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完結
しおりを挟む彼らに目を付けられたくなければ、決して目立ってはならない。
「キャ~、聖沢会長~!!」
「白石副会長~!!」
「名取先輩~!!」
キャアキャア女子生徒達からの声援を受けてキラキラとしたイケメン達が校舎を歩いている。
私立翠緑高校には女子生徒達から絶対的な人気を持つ生徒がいる。
それが彼ら生徒会メンバーだ。
巨大複合企業の総帥を祖父にもつ聖沢彰生徒会長。
著名な華道家の嫡男である白石颯真副会長。
人気女優の息子で元子役の
生徒会会計名取音也。
彼らの人気は強く、親衛隊などが作られている。
しかし、親衛隊員ではない一部の生徒達からは彼らに関わるあるルールがあった。
そのいち 彼らに興味のない生徒はできるだけ接触しない。
そのに 興味なくても、できるだけ挨拶はすること。または興味がある風に装うこと。
そのさん 「自分はモブだから」などと言ってはならない
そのよん 彼らを見るときはできるだけ集団で行動すること。単独行動は危険行為と考えるべき。
そのご 地味かつ平凡な容姿、または単独行動を好む生徒は死にたくなければ素直に親衛隊員の言うことを聞くこと。
そのろく 生徒会に近づいたり、楯突いてはいけない。またそれを止めては逆に目立ってしまうので、止めに入るのはできるだけ避けたいい。
そのなな 目を付けられたら、カウンセリングルームに相談の上、転学または転校手続きをとること。
そのはち 特進コース以外の生徒は特進コースのある棟や施設に入ってはならない。入るときは教員の許可を得た上、教員または集団で同伴させること。
そのきゅう 平穏かつ普通に高校生活を送りたければ生徒会メンバーに近づいてはいけない。
「ねぇねぇ、会長達と一緒にいる子、誰?」
友人達と会話をしていた女生徒は生徒会メンバーに取り囲まれるように1人の大人しそうな少女が廊下を歩いている。
「あぁ、あの子?1年A組の上倉さんだよ。今の生徒会メンバーのお気に入りの子。」
少女の問いに友人の1人が教えてくれた。
「お気に入りって……?」
「ん~、何か図書室で本を読んでいたのを名取先輩がちょっかいを出してきて、反論したら興味をもたれたらしいよ。」
「へ~、それであとの2人も興味をもったと。」
「そういうこと。」
「ふ~ん。」
それから数日後。
「ねぇ聞いた?1年の上倉さん、学校やめたんだって。」
「えっ、本当!?上倉さんってこの前まで生徒会のお気に入りだった孑だよね?」
「A組の孑に聞いてみたら一昨日、生徒会の人達とトラブル起こしたみたいだよ。」
「え~、それですぐ学校をやめるっておかしくない?」
「でも仕方がないよ。あの人たちから逃げるにはもうこれぐらいしかないでしょう。」
そう彼らは自分達のファンや親衛隊ではない自分達に興味のない普通の生徒に付き纏い、束縛していく内にその生徒はいつの間にか彼らの前から姿を消してしまう。執着していた生徒がいなくなると、彼らはまた別の生徒を追いかけ回していく。
被害が多いのは女子生徒で、彼女達は精神的に追いつめられていき、心が壊れたり、過去には自殺未遂を起こした生徒もいた。
彼ら生徒メンバーにとって自分に興味をもたない、靡かない生徒は自分たち以上に目立つ存在であり、興味をそそるモノであるために必要以上に付き纏い、真綿でゆっくりと首を絞めるように相手を追いつめてゆく。
だから彼らに関わってはいけない。関わってしまったら最後ー
「「「見~つけた🎵」」」
終
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