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カインとライリー
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ここはこびとたちがくらす里。
この里に、こびとの四兄弟がくらしている。
こびとのカインは今、機嫌が悪い。
というのも、ほんの数時間前に妹のライリーとケンカしたからだ。
カインは泣き虫なライリーとしょっちゅうケンカばかりしている。今日もささいなことでケンカになってしまい、最初は軽い言い合いだったのだが、しだいにカインはヒートアップしてしまい、キツいことをライリーに言ってしまった。それに傷ついたライリーは目に涙をためながら、カインをにらむと。
「カイン兄さんのバカ!大きらい!!」
そう言って立ち去ってしまった。
「なんだよ、ライリーのヤツ…あんな怒んなくたっていいだろう。」
イライラしているカインが森の中を歩いていると、後ろから足音が聞こえてきた。
……コツコツコツ。
そろり、そろり。
コツコツコツ。
そろり、そろり。
「……」
くるっ。
サッ……
「………」
コツコツコツ
そろり そろり
くるっ
サッ……
「……」
カインが歩くと、そろりと忍び足でその足音も着いてくるが、カインが振り返ると、ささっとその足音の持ち主は気に隠れてしまうので。さっきからこの繰り返しだ。
(もう、何なんだよコイツは・・・そういえば、ライリーはよく俺の後ろをついてきてたな。)
いつも泣きながらも、自分のあとをついてきていた妺の姿を思い出しながら、ふっ……とあることに気づき、足を止めた。
そろり、そろり、そろり……ポフン。
軽い衝突音とともに、小さな手がカインの腰に回された。
「……カイン兄さん、ごめんなさい。」
グズグズと泣きじゃくりながらも、ライリーはギュッとカインに抱きしめる。
「大嫌いって言ってごめんなさい。ごめんなさい。」
ボロボロと大粒の涙を流すライリーに、カインはおそるおそる手を伸ばすと、そっと頭を撫でた。
「……オレのほうこそ、ごめん。」
その言葉に涙目でカインを見上げていたライリーの表情は、フニャリと柔らかな笑顔になった。
「てか、何でこっそりついてきていたんだ?」
「だって・・・ちょっと話しかけづらかったんだもん。カイン兄さん機嫌悪かったし、『オレに近づくな』オーラ強かったから。」
「……それはごめん。」
「カイン兄さんとライリー、仲直りして良かったねエドワード兄さん。」
「そうですね……まったく、世話の焼ける2人ですね。」
木の陰から長兄のエドワードと、カインの弟でライリーの兄であるルカが2人の様子を見守っていた。
この里に、こびとの四兄弟がくらしている。
こびとのカインは今、機嫌が悪い。
というのも、ほんの数時間前に妹のライリーとケンカしたからだ。
カインは泣き虫なライリーとしょっちゅうケンカばかりしている。今日もささいなことでケンカになってしまい、最初は軽い言い合いだったのだが、しだいにカインはヒートアップしてしまい、キツいことをライリーに言ってしまった。それに傷ついたライリーは目に涙をためながら、カインをにらむと。
「カイン兄さんのバカ!大きらい!!」
そう言って立ち去ってしまった。
「なんだよ、ライリーのヤツ…あんな怒んなくたっていいだろう。」
イライラしているカインが森の中を歩いていると、後ろから足音が聞こえてきた。
……コツコツコツ。
そろり、そろり。
コツコツコツ。
そろり、そろり。
「……」
くるっ。
サッ……
「………」
コツコツコツ
そろり そろり
くるっ
サッ……
「……」
カインが歩くと、そろりと忍び足でその足音も着いてくるが、カインが振り返ると、ささっとその足音の持ち主は気に隠れてしまうので。さっきからこの繰り返しだ。
(もう、何なんだよコイツは・・・そういえば、ライリーはよく俺の後ろをついてきてたな。)
いつも泣きながらも、自分のあとをついてきていた妺の姿を思い出しながら、ふっ……とあることに気づき、足を止めた。
そろり、そろり、そろり……ポフン。
軽い衝突音とともに、小さな手がカインの腰に回された。
「……カイン兄さん、ごめんなさい。」
グズグズと泣きじゃくりながらも、ライリーはギュッとカインに抱きしめる。
「大嫌いって言ってごめんなさい。ごめんなさい。」
ボロボロと大粒の涙を流すライリーに、カインはおそるおそる手を伸ばすと、そっと頭を撫でた。
「……オレのほうこそ、ごめん。」
その言葉に涙目でカインを見上げていたライリーの表情は、フニャリと柔らかな笑顔になった。
「てか、何でこっそりついてきていたんだ?」
「だって・・・ちょっと話しかけづらかったんだもん。カイン兄さん機嫌悪かったし、『オレに近づくな』オーラ強かったから。」
「……それはごめん。」
「カイン兄さんとライリー、仲直りして良かったねエドワード兄さん。」
「そうですね……まったく、世話の焼ける2人ですね。」
木の陰から長兄のエドワードと、カインの弟でライリーの兄であるルカが2人の様子を見守っていた。
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