SEVEN TRIGGER

匿名BB

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神々に魅入られし淑女《タイムレス ラヴ》

仲間と共に《Bet my soul》2

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 オスカーの魔術を食らった俺の身体を魔力が蝕んでいく。
 表皮は肉や骨が剥き出しになるほど焼けただれ、次第に魔力燃えるものが尽きると灰となって崩れていく。
 臓腑の幾つかは破裂し、体内での血肉と混ざり合ってグチャグチャになっていた。

 あぁ、死ぬんだ。

 反応することさえ億劫になるほどの痛みに不思議と『げんじつ』を受け入れていた。
 でもだからこそ。
 醜く足掻くことなく受け入れてたからこそ、最後の力を振り絞って自らの内に秘めていた思いを告げることが出来た。

「────俺も……好き……だっ────」

 遺言の代償に舌と喉が焼き切れる。
 視界も真っ暗になりかけており、聞こえる音もくぐもっていてよく聞こえない。
 けれど、彼女からの最後の言葉だけは、残存している全ての神経系統を集中させることで辛うじて聞き取ることができた。

「アタシだって……アタシだって、大好きよ……っ!」

 あぁ、良かった。
 愛する人からの思いだけでも受け取ることができただけ俺は幸せ者だ。
 フォルテ・S・エルフィーは心の中で微笑み、永きに渡る生涯に終わりを告げた。





 …
 ……
 ………

 真っ暗闇で何もない空間。
 広狭、上下、前後、昇降。
 そうした概念なき『無』によって埋め尽くされた中を、俺の意識は漂っていた。

 俺は……死んだのか……?

 自問してみたが答えは分からない。
 そもそも『俺』とは何なのか?
 あらゆる概念モノによって結着していた魂という名の自我が『無』によって支配された海の中で徐々にほぐれていく。
 性別、年齢、体型、性格、己が何者で、何をしてきたのか。
 俺を形成する無尽蔵な情報はみるみるうちに漂白されていき、無垢なる状態へと改変されていく。

 あぁ、これが『死』というものなのか。

 死ぬことで初めて『死』の本当の意味を理解する。
 一介の魔力の塊に成り下がった俺だったモノは、世界の残滓、即ち空気や風に乗って散り散りとなり、各地の物質に吸収されることで形を失くしていく。
 輪廻転生とはよく言ったものだが、現実はそれ以上に細かく存在を分解されるらしい。
 なら、もう二度と『俺』という意思は生まれてくることはないだろう。
 天国の神や、地獄の閻魔に処遇を決められることも無いまま、俺だったモノは『無』の中を漂っている。
 理由は無い。理由が無いから漂っていく。
 最早この魂は、新しい何かに移り変わることを待っているに過ぎない。

『────本当にそれでいいの?』

 唐突に響いた問い掛け。
 闇の中でも聡明さを保った、朗らかかつ優しさに満ち溢れた女性の声。
 誰であるかは分からなかったが、どこか懐かしい響きに自然と意識が向く。

『あの少女……お前にとって大切な人からの言葉。無下にしていいの?』

「大切な人?」

 声の主が誰であるかよりも、その言葉の方が精神に響いた。
 大切な人。
 自分にとってそう思える人物が誰なのか、想像しようとしたところで別の声が響く。

『そんな下らねえことなんか忘れちまえ』

 女性とは対照的の粗暴な男の声。
 意外なことに、こっちの方はすぐに誰であるか判別を付けることが出来た。
 ベルフェゴール。
 数十年以上苦楽を共にしてきた魔眼みぎめに宿る化身。
 姿形こそ闇の中で定かではなかったが、永い時を共に過ごしてきた心身の一部。
 聞き間違うはずがなかった。

『何が大切な人だよ『《・》』。お前だって最初はあの『神々に魅入られ淑女セイナ』とつるむのはやめろって忠告してたじゃねーか。それを大切な人だと?笑わせるぜ』

 レヴィアタン。
 ベルフェゴールは女性の声をそう称した。

『黙りなさい。私は貴方と違い考えを改めただけです。確かに私は過去、我々悪魔の敵である神の手先と思しきセイナとの交誼こうぎに警告した。しかし、あの娘も彼と同じ何も知らない人間であり、それでも困難に足掻く様や生き様は、惹かれるものがあると私は感じました』

『それには俺様も確かに同意するがよ。無垢ってやつは凄まじい毒だ。なんせ、毒自体が自らを毒であることに無自覚なんだからよ。見てみろ。お前が予見した通り結果は最悪。結局は俺達の宿主フォルテを殺すきっかけとなっちまった。あーあ、俺は割と気に入ってたってのによ』

 こっちの意思など無視したまま二人は語らいを続ける。
 不思議と不快さを感じないやり取り。
 まるで誰しもが必ず一つは設けている心の中の空間。内心の思考とでも言うべきか。
 あぁ、そうか。
 耳朶じだに残った声が誰であるか認識する。
 これはアイツと知り合って間もないころ、夢の中で語りかけてきた二人の片割れ。

 ────あの少女はやめたほうがいい。
 ────いつか必ず後悔するぞ。

 あの時の片割れが悪魔の紅い瞳ベルフェゴールだとすれば、もう一人は必然的に────

 蒼き月の瞳レヴィアタン

『ようやく気付きましたね……私のことを』

 口で発していない呼びかけに応じる片眼の魔眼。
 そこに初めて聞いた時のような厳かな印象は無く、まるで人であるかのように接してくる。

『当然です。元を辿れば、我らは人間とさして相違など無いのですから』

 相違など無い?

