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本編
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君は前世、僕の国の王様の妻だったんだよ。
うん、意味わかんないよね。
僕も最初何言ってんだって思ったよ。
王様・・・陛下の前世はとある国の王族に使える騎士で、君はその国の王子の腹違いの妹だった。王子の妹といっても、前世の君は生まれてすぐ子供のいなかった子爵家の養子になっていたから、その事実は知らなかったみたいだよ。
当時、その国は大国と戦争して負けてその際、和平のために自国から人質を差し出したんだ。その人質が君の前世の異母兄さんだった。
君の存在知っていた彼は自分に仕えていた騎士……前世の陛下に「妹を頼む」って言ったらしい。
陛下はそれを王命だと、自分が君の伴侶に選ばれたと思った陛下は
君の意思を聞くことなく、強引に自分の屋敷に連れ帰り君と結婚したんだ。
でも、君は拒絶し、屋敷から抜け出しそのまま行方不明になった。
僕はよくわからないけど、騎士・・・前世の陛下は君のことが好きだったらしく、その後も自分の妻の行方を必死に探したけど見つからなくて、10年後、偶然、部下から妻が見つかったという連絡をもらって行ってみたら、君は小さな村の図書館で働いていて、しかも婚約者と暮らしていた。
その話を聞いた陛下は君は逃げたんじゃなく、その男に誘拐されて無理やり婚約したんだと思い込み、その男を捕まえて、君を救出したんだって。
陛下は誘拐した男を許さず、自ら処刑したんだ。
自分と彼女の10年間を奪った罰だなんだって。
陛下は自分の手でその男を処刑して満足していたけど、処刑場に君が表れてその男の亡骸に縋りついて泣いた後、なんていったと思う?
「許さない。あんたと結婚するくらいなら死んだ方がマシだ!!」
そう言って騎士から剣を奪って自分の胸に刺したんだ。目の前で君に拒絶され、自害するところを見た陛下は混乱したみたいだよ。君が自分を拒絶するとは思わなかったみたいで、陛下は君が自分のことを好きだと思っていたらしいよ。
その後、人質から解放された君の異母兄さんは事のあらましを聞いて激怒したみたいだよ。
自分は頼んだとは言ったが、結婚しろとは一言も言っていない。って
つまり、王命って言うのは陛下の思い込みだったんだ。
その後、陛下はショックで心を病んで、亡くなったんだ。
陛下は自分が生まれ変わったのなら君もどこかで生まれ変わったんじゃないかと思い必死に探し回った。そして、隣国の王子の側室と噂されている君を、自分の妻だと確信してこの戦争を引き起こした。そして、他の男のモノになった君を許さないと言って、君を殺すよう僕に命じたんだ。
馬鹿みたいだろう。そんなくだらない事のためにこんな戦争を起こすなんて。
え?私のせいなのかって?
違うよ。君はまったく悪くない。
たとえ君がその生まれ変わりだとしても、悪いのは僕の国・・・この戦争を仕掛けた陛下が一番悪いし、それに君は・・・
よし、見えた。
今、目の前にあるこの道を抜けると、教会があるんだ。さすがの陛下も教会に手を出さないはずだし、きっと教会も君を保護してくれるはずだ。
えっ?殺さないのか?
何で?僕が陛下から命じられたのは、生まれ変わりである側室を殺す事。
君は王室によって親と引き離され、理不尽に虐げられていたただの奴隷の子供。
そうだろう?
ほら、早く行きな。
えっ?僕のことは心配しなくてもいいよ。ただ、任務が遂行できなかったっていえば何とかなるよ。
えっ・・・そうだね、何だか君とは、初めて会った気がしないね。
それじゃあ・・・
何・・・死なないで・・・か。心配してくれてありがとう。大丈夫だよ、僕は。
・・・うん、いつか、また遭おう。
うん、意味わかんないよね。
僕も最初何言ってんだって思ったよ。
王様・・・陛下の前世はとある国の王族に使える騎士で、君はその国の王子の腹違いの妹だった。王子の妹といっても、前世の君は生まれてすぐ子供のいなかった子爵家の養子になっていたから、その事実は知らなかったみたいだよ。
当時、その国は大国と戦争して負けてその際、和平のために自国から人質を差し出したんだ。その人質が君の前世の異母兄さんだった。
君の存在知っていた彼は自分に仕えていた騎士……前世の陛下に「妹を頼む」って言ったらしい。
陛下はそれを王命だと、自分が君の伴侶に選ばれたと思った陛下は
君の意思を聞くことなく、強引に自分の屋敷に連れ帰り君と結婚したんだ。
でも、君は拒絶し、屋敷から抜け出しそのまま行方不明になった。
僕はよくわからないけど、騎士・・・前世の陛下は君のことが好きだったらしく、その後も自分の妻の行方を必死に探したけど見つからなくて、10年後、偶然、部下から妻が見つかったという連絡をもらって行ってみたら、君は小さな村の図書館で働いていて、しかも婚約者と暮らしていた。
その話を聞いた陛下は君は逃げたんじゃなく、その男に誘拐されて無理やり婚約したんだと思い込み、その男を捕まえて、君を救出したんだって。
陛下は誘拐した男を許さず、自ら処刑したんだ。
自分と彼女の10年間を奪った罰だなんだって。
陛下は自分の手でその男を処刑して満足していたけど、処刑場に君が表れてその男の亡骸に縋りついて泣いた後、なんていったと思う?
「許さない。あんたと結婚するくらいなら死んだ方がマシだ!!」
そう言って騎士から剣を奪って自分の胸に刺したんだ。目の前で君に拒絶され、自害するところを見た陛下は混乱したみたいだよ。君が自分を拒絶するとは思わなかったみたいで、陛下は君が自分のことを好きだと思っていたらしいよ。
その後、人質から解放された君の異母兄さんは事のあらましを聞いて激怒したみたいだよ。
自分は頼んだとは言ったが、結婚しろとは一言も言っていない。って
つまり、王命って言うのは陛下の思い込みだったんだ。
その後、陛下はショックで心を病んで、亡くなったんだ。
陛下は自分が生まれ変わったのなら君もどこかで生まれ変わったんじゃないかと思い必死に探し回った。そして、隣国の王子の側室と噂されている君を、自分の妻だと確信してこの戦争を引き起こした。そして、他の男のモノになった君を許さないと言って、君を殺すよう僕に命じたんだ。
馬鹿みたいだろう。そんなくだらない事のためにこんな戦争を起こすなんて。
え?私のせいなのかって?
違うよ。君はまったく悪くない。
たとえ君がその生まれ変わりだとしても、悪いのは僕の国・・・この戦争を仕掛けた陛下が一番悪いし、それに君は・・・
よし、見えた。
今、目の前にあるこの道を抜けると、教会があるんだ。さすがの陛下も教会に手を出さないはずだし、きっと教会も君を保護してくれるはずだ。
えっ?殺さないのか?
何で?僕が陛下から命じられたのは、生まれ変わりである側室を殺す事。
君は王室によって親と引き離され、理不尽に虐げられていたただの奴隷の子供。
そうだろう?
ほら、早く行きな。
えっ?僕のことは心配しなくてもいいよ。ただ、任務が遂行できなかったっていえば何とかなるよ。
えっ・・・そうだね、何だか君とは、初めて会った気がしないね。
それじゃあ・・・
何・・・死なないで・・・か。心配してくれてありがとう。大丈夫だよ、僕は。
・・・うん、いつか、また遭おう。
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