45 / 702
第四十五話
十分に休息をとったクロードは再びダンジョンの封鎖を一人で受け持っていた。
カリオン達も頑張っているが寡兵で封鎖するには元々無理があったのだ。
今は魔力を温存して剣で次々とオークを斬り捨てていた。
ダンジョンの監視部隊は救援にきてくれた騎士団の実力はもちろんのこと単独で封鎖し続けているクロードの強さに畏敬の念を抱いていた。
そこにファールハイトに送り出されたプロミネンス騎士団の本隊が合流する。
バンネル団長は休憩しているカリオンを見つけ話しかける。
「カリオン。状況は?」
「現在はクロード様が単独でダンジョンの封鎖を行っています」
「クロード様の強さはわかっているが、指揮官が単独で体を張っているのはよいことじゃないな