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XNUMX(21)パパラッチ
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セーラは雑誌撮影に備えて、ジムのトレッドミルに乗って汗を流していた。イヤフォンでザ・ストロークスを聴きながらウォームアップで時速4キロを2分歩き、その後5キロで5分、6キロで5分歩いて、そして時速8キロのランニングを5分、それから傾斜をつけてまた5分、それを三回繰り返して、今はクールダウンの為に傾斜なしの時速6・4キロを数分間歩いている。
・・・はぁー、しかし斜め前でベンチプレスしてる大学生ぐらいの男の子、ずっとワタシの事見てるなぁ・・気づいてないと思ってるみたいだけど、バーベル構えたままほとんど上げてないし・・・パーソナル・トレーニングは事務所と一緒に辞めちゃったから短期間だけ手軽なジムに入っちゃったけど、やっぱり視線が気になるなぁ・・せめて女性専用のジムにすればよかった・・今度はもっと胸の目立たない、オーバーサイズのサウナスーツみたいなダサい上着を持ってこよう・・まったく、Gカップなんてランニングの邪魔でしかないのに。そういえば小学校の6年生ぐらいの時、お母さんに(アンタは一生男に困らないよ)って言われたけど、違う意味でずっと困ってますけどね。第一、初潮がくるかこないかぐらいの歳の娘に、普通そんな宣言しますかね、フィリピンじゃ当たり前の感覚なのかなぁ?・・・昔からずっとこういう状況がイヤだったのに、三十代後半になってもまだ男性の視線に気を付けなきゃいけないなんて・・・あの男の子から見たらワタシなんておばさんじゃないのかな?・・っていうか、ヘタしたらお母さんとかと本当に同じ歳ぐらいじゃない?!もーう。・・・でも時々、元アイドルとかモデルとかが結婚して子供を産んでから三十後半ぐらいでなぜかまたセクシーな写真集を出したりするけど、ワタシには全く理解できないよ。事務所の先輩でもいたなぁ、そういう人。・・・旦那さんや子供がいて、どうしてまだ他の人に性的に見られたいんだろう?(旦那も子供もいるけど、私はまだ女として終わってないんですよ!)って、思わせたいのかな?でも、そこにしか自分のアイデンティティーがないと言ってるような感じで、ワタシには逆にすごく惨めに思えるけど・・・それとも、単純にお金の為にやるのかな?旦那さんの収入が少なくて子供の学費がかかるとかで。それの方がまだ理由としては健全かも知れない・・ん?健全な熟女のセクシー写真集?なんだそれ?セーラは歩きながら自分の思考にプッと吹き出した。それに驚いて健全な大学生はバーベルを落としそうになっていた。
セーラは決めたメニューのトレーニングを終えるとシャワーを浴びて、ジムから今度はピラティスのレッスンに向かった。・・・代官山までは遠くないから歩いて行こう、さっきトレッドミルでしっかり走ったけど、今日は天気もいいしお散歩日和だ、撮影まで時間もないし少しでも身体を引き締めないと。レディー・ガガを聴きながらジムのあるビルから2、3ブロックほど歩いて二度目の信号につかまりそうになった時、止まりたくなかったので一本裏の路地を抜けようとして急な方向転換をすると、歩き始めた時からうっすらと感じていた疑念が確信に変わった。・・・困ったな、ジムを出てからずっと、誰かに付けられているみたい・・・。
「えー、私は林屋出版の二代目ですが、祖父が始めた小さな印刷会社がこの会社の母体となっているので、正式には三代目となります」と、健三社長は続けた。
