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本編
しおりを挟む「「みつけた~~~!!!」」」
「ゴフッ!?」
下校中、背後からそんな叫び声が聞こえたと思ったら、一緒にいた友人が突き飛ばされ、私は顔面数値の高そうなイケメン達に囲まれていた。
「「「やっと見つけたぞ、彼女はどこだ!!!どこに隠したんだ!!!」」」
「・・・・・はっ?」
いきなり現れたイケメン3人組は私を見るなりそう言い放った。
「しらばっくれるのか?」
「アナタが彼女の幼馴染だってことは分かっているんですよ。」
「そーだ、そーだ。」
「はっ?てか、アンタら誰?」
訳も分からないことばかりを喚き散らすイケメン達の制服は都内でも有名なお金持ち学校の制服だが、全く心当たりが無いが、彼らの言う「幼馴染の彼女」にちょっと引っかかった。
「それって・・・」
チラリと彼らの背後を のぞき込もうとしたとき、とんでもない爆弾を落としてきた
「「「彼女は俺/僕たちのヒロインなのに!!!」」」
「・・・・・・・・はあ!?」
イケメン達によると、彼らの前世は恋愛シュミレーションゲームの登場キャラクターで、そのゲームで彼らは新入生の女子生徒と出会い、様々なイベントを通して交流するうちにやがて彼らの中の一人と結ばれるというストーリーで、その女子生徒の生まれ変わりが私の幼馴染らしい。
今世では待てど暮らせどヒロインが現れないため調べた結果、彼女が別の高校に通っていると知り、同じ高校に通っているヒロインの幼なじみである私に突撃したらしい。
「いや、それを私に言われても・・・・」
「お前、俺たちも同じ転生者だろう!! だから彼女を俺たちに合わせないように志望校を変えたんだろう!!」
「彼女がいないせいでイベントが全然起きないんですよ!!」
「彼女はどこ?僕たちのヒロインをどこに隠したの!!」
ギャーギャーと好き勝手に騒ぐ彼らがあまりにもうるさすぎるので、とりあえず彼らに教えてやることにした。
「隠すも何も………………………………………………………そこにいるんだけど。」
「「「はっ???」」」
「だ~か~ら~、あんたらの言うヒロイン。さっきさからずぅ~~~~っと、あそこで倒れてますけど。」
「「「えっ……???」」」
そう言って、彼らに突き飛ばされて倒れたまま動かない友人もとい、幼なじみであるひなみんこと依知川陽波を指差した。
「ひなみ~ん、大丈夫~?生きてる~~?」
「うぅ~ん………」
声をかけると、地面に顔を突っ伏したままだったひなみんは呻き声を出し、顔をあげると長い髪の毛がバサリと顔を覆い隠す。
「うぅぅ……」
じわりじわりと手を動かし這いずりながら三人組に近づいていくその姿は某ホラー映画のテレビから出てくるあの幽霊みたいだ。
「うぅぅ……うぅぁぁ………」
某幽霊さながらに這いずりながら近づいてくるひなみんに彼らの顔は体は震え、顔色も真っ青だ。
「ぅうううぁああ!!」
「「「ひっ……ひぎゃああ~~!!!」」」
ひなみんへの恐怖からとうとう耐えきれなくなった彼らは悲鳴を上げて逃げだしていった。
「……………ひなみん、やり過ぎ。」
「エー、そ~お~。」
とのほほんとした口調でひなみんはムクリと起き上がると顔を覆っていた髪を後ろに流し、ヘアゴムで一括りにまとめた。
「しっかし、ひなみんがヒロインって・・・………………………………ないわあ~~ぜぇ~~たいないない!!」
見た目はサラサラストレートの髪と体つきが細い上に肌も白いため儚い美少女の印象があるが、実は超がつくほどの虚弱体質で、ちょっと歩いただけでもすぐ疲れてしまうほど絶望的に体力がなく、さっきイケメン達に突き飛ばされた時もそうだが、軽く触っただけで倒れ込んでしまうほどのひ弱っぷりだ。
「ひなみんさ~、さっきのイケメン達の中で付き合いたいなぁって思える人いる?」
私の問いにひなみんは間髪入れずに「いない。」と即答すると続けて
「だって私、あんなキラキラしたイケメンよりも顔の濃いボディービルダー系が好きだから。あの3人は私のタイプじゃないし、それに……自分の前世はゲームのキャラクターって言っている時点で厨二病の痛い人にしか見えないから余計に無理!!」
「…………うん、ひなみんらしいね。」
「あぁ、でも…あのイケメン3人組は面倒くさいから2度と来て欲しくないね。」
「そうだね。私もできれば関わりたくない。」
そのあとしばらくはあの3人組がまた突撃してくるのではと危惧していたが、私達の願いがかなったのかひなみんにビビったのか分からないが、イケメン3人組がその後現れることはなかった。
「「「○子コワイ○子コワイ、ヒロインでも貞○は怖いよぉぉ~~!!!」」」
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