『ずっと昔……最古の人類の話しです」

 語り部は静かにそう切り出した。

「『意志を持った魔力』それこそ人が神と崇める存在であり、この世界を創った創造主の正体。私達はその中でも反乱を起こして堕天した悪魔達。そして人というのはそんな神々が作り上げた依り代、つまりは現世に顕在するための仮初の肉体ということです』

 人が他の生物よりも優れた種であることはそうした理由があり、その中でも選ばれた者達こそが『祝福者ブレッシングパーソン』として選定され力を得ることができると、淡々とした口調でレヴィアタンは世界のことわりを紐解いていく。

『世界を統べて平和をもたらしたい、成り上がって富を築きたい、人々に恋をして幸せに暮らしたい。様々な理由があったにしても、一部の神々は堕天した者を赦さなかった。故に地上という名の地獄へ降り立ち抹殺する必要があったのですが、地上に降り立った歳月が遥かに早かった我らを前に神々は苦戦を強いられることとなります。神がこの地に作った世界の法なる『森羅万象』。それを捻じ曲げる『魔術』という名の武器を私達が作り上げていたからです』

 神々は悪魔達に翻弄される。
 自らの創った秩序じょうしきでは太刀打ちできず、剰え地の利や経験も皆無。
 悪魔と称された神々は少ない戦力ながらも善戦を繰り広げていた。

『だがそれも長くは続かなかった。神々は質では対抗できないと数を増やし始めた。選ばれた者達に布教活動をさせることで『無神論者エイシスト』を仲間にし、その数を瞬く間に増やしていったんだ。一対一ならどの神であろうと引けを取らない俺達だったが、流石に数千数万の民衆を前には吊るし上げられ、何人もの悪魔が火炙り、八つ裂きにされてきたんだ』

 ベルフェゴールは胸糞悪く悪態をつく。
 迫害、思想狩り、魔女狩り、異端審問。
 ありとあらゆる手段を講じ、神々は悪魔と称した者達を殲滅してきたらしい。

「気づけば悪魔の数は僅か七つとなってしまいました、最期の抵抗をするため本来は相容れない悪魔同士で一つの個体にんげんに集結することになります。それこそ魔術の始祖たる賢者が作り上げた結晶『黙示録の瞳アポカリプスアイ』。『七つの大罪』と称される私達の力を封じ込めた魔眼の名です」

紅い悪魔の瞳レッドデーモンアイ
蒼き月の瞳ブルームーンアイ
金剛王の瞳オーロエンペラーアイ
紫電の瞳バイオレットブリッツアイ
翠華の瞳ヴェールリーフアイ
漆黒獅子の瞳シュヴァルツライオネルアイ
白陽の瞳レウコンソラーアイ

 神々より『七つの大罪』と称され畏怖されてきた悪魔達の魔力によって作られた魔眼。
 それはある意味『祝福者ブレッシングパーソン』に宿る神の加護と仕組みは同じ、悪魔達の力を体現するために作られた装置のようなものらしい。

『賢者は『黙示録の瞳アポカリプスアイ』を用いて何万もの神兵を相手に戦い、その果てに敗れることとなります。敗因は、幾万との持久戦に身体が持たなかったからです。そして神々は私達をアナトリア半島の七教会へと封じ込めました。殺すことのできないほど強大となった私達の力を抑えるには、封印という手段の他なかったからです』

『話しを美化しすぎだぜ、

 その言葉に我慢できなかった、ベルフェゴールが横やりを入れる。

『あのクソ賢者は俺達のことを裏切ったんだ。俺達を差し出すことで生き長らえようとした屑だ』

『いいえ違うわ。彼は私達のことを思って私達を売ったように見せかけがらも、自らの命を差し出したのよ。そうでないのなら破壊する手立てを知っている彼が神々に封印なんて持ちかけるはずがないわ』

 意見の相違から互いに罵り合いを始めた悪魔達。
 同じ『七つの大罪』だというのに、どうやら非常に仲が悪いらしい。

『当たり前です。私達もそうですが、元来より神という存在は決して互いに交わることがない。あの娘のような特異体質や貴方のような非常時を除いてね。その証拠に神々は私達を封印した後、今度は自分達で聖戦ラグナロクを始めた。自らの気に入った魂へ次々と乗り移っては気に入らない神を滅ぼすために紛争を引き起こす。戦争の火種は些細なものだけど、その根底を調べていけば必ず神同士の目論見が隠れているもの……いま貴方が直面しているこの争いもそう、神々の意思による代理戦争の一端なのです』

 直面している代理戦争?
 身に覚えのない言葉に訝る様子を感じたらしく、レヴィアタンが溜息のような咳ばらいを突く。

『貴方が身を投じているあの娘を巡る戦いは、あの娘に眠る神々の力を手中に収めようとしている者達の戦いなのです。数十年前、無様に死にかけた宿主アナタを救うために結託した私達とは違う、純粋に神々に好かれた少女『神々に魅入られ淑女タイムレスラブ』。どの神であろうと従えることのできるあの少女が持つ絶対的『力』。世界の天秤バランスを崩せる常識の破壊者ルールブレイカー。あの娘を手にするということは、あの賢者に仕えることと同義なのです。まぁ、────』

 ちょ、ちょっと待ってくれ。
 さっきから何の話しをしているんだ?
 俺は────

『いつまで寝ぼけているつもりですか『フォルテ・S・エルフィー』輪廻の一つとして浄化されるにはまだ早すぎますよ?』
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