでダンスにでも誘うような華麗な仕草でお辞儀して見せる。
その切り替わりの速さに嫌悪感を噛み殺すようにして、アルシェが溜息を零した。
「ロナの説明の通りだ……私が君達に捕まったあと、組織に掛けられた呪いの解除を条件に、この国の魔術学校に通うことにしたんだ。自らの研究も兼ねてね。そして、誠に不本意ながら彼女はその学院における私の学友の一人だ」
「どうも、ミスターフォルテ。私は東京都立クロノス魔術高等学院一年のベッキー・T・クラウだ。気軽にベッキーで構わない。私もフォルテと呼ば差せてもらう」
幼女体質であることなど気にも留めず、小さい胸を大きく張りながら自己紹介するベッキー。
流石は社長なだけあって物怖じしない彼女に「フォ、フォルテだ、よろしく……」とやや困惑気味に挨拶を済ませると、機を見て再びアルシェが口を開いた。
「さっき、あの戦艦をどうにかするための苦肉の策として、彼女に支援を要請しておいたんだよ」
「そうだったのか、その……ありがとな」
「……っ!」
何気ない会話にアルシェが電流を流されたように硬直した。
なぜか処女雪のように白かった頬まで桜のように朱く染めている。
「こ、こんな奴に頼らなければならないことについては虫唾が走るが、恩人の頼みともなれば致し方……ない」
「?」
プロペラの羽音が止むのに紛れた語尾は聞き取れなかったが、きっと犬猿の仲に頼るのが悔しいからだろう。と、心中を読み取り一人納得する俺。
ロナからボソッと『朴念仁』と称されたことも聞き逃しているとは知らずに……
「ま、下らん社交辞令はこの辺で。そろそろ商談に入りたいんだが?」
ベッキーがつまらなそうに話しをぶった切る。
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「商談?一体何の話だ?」
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ピッとスイッチを入れると、トレーラーのウィングがゆっくりと開いていく。
演出を目的とした意味の無い煙が吐き出され、中から姿を見せたのは────
「タイタン?」
降り注ぐ夏日に銀燭の装甲を煌めかせるロボットが三体。
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全身をまるっと覆う『タイタン』とは違って、身体に装着するような軽量性を重視したタイプらしく、各部位ごとに異なる装備が用意されている。一度も見たことの無い装備だ。
「戦術強襲補助装甲。通称TAAA『アンカースーツ』。重装甲を意識したタイタンとは異なり、軽装甲による稼働速度向上、オプションパーツによる汎用性を重視した第二世代型パワードスーツ。まだ試作段階とはいえこれが完成すれば、工事にレスキュー、対人制圧といった様々な用途に応用が利く素晴らしい製品となるだろう」
その未来が視えているかの如く、ベッキーは熱弁を振るう。
恍惚な表情はまるで自分の子息でも眺めるように愛らしく、そして見事なまでの親バカ振りを醸し出していた。
「巨大な城壁のように強固な相手に対し、本当にこんな軽い装甲で対応できるのか?」
「……なんだって?」
純粋な疑問を露わにした俺に、カチンッと、ゴングを鳴らしたベッキーが食って掛かる。
「君は!!この!!素晴らしい造形物の性能が判らないのか!?『アンカースーツ』は従来のタイタンと違って完成がない。好きなだけ装備を増大できるメリットに、不要になったら切り離せるボトルネックの排除。使い切りのツインジェットエンジンだろうが単射式携行型ミサイルだって使用できる。最低限装備のヘッドパーツによる酸素供給と四肢アームさえ装着しておけばデータ上はマッハ一~二程度の速度に耐えることのできる強度も然ることながら、魔力密集地帯での活動も保護する耐魔防加工も施してあり、それでもって、万一に押し潰されそうになった際の脱着しやすさは革命的改善だ。それにおいてコスト面の低減や修繕性の容易さから専門的な技術師を用意する手間を省くことにより、タイタンよりもより民間企業への普及率に期待できる。それからそれから────」
「分かった分かった。コイツが凄いパワードスーツだってことはよーく分かったから。これがあればあの戦艦に潜入することができるのか?」
「これじゃない、戦術強襲補助装甲。通称TAAA『アンカースーツ』。だ!」
自分の気になる部分はとことん譲れない開発者気質の彼女は、一語一句を強調して俺にぶつけてくる。
めんどくせえ……
「あーこの戦術強襲補助装甲。通称TAAA『アンカースーツ』があれば、何とかなるんだな?」
「無論だ。この私が注文通り以外の商品を用意するわけが無かろうて。魔力防壁もこのサイズ感なら防がれる心配はない。あとはまあ、弾幕を搔い潜る使用者の技量に起因するが、それについてはどの武器であろうと同じ。どれほど強い武器を持とうが使用者がクソなら結果は同じであり、それはゼロに何を掛けたところで変わらない数学の基礎理論が証明している」
隣のロナですらドン引きするほどのオタク具合であるベッキーは、うんうんと満足そうに頷いてから振り向いて、
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