黒瀬くんは無口である 

keima

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黒瀬くんは無口である

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私のクラスの黒瀬くろせくんは無口である。 


「黒瀬くん、これ落としたよ。」


「……どうも……」


そしてちょっと無愛想である。 


「黒瀬くんって感じ悪いよね。」

「そうだね~。」

そのため、女子からの評判はあまりよくない。 


「アイツって何考えているか分かんね~よな。」

「黒瀬だろ?ホントだよな~。」

無愛想なため、よくこう言われてしまうことがある。


けれど…… 


「……」


「?……お~い,黒瀬く……ってどうしたの!?」

目を剥き出し、喉を抑えるので彼の背中をバシバシと叩くと「ケホッ」と言う咳と共に口からポロリと飴玉がでてきた。

「……で、のどの調子が悪いからのど飴舐めていたら、それが喉に引っかかったと……も~気をつけなよ~。」

コクコクと頷く彼だが、よっぽど苦しかったみたいで目が若干涙目になっている。

(…なんか……可愛い…)

「………?」

ジッ~と顔を凝視する私を不思議に思ったのか、少し首をかしげる彼の頭に手を伸ばし、そのままポンポンと撫でた。

「…………!?」

突然の行動に目を丸くし、ボボッと顔がまっ赤に染まっていく。 

(わかりやすい顔しているんだよね~。まぁ、そういうところ私は好きなんだよね。)




黒瀬くんは無口で無愛想で無表情。だけど……本当は人見知りで、不器用でちょっと抜けているところがあって……けれど、そんなところが可愛い私の自慢の彼氏だ。 

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