「そうなんですね」
「この11階だけ、古くさくて驚いたでしょう?」
「ええ」と俺は率直に答えた。
「テナントで入っている違う会社に来てしまったのかと思いました」
「ははは。そうですよね、ここは先代の父が作った林屋出版の社長室をそのまま流用しています。えー、と言っても構造上、最新のビルの中にそのまま部屋を埋め込んだり出来るわけではないので、当時の物で使ったのはドアだけ。あとはこういう・・コンコンと健三社長はテーブルを叩いた。「インテリアや備品ですね」
「なるほど」
「父がキレイ過ぎるビルは落ち着かないからどうしてもと言って、ここだけ当時の雰囲気を再現したのです。えー、そうはいってもこのビルが出来てからすぐ父は亡くなったのですが」
「それは残念です。」
「父は昭和気質の豪快な人間でした。3回結婚をしていて、先ほども言いましたが、最初の妻との間に私達とは腹違いになる長兄がいます。えー、私と兄は二番目の妻の子で、母と離婚後も・・・晩年ですが父は3人目の妻を貰っています。その奥さんは私達より年下でした。まぁ死別した後、彼女は遺産をせしめてすぐ海外に飛んで行ってしまいましたが・・・兄はモウリと名乗っていますけど、それは母の苗字です。えー、兄は父の事を憎んでいるので両親の離婚後、早々に母の旧姓に改名しました。」
話が遠回りしているが、この人はバイト先の主婦のように余計な話をするタイプではない。この身の上話はきっとマツシタの件と関係があるのだろう、そう思い俺は冷めきった残りのお茶を口に含み、黙って続きを待った。
「えー、それでも父は、生前から自分で大きくしたこの出版社を我々双子に全て継がせると言っていました。長男はとっくに違う仕事に就いていましたし。えー、しかし兄はそれを拒絶し、新聞社に就職してから、父に当てつけるように自分で小さな出版社を始めたのです。」
「それがあの、GSW出版ですね」
「はい、ゴッドスピード・ワールド、幸運の世界です。」
GWSはゲセワの略じゃなかったのか・・と俺は思った。・・・ん?幸運の世界?
「幸運の世界というのは、もしかして、あの(幸運の世界)ですか?」
「はい、宗教法人、幸運の世界です。兄はそこの信者です。」
「なるほど・・・」
宗教法人・幸運の世界は80年代に仏教の一派から枝分かれした新興宗教で、タチの悪い勧誘や信者の修行中の謎の事故死、芸能界や政界への強引な参入などで知られている、かなりキナ臭い団体だ。海外では立派なカルト教団として認定されている。・・・そういう後ろ盾があったのか・・どおりであんなB級雑誌だけでも会社が潰れないはずだ。
「あ、言っておきますけど、私は違いますからね、私も私の家族も誰も信者ではないんです。兄だけが、なぜか20年ぐらい前に突然入団したんです。えー、あまりいい噂を聞かない団体なので心配ではあるんですが、私や身内を勧誘してくるわけじゃないし、まぁいいかとほおっておいてます」
「そうなんですか。」
「ところで貴方は先ほど、兄の眼帯のことを言っていましたが、それについては何か知っているんですか?」
「いえ、何も知りません。お兄さんとは親しいわけではないですし。ただ数回お会いしていつも眼帯をしていたので、その印象がありまして・・・」と言ったものの、直接モウリと会ったのはもしかしたら一度だけかも知れない。もちろん俺はそんな事で嘘をつくつもはなかった。ただ何度も会っている気がしてしまったのだ。どうしてだろう?電話でのやりとりが多かったせいだろうか?
