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Story1 -slavely- 渇望
Ⅳ
しおりを挟む結果、ヨダカの肌には文字が彫られた。
ヘソと陰毛の間。
さほど大きくはないが、ヨダカと遊んだりセックスしたりする人間にはよく目についた。
ヨダカ自身も目線を下ろすたび嫌でも目に入る。
『私は人間をやめ、人権や全ての自由をお返ししています 肉奴隷として、皆様のオナホとして、ご奉仕致します』
白い肌に、ヨダカの誓いが黒黒と映え、見るたびに奴隷であることを自覚させられる。
そして、その文字に気づいた男達は下卑た声でそれを一言一句丁寧に読み上げ、遠慮や気遣いなどヨダカには不要、と判断するのだ。
最後にした抵抗は、そんな毎日に耐えかねた末に、一世一代の試みとしての脱走だったが、部屋を出る前に捕まった挙句、世話役から連絡を受けたイトウの逆鱗に触れた。
懲罰の適用がその場で決まり、世話役3人に床に制圧された。
やって来たイトウは見たことがないほど怒り心頭で、取り出した細長い針、ニードルを眼前に突き付けた。
悲鳴を上げて許しを乞うが、もう遅い。
イトウはいつになく冷たく、厳しかった。
「大人しくしていればいいものを、馬鹿にはつける薬もない。お前の使い道のないちんこなど穴だらけにしてやる」
ニードルは躊躇いもなく、ペニスと睾丸に突き刺さった。
制裁としてのピアッシングに、もちろん麻酔などない。柔らかい皮膚には真っ赤な血とともにぬるりとした穴があき、銀色のピアスが取り付けられた。
性器ピアスの痛みに絶叫して小便を漏らしてしまい、さらに乳首にもピアスを追加され、ニードルが乳首を通る。
局部から溢れる真っ赤な血。
ヨダカの脳裏に、鮮血の色が焼き付いた。
ヨダカの身体には今、5箇所のピアスと奴隷誓約の刻印がある。
ピアスは亀頭の裏側と根元、睾丸近く、左右の乳首に1つずつ。いずれもリングピアスで、躾をより厳しいものにした。
抵抗するたびに……………………、
身体が紛れもなく奴隷になっていく。
些細なミスや失態には局部の蹴りや鞭が飛び、逃亡や反抗に関わると判断されれば、卑猥な入墨やピアス穴の増設。
いずれも身体に跡が残る形での制裁は、この先もその屈辱的な罰とともに生きていかざるえなくなることを示す。
そのことが希望を奪い、ヨダカの心をへし折った。それは、永遠に服従を誓うことと同じだ。
虐待まがいの罰を受けるくらいなら、正常な精神では考えつかないような言葉を使うし、頭がおかしくなるような恥辱的な格好だってする。
死ねと言われたら多分死ぬ。
理性など保っていては、正気ではいられない。
…………この部屋にいる限り、もはや正気でいることほど残酷なことはないのかもしれない。
自分の心を殺し、過去を忘却し、人を羨まず、1秒先の未来さえ考えない。
それが、死にたいほど屈辱的な世界のなかで、逃げることや死ぬことも許されない自分に残された道だった。
愛されたい。
愛して貰えるなら喜んで奉仕する。
優しさが欲しい。
痛みのなかに、ちょっとだけでいい。
ヨダカの心が悲鳴をあげる。
愛情と烈情、温もりに飢えた身体が叫んでいた。
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