異世界転生させたら、オエライ様を怒らせてしまった

keima

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異世界転生させたら、オエライ様を怒らせてしまった 

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世界はいくつもの空間と時間によって無数に点在している。

その世界を、時と空間を司る神とその配下である管理者によって世界は管理されていた。

その管理者が担当する世界の文化の中に「乙女ゲーム」というものがあった。

それは主に異邦人の女性主人公ヒロインが見知らぬ世界で攻略対象者と言われる癖のある男性たちと出会い、彼らのウチの1人または彼ら全員と結ばれるという内容だ。

最初はそんなに興味はなかったのだが、仲の良い別世界の神にこれを教えてみたら・・・

「何コレ面白いじゃん!!そうだ、これに似た世界を作ってみよう。」

そう言って乙女ゲームにハマってしまった「彼」は乙女ゲームソレに似た世界を本当に作ってしまった。

「ねえねえ、どうせなら君の管理する「世界」の住人の魂をボクの「世界」に転生させてみない?」

その提案に自分は二つ返事で了承し、管理している「世界」の特に10代・20代の若い女性たちをチート能力を授けて「彼」の新しく作った「世界」に転生させた。

そこまではよかったんだけど・・・



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ・・・・・


「・・・・・・・・・」

「うっうぅ・・・」

ただいま、ボクと「彼」はとある方たちの前で正座させられています。ちなみに「彼」はその方たちにボコボコにされたらしく、グズグズと泣きながらボクの隣で正座しています。

「アンタら・・・とんでもない事しでかしてくれたわね。」

ゴゴゴ・・・というとんでもない威圧感を放つのは、ボクの上司に当たる時と時空を司る女神黒闇天こくあんてん様だ。

「君たちさあ、自分が何やったのか分かってる?」

黒闇天様の右隣でニコニコと笑っているけれど、目が笑っていない美青年もとい冥府を司る閻魔天王様の子息である
夜魔冥皇子やまのめいのみこ様ががボク達に問いかけた。

「最近、まだ寿命や死ぬ予定のない若い女性の魂が多いのに、その魂が冥府ウチにこないからおかしいよなぁ~って思ったら・・・・君たちの仕業だったんだね。」

ギロリと氷の様に冷たい瞳で睨まれてしまい、背筋にゾッと寒気が走った。

「っ・・・ボク達は彼女たちの夢を叶えただけだ!」それの何が悪い!!」

「夢?自分の欲望のためだろう。」

「彼」の言い分をバッサリと切り捨てて冷たく言い放ったのは冥府の裁判官小野篁おののたかむら様だ。


「なっ・・・嘘だ!! 彼女達はボクの加護のおかげでチート能力を授けたんだよ。」

「その能力ちからのせいで、彼女達は周囲の人々から「魔女」や「悪女」と呼ばれて虐げられているんだぞ。中にはその能力を利用されて命を落とした者がいるんだぞ。貴様の考えなしの行動のせいでな!!」

「そっ、そんな・・・・」

自分の知らなかった事実と篁様の怒号に「彼」はガクリとうなだれてしまった。

「ワタシ達だけじゃないわよ。アンタ達に怒っているのは。」

「「へっ!?」」

顔を上げてお三方を見ると、その後ろに無数の黒い影が現れた。

「ひっ!!なっ、なんで・・・?」

それは「彼」やボクの管理する「世界」に住む「土地神」だ。

「本来、亡くなった者の魂は冥府ウチで前世の「穢れ」を落とすために一度、深い眠りにつかせるんだ。そのあと、その魂をどこに転生するのか裁判で決めてから転生させるんだ。なのに
君たちはそれを行わずに勝手に転生させたからその「世界」に前世の「穢れ」が残ったせいで、君たちの「世界」の土地神に酷い影響がでてしまい、彼らは穢れてしまった。これはね、もう君たちだけの問題じゃないんだよ。」

夜魔冥皇子様の声がガンガンと頭に響く。ボク達は本当にとんでもないことをしでかしてしまったんだ。

「あの世界の管理は別の神が今後管理することになる。貴様たちは・・・・ 魂を横領した罪で地獄にいってもらう。 そこで思い知れ、命を弄ぶというのがどれほど重たい罪なのかを。」


篁様の 声を最後にボクの視界は段々と暗くなっていき、やがてプッツリと意識が切れた。




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