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決着
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レオノールの放った一閃がオーグレイルを斬り裂き、目の眩むような閃光に世界の全てが飲み込まれた。
しかし、それも数秒だ。
クラウディオの視力が回復する頃には、青空が戻っていた。
オーグレイルの魔法を失い、魔物の群れもまた消滅した。
辺り一面を焼いていた炎も鎮火して、今は煙を残すのみとなっていた。
雲ひとつない晴天から、影が落ちてくる。太陽を背負う人影は二つ。
「レオノール……!」
決着がついたのか? と疑問を抱きながら、クラウディオは駆け出していた。
コールヴァンもほぼ同時に追ってくる。
落下を続ける影は、レオノールとアルヴァロ、或いはアルヴァロだった者だ。
このままでは、地面に打ち付けられる。
受け止めてやりたいが、どうにも間に合いそうもない。
仮に間に合ったとしても、この勢いでは受け止め切れるかわからない。
それでも走らずにはいられなかった。
しかし、クラウディオの懸念は、杞憂に終わる。
「受け止めてーー!」
レオノールの呼びかけに、ブルネンが応えた。
力一杯アックスソードを振るうと圧のある風が巻き上がる。
2人の身体は地面に激突する前に、一度浮き上がった。
そのお陰で、時間に余裕が生まれ、距離が縮まる。
空気の層がクッションになり、跳ねた二人の身体が緩やかに落下する。
クラウディオとコールヴァンはそれぞれを受け止めるため、駆け寄った。
「クラウディオ様、私重いから……!」
「大丈夫だ、来い!」
空中でレオノールが不安を零し、クラウディオが励ますと、レオノールは微笑した。
腕を伸ばしたけれど抱えきれず、尻と腰をどしっと胸で受け止める。
それでも3歩、たたらを踏んだが、転ばずになんとかとどまった。
「レオノール……! 無事か!?」
「クラウディオ様こそ! 無茶しないでくださいよ」
「無茶なものか!! ……君が無事で良かった」
格好をつけきれず、しかしそっと足から地面に降ろしてやると、俄かに安堵の気持ちが湧き上がる。
額がくっつくくらい近づけて顔を覗き込み、ほっとため息をついた。
「……ありがとうございます」
今度はレオノールも、素直に受け入れてくれる。
まだ血のにじむ頬の傷が痛々しい。
「お次は俺の出番だ」
すぐ隣では、ブルネンがアルヴァロを受け止めたところだった。
待ち構えていたコールヴァンが、間髪入れずに魔法を発動させる。
オーグレイルは既に形を変えて、アルヴァロの姿へと戻っていた。
しかし意識はなく、左脇腹から胸にかけて大きく斬り裂かれた傷がある。
即死だろうと推測されるほどの大きな傷に、クラウディオは眉根を寄せた。
「グレイス・リザレクション!」
アルヴァロと、アルヴァロの胸に手をかざすコールヴァン。
2人の周囲に白銀の光の輪が出現し、中心で仰向けに横たわるアルヴァロを優しく包み込んだ。
淡い光はアルヴァロの傷を覆い広がる。
気泡が弾けるようにパチパチと音をたてながら、ジワリジワリと傷口を埋めていく。
しかし、それも数秒だ。
クラウディオの視力が回復する頃には、青空が戻っていた。
オーグレイルの魔法を失い、魔物の群れもまた消滅した。
辺り一面を焼いていた炎も鎮火して、今は煙を残すのみとなっていた。
雲ひとつない晴天から、影が落ちてくる。太陽を背負う人影は二つ。
「レオノール……!」
決着がついたのか? と疑問を抱きながら、クラウディオは駆け出していた。
コールヴァンもほぼ同時に追ってくる。
落下を続ける影は、レオノールとアルヴァロ、或いはアルヴァロだった者だ。
このままでは、地面に打ち付けられる。
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仮に間に合ったとしても、この勢いでは受け止め切れるかわからない。
それでも走らずにはいられなかった。
しかし、クラウディオの懸念は、杞憂に終わる。
「受け止めてーー!」
レオノールの呼びかけに、ブルネンが応えた。
力一杯アックスソードを振るうと圧のある風が巻き上がる。
2人の身体は地面に激突する前に、一度浮き上がった。
そのお陰で、時間に余裕が生まれ、距離が縮まる。
空気の層がクッションになり、跳ねた二人の身体が緩やかに落下する。
クラウディオとコールヴァンはそれぞれを受け止めるため、駆け寄った。
「クラウディオ様、私重いから……!」
「大丈夫だ、来い!」
空中でレオノールが不安を零し、クラウディオが励ますと、レオノールは微笑した。
腕を伸ばしたけれど抱えきれず、尻と腰をどしっと胸で受け止める。
それでも3歩、たたらを踏んだが、転ばずになんとかとどまった。
「レオノール……! 無事か!?」
「クラウディオ様こそ! 無茶しないでくださいよ」
「無茶なものか!! ……君が無事で良かった」
格好をつけきれず、しかしそっと足から地面に降ろしてやると、俄かに安堵の気持ちが湧き上がる。
額がくっつくくらい近づけて顔を覗き込み、ほっとため息をついた。
「……ありがとうございます」
今度はレオノールも、素直に受け入れてくれる。
まだ血のにじむ頬の傷が痛々しい。
「お次は俺の出番だ」
すぐ隣では、ブルネンがアルヴァロを受け止めたところだった。
待ち構えていたコールヴァンが、間髪入れずに魔法を発動させる。
オーグレイルは既に形を変えて、アルヴァロの姿へと戻っていた。
しかし意識はなく、左脇腹から胸にかけて大きく斬り裂かれた傷がある。
即死だろうと推測されるほどの大きな傷に、クラウディオは眉根を寄せた。
「グレイス・リザレクション!」
アルヴァロと、アルヴァロの胸に手をかざすコールヴァン。
2人の周囲に白銀の光の輪が出現し、中心で仰向けに横たわるアルヴァロを優しく包み込んだ。
淡い光はアルヴァロの傷を覆い広がる。
気泡が弾けるようにパチパチと音をたてながら、ジワリジワリと傷口を埋めていく。
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