独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍

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第四十四話

リムテック伯爵領におけるオークによるスタンピードも終盤戦に入っていた。

中央も各諸侯軍から兵士を送ってもらい増強できたことでバンネル騎士団長に騎士団を引き連れクロードの援護に向かわせたところだ。

ファールハイトは討伐本部の指揮所で安堵の息を吐いていた。

「どうにかなりましたね」

「ファールハイト殿。見事な指揮でした」

「問題はダンジョンでこの事態を引き起こしている諸悪の根源をどうするかですが・・・」

「兵力は足りていますしこのまま排除すればいいのでは?」

「ダンジョン内は狭いですし兵力が多いからとむやみやたらに侵入しても被害が増えるでしょう」

「ではプロミネンス騎士団のみで対処すると?」

「確かにうちの騎士団は精鋭ですがここまでで疲労も蓄積しています。それに王都からもそろそろ救援部隊が到着するでしょう」

「救援部隊ですか?」

リムテック伯爵からすれば距離があったとはいえ未だに到着していないこの状況は不満があった。

そこに伝令が入り込んでくる。

「報告いたします。王都から騎士団が到着しました」

「報告ご苦労。すぐに指揮官をご案内してくれ」

王都からの距離を考えれば騎馬で編成されている騎士団といえどかなりの強行軍で来たのがうかがわれる。

伝令は本部を出ていくと三人の騎士を連れて戻ってきた。

ファールハイトは入ってきた三人を確認して内心、感心していた。

第一騎士団団長フォーネスト・フォン・ミケンス。

第二騎士団団長ムッテハイド・フォン・シリウス。

第三騎士団団長イリウム・フォン・マクネガン。

「第一、第二、第三騎士団を投入とは国王陛下も思いきった手を打ってきましたね」

フォーネストが代表して口を開く。

「それだけポセイドス陛下は今回の事態を重くみているとのことだ。状況を説明してほしい」

「現在包囲網を狭めてオークの包囲掃討をしているところです。ダンジョンの封鎖も完了しており掃討は時間の問題です」

「我々はもっと手間取ると思っていましたが、さすがは戦略、戦術の天才ファールハイト殿ですね」

「私ももっと手間取ると思っていましたが予想外の働きをみせた者がいまして」

「ファールハイト殿の予想を超える者とは見てみたいですな」

「今頃はダンジョンの封鎖の指揮を執っているはずですのでそのうち見れると思いますよ」

「雑談はこれぐらいにして我々にできることは」

「今騎士団を投入しても現場は混乱するでしょう。強行軍でお疲れでしょうし十分な休息をとっていただきたい」

「つまり我々には何もするなと?」

「いえ。肝心のダンジョン攻略を任せたいと考えております」

包囲戦に間に合わなかった王都の騎士団はこのままでは面子が丸つぶれだが一番難しいダンジョン攻略をすれば話が変わってくる。

「了解した。それでは我々は休ませていただく。ファールハイト殿。配慮に感謝する」

話は以上ということで三人の騎士団長は指示を出すべく本部を出て行った。
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