「そうですか・・。兄のあれは一時的な病気やケガなどではありません。えー、義眼を使っていない時はいつも眼帯をしているのです。」
「義眼?」
「はい、兄は右目がありません。眼球を実の父親に潰されたのです。」
「!」
「それが兄が父を嫌っている理由の一つでもあります。・・・えー、少し長くなりますが、聞きますか?」
「ええ。健三さんのお時間が許すなら。」
俺は、マツシタとこの人の関係を聞く為にここに来ている事を忘れたわけではなかったが、超大手企業である林屋家出版の家庭の事情についてもジャーナリストとして、とても興味を惹かれていた。公に顔出しをする事の少ない林屋出版の社長が、実は双子である事も世間ではほとんど知られていないだろう。その片割れがゴシップ雑誌を専門に作っていて、カルト教団の信者で、先代の父親とは浅からぬ因縁があるだなんて・・・少なく見積もっても、これは大スクープだ。
「えー、もちろんこの件はオフレコでお願いしますね」
「はい、もちろんです。」
このネタを自分で記事にするか、どこかに売るかは聞いてから考えよう。
うーん、困ったなぁ・・やっぱり20メートルぐらい後方の左側から、ずっと誰かに付けられているみたい。ワタシは勘が良い方じゃないけど、長いタレント業で誰かに見られているっていう感覚だけは鋭敏なんだよなぁ。お墓参りの時みたいにつけて来てるのが、ただのファンとか素人さんならいいんだけど、週刊誌の人とかで、一時的とはいえモデルとして復帰するのが先にバレちゃうとまずいしな。・・・そう思いながらセーラは、気づいていないフリをして歩行スピードを上げた。・・・あ、もしかしてさっきジムにいた大学生ぐらいの男の子かな?最初から顔バレしてたのかも。それなら別にいいし、普通に声をかけてきてくれたら握手ぐらいしてあげるのに。・・とりあえず裏道で乗泉寺の方から行こうかと思ったけど、八幡通りに出ちゃって・・大通りに行けば跡をつけにくいだろうし、盗撮も目立つから諦めてくれるかも知れない・・・。と、そう思った途端、数メートル先のローソン渋谷桜丘町南店から出てきた男性客が、渋谷インフォスタワーの方へ信号を無視して車道を渡って行った。あれっ?今のさっきの男の子だ!ちょっと待って、それじゃ、ワタシをつけていたのは彼じゃなかったって事?えっ、じゃあ、後ろにいるのは一体誰?・・もしパパラッチだったら、キョロキョロすると尚更怪しい行動を取ってると思われてしばらく狙われるかも知れないけど、もう気持ち悪過ぎる!セーラは立ち止まると意を決して振り返った。視力には自信があったので辺りをくまなく見渡したが、それらしい人間は見つからなかった。周りはビルに囲まれており、歩行者はすぐ後ろからくる女子高生の二人組とそれに追い抜かれた高齢女性、前には荷物を運ぶヤマト運輸の配達員だけ。・・・えっ・・どういうこと?ここには隠れられる場所なんてない。どこかの建物の中から望遠レンズでも使わない限り写真だって撮れないはず。でももう1キロ以上は歩いて来たし、その間ずっとつけられていた・・姿は見えないのに今も尚、強い視線を感じている・・・一体、どこからどうやってワタシの事を見ているの?
・・・はぁー、しかし斜め前でベンチプレスしてる大学生ぐらいの男の子、ずっとワタシの事見てるなぁ・・気づいてないと思ってるみたいだけど、バーベル構えたままほとんど上げてないし・・・パーソナル・トレーニングは事務所と一緒に辞めちゃったから短期間だけ手軽なジムに入っちゃったけど、やっぱり視線が気になるなぁ・・せめて女性専用のジムにすればよかった・・今度はもっと胸の目立たない、オーバーサイズのサウナスーツみたいなダサい上着を持ってこよう・・まったく、Gカップなんてランニングの邪魔でしかないのに。そういえば小学校の6年生ぐらいの時、お母さんに(アンタは一生男に困らないよ)って言われたけど、違う意味でずっと困ってますけどね。第一、初潮がくるかこないかぐらいの歳の娘に、普通そんな宣言しますかね、フィリピンじゃ当たり前の感覚なのかなぁ?・・・昔からずっとこういう状況がイヤだったのに、三十代後半になってもまだ男性の視線に気を付けなきゃいけないなんて・・・あの男の子から見たらワタシなんておばさんじゃないのかな?・・っていうか、ヘタしたらお母さんとかと本当に同じ歳ぐらいじゃない?!もーう。・・・でも時々、元アイドルとかモデルとかが結婚して子供を産んでから三十後半ぐらいでなぜかまたセクシーな写真集を出したりするけど、ワタシには全く理解できないよ。事務所の先輩でもいたなぁ、そういう人。・・・旦那さんや子供がいて、どうしてまだ他の人に性的に見られたいんだろう?(旦那も子供もいるけど、私はまだ女として終わってないんですよ!)って、思わせたいのかな?でも、そこにしか自分のアイデンティティーがないと言ってるような感じで、ワタシには逆にすごく惨めに思えるけど・・・それとも、単純にお金の為にやるのかな?旦那さんの収入が少なくて子供の学費がかかるとかで。それの方がまだ理由としては健全かも知れない・・ん?健全な熟女のセクシー写真集?なんだそれ?セーラは歩きながら自分の思考にプッと吹き出した。それに驚いて健全な大学生はバーベルを落としそうになっていた。
セーラは決めたメニューのトレーニングを終えるとシャワーを浴びて、ジムから今度はピラティスのレッスンに向かった。・・・代官山までは遠くないから歩いて行こう、さっきトレッドミルでしっかり走ったけど、今日は天気もいいしお散歩日和だ、撮影まで時間もないし少しでも身体を引き締めないと。レディー・ガガを聴きながらジムのあるビルから2、3ブロックほど歩いて二度目の信号につかまりそうになった時、止まりたくなかったので一本裏の路地を抜けようとして急な方向転換をすると、歩き始めた時からうっすらと感じていた疑念が確信に変わった。・・・困ったな、ジムを出てからずっと、誰かに付けられているみたい・・・。
「えー、私は林屋出版の二代目ですが、祖父が始めた小さな印刷会社がこの会社の母体となっているので、正式には三代目となります」と、健三社長は続けた。
「そうなんですね」
「この11階だけ、古くさくて驚いたでしょう?」
「ええ」と俺は率直に答えた。
「テナントで入っている違う会社に来てしまったのかと思いました」
「ははは。そうですよね、ここは先代の父が作った林屋出版の社長室をそのまま流用しています。えー、と言っても構造上、最新のビルの中にそのまま部屋を埋め込んだり出来るわけではないので、当時の物で使ったのはドアだけ。あとはこういう・・コンコンと健三社長はテーブルを叩いた。「インテリアや備品ですね」
「なるほど」
「父がキレイ過ぎるビルは落ち着かないからどうしてもと言って、ここだけ当時の雰囲気を再現したのです。えー、そうはいってもこのビルが出来てからすぐ父は亡くなったのですが」
「それは残念です。」
「父は昭和気質の豪快な人間でした。3回結婚をしていて、先ほども言いましたが、最初の妻との間に私達とは腹違いになる長兄がいます。えー、私と兄は二番目の妻の子で、母と離婚後も・・・晩年ですが父は3人目の妻を貰っています。その奥さんは私達より年下でした。まぁ死別した後、彼女は遺産をせしめてすぐ海外に飛んで行ってしまいましたが・・・兄はモウリと名乗っていますけど、それは母の苗字です。えー、兄は父の事を憎んでいるので両親の離婚後、早々に母の旧姓に改名しました。」
話が遠回りしているが、この人はバイト先の主婦のように余計な話をするタイプではない。この身の上話はきっとマツシタの件と関係があるのだろう、そう思い俺は冷めきった残りのお茶を口に含み、黙って続きを待った。
「えー、それでも父は、生前から自分で大きくしたこの出版社を我々双子に全て継がせると言っていました。長男はとっくに違う仕事に就いていましたし。えー、しかし兄はそれを拒絶し、新聞社に就職してから、父に当てつけるように自分で小さな出版社を始めたのです。」
「それがあの、GSW出版ですね」
「はい、ゴッドスピード・ワールド、幸運の世界です。」
GWSはゲセワの略じゃなかったのか・・と俺は思った。・・・ん?幸運の世界?
「幸運の世界というのは、もしかして、あの(幸運の世界)ですか?」
「はい、宗教法人、幸運の世界です。兄はそこの信者です。」
「なるほど・・・」
宗教法人・幸運の世界は80年代に仏教の一派から枝分かれした新興宗教で、タチの悪い勧誘や信者の修行中の謎の事故死、芸能界や政界への強引な参入などで知られている、かなりキナ臭い団体だ。海外では立派なカルト教団として認定されている。・・・そういう後ろ盾があったのか・・どおりであんなB級雑誌だけでも会社が潰れないはずだ。
「あ、言っておきますけど、私は違いますからね、私も私の家族も誰も信者ではないんです。兄だけが、なぜか20年ぐらい前に突然入団したんです。えー、あまりいい噂を聞かない団体なので心配ではあるんですが、私や身内を勧誘してくるわけじゃないし、まぁいいかとほおっておいてます」
「そうなんですか。」
「ところで貴方は先ほど、兄の眼帯のことを言っていましたが、それについては何か知っているんですか?」
「いえ、何も知りません。お兄さんとは親しいわけではないですし。ただ数回お会いしていつも眼帯をしていたので、その印象がありまして・・・」と言ったものの、直接モウリと会ったのはもしかしたら一度だけかも知れない。もちろん俺はそんな事で嘘をつくつもはなかった。ただ何度も会っている気がしてしまったのだ。どうしてだろう?電話でのやりとりが多かったせいだろうか?
「そうですか・・。兄のあれは一時的な病気やケガなどではありません。えー、義眼を使っていない時はいつも眼帯をしているのです。」
「義眼?」
「はい、兄は右目がありません。眼球を実の父親に潰されたのです。」
「!」
「それが兄が父を嫌っている理由の一つでもあります。・・・えー、少し長くなりますが、聞きますか?」
「ええ。健三さんのお時間が許すなら。」
俺は、マツシタとこの人の関係を聞く為にここに来ている事を忘れたわけではなかったが、超大手企業である林屋家出版の家庭の事情についてもジャーナリストとして、とても興味を惹かれていた。公に顔出しをする事の少ない林屋出版の社長が、実は双子である事も世間ではほとんど知られていないだろう。その片割れがゴシップ雑誌を専門に作っていて、カルト教団の信者で、先代の父親とは浅からぬ因縁があるだなんて・・・少なく見積もっても、これは大スクープだ。
「えー、もちろんこの件はオフレコでお願いしますね」
「はい、もちろんです。」
このネタを自分で記事にするか、どこかに売るかは聞いてから考えよう。
うーん、困ったなぁ・・やっぱり20メートルぐらい後方の左側から、ずっと誰かに付けられているみたい。ワタシは勘が良い方じゃないけど、長いタレント業で誰かに見られているっていう感覚だけは鋭敏なんだよなぁ。お墓参りの時みたいにつけて来てるのが、ただのファンとか素人さんならいいんだけど、週刊誌の人とかで、一時的とはいえモデルとして復帰するのが先にバレちゃうとまずいしな。・・・そう思いながらセーラは、気づいていないフリをして歩行スピードを上げた。・・・あ、もしかしてさっきジムにいた大学生ぐらいの男の子かな?最初から顔バレしてたのかも。それなら別にいいし、普通に声をかけてきてくれたら握手ぐらいしてあげるのに。・・とりあえず裏道で乗泉寺の方から行こうかと思ったけど、八幡通りに出ちゃって・・大通りに行けば跡をつけにくいだろうし、盗撮も目立つから諦めてくれるかも知れない・・・。と、そう思った途端、数メートル先のローソン渋谷桜丘町南店から出てきた男性客が、渋谷インフォスタワーの方へ信号を無視して車道を渡って行った。あれっ?今のさっきの男の子だ!ちょっと待って、それじゃ、ワタシをつけていたのは彼じゃなかったって事?えっ、じゃあ、後ろにいるのは一体誰?・・もしパパラッチだったら、キョロキョロすると尚更怪しい行動を取ってると思われてしばらく狙われるかも知れないけど、もう気持ち悪過ぎる!セーラは立ち止まると意を決して振り返った。視力には自信があったので辺りをくまなく見渡したが、それらしい人間は見つからなかった。周りはビルに囲まれており、歩行者はすぐ後ろからくる女子高生の二人組とそれに追い抜かれた高齢女性、前には荷物を運ぶヤマト運輸の配達員だけ。・・・えっ・・どういうこと?ここには隠れられる場所なんてない。どこかの建物の中から望遠レンズでも使わない限り写真だって撮れないはず。でももう1キロ以上は歩いて来たし、その間ずっとつけられていた・・姿は見えないのに今も尚、強い視線を感じている・・・一体、どこからどうやってワタシの事を見ているの?
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