君がそこにいるのなら

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感情と違和感

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 すこしの静けさが、二人を包む。小吹ちゃん、こーゆー時に小吹ちゃんの天真爛漫な会話でつないで欲しい、、と小吹ちゃんを一瞥すると小吹ちゃんは申し訳なさそうに下を向いた。それは何故なのかその時の私に気づくことは難しかった。
 「未来さん今日は小吹と遊んでくれてありがとう」
その言葉は感謝と何か別の感情が混ざっているようなそんな気がした。
「い、いえ、全然、とても楽しかったよ」そうつくり笑顔で必死に答える。
「そうですか、それは何よりでした。ほら小吹!迷惑はかけませんでしたか?」
その笑顔は晴天に少しモヤがかかっているようだった。
「なわけないでしょ!逆に小吹がお世話したくらいよ!なんか未来ちゃんったら景品取れなくて犬みたいに吠えてたんだから」
「いや、それは小吹ちゃんでしょ?」
そうつっこむと3人は笑いながらそれぞれの家の方向へ足を向けた。このままでいいのか自分に問う。そしてあの今にも溶けてしまいそうな悲しそうな顔に私は確かに覚えがあった。でもダメだ、思い出せない。
 私は本当にずるい。
気づいた時にはもう家に着いていた。「おかえりなさい、ご飯食べる?」
帰るとリビングにはお母さんがいて食器を洗っていた。「軽めでいい、、」私はうなずくと用意されたご飯を食べお風呂に向かった。
お風呂につかりながら今日の事を思い出す。
「かみもと、、かれん、、」
明日は話せるのかな?いや、話したい。これが今の私の気持ち。本当は今にでも家に行きたいのだがその家を私は知らない。仕方がない、明日にしよう。

 その夜、またあの夢を見た。
ここは、家?記憶にはないけど見覚えのある家具とショートで白髪の少女がせっせと折り紙をしている。
「みーちゃん、どうかな??うまく出来てる?」
そう言ってその少女は不格好なツルを見せてきた。そのツルをテーブルに置くとパタリと右の方へ倒れてしまった。
「私もみーちゃんみたいに綺麗に立たせてみたいなぁ」
その少女はそういうと少し私を見てまたツルをおりはじめた。
「でも、ーーーのためだもんね!」
え?今なんて言った?よく聞こえなかった。何のためだって?
ジリリ、、そこで目覚ましにより目が覚めた。今の夢はいったい何だったんだろう。私の忘れた記憶、、?ダメだ何も思い出せない。少し頭も重い、休もうかないや!それより今日は早く学校行かないと、、!
「おはよう未来ご飯できてるよ」
一階に降りるとお母さんが笑顔で迎えてくれた。ありがとうと軽く言うと私は急いで朝食を済ませ学校に向かった。
「あら、今日は急いでるのね。ふふ、まだそんな時間でもないでしょう」
家を出る時に玄関でお母さんが優しく笑った。
「なんでも!行ってきます」
そしてすぐに家を飛び出した。学校に着くとまだ朝早いというのに半数以上の生徒が机に座って勉強をしている。その中にはあの勉強が苦手な夏南の姿もあった。
「ねぇ夏南、勉強なんかして一体なんの儀式?なんかすごい魔物でも呼び出すの?」
と、少しおちょくるとキョトンとした顔で夏南は私を見つめた。
「なにを寝ぼけてるの?明後日からテストでしょー?まったく未来は昔から実は勉強してるタイプだよね~こんなに余裕かましてていつも私より点数高いんだからぁ」
え?あ、うんあ、、そうかぁ!最近考え事ばかりで全然忘れてたけど明後日からテストだったぁぁこれは本当にやばいですよ未来さん本当に何もしてないグループ筆頭ですよこれは。
「えへへ、そ、そんな事ないよ今回は私も本当にやばいわ」
「まったく、そんなこと言ってー!本当は家でやってるの知ってるよ?」
いや、本当にしてないやつなんですよこれが、、最近授業もまともに聞いてないから範囲もよく分からない、、終わった、、。
「うーん、ここ分からないなぁそーだ!圭ちゃんにきぃこぉっと!」
夏南は勉強に恋に、、私の得られなかったものを得てその上また得ようとしてるのか、なんと強欲、、!でもあの一件から数日もうかれこれ一ヶ月くらい経つけど私の圭くんへの気持ちってどうなんだろう。前のように好きかと言われたら別にそうでもないし、じゃあ嫌いなのかと言われたらそんなわけもない。あの時はあんなにも涙を流していたというのに。好きってなんなんだろう。
そんな事を考えてるうちに目の前に夏南の姿はなく、そのかわりに雫ちゃんがこちらを見つめている。
「ちょっと!聞いてますか?」
「え?なに?ごめんねもう一回お願い」
「だからー今日の数学の時間の宿題!もう集める時間だよ?」
忘れてたぁぁ、テスト前だからいつも宿題出してるんだっけ、、心ここにあらずすぎた、、私の心どこにあるの、、誰か探して。
「ご、ごめん家に忘れてきちゃった」
「そんな小学生みたいなこと言わないでください。やってないんですね。あなたらしくもないですね。」
その場は笑って誤魔化したがいつも宿題は居残ってやる事になる。宿題以上の課題と共に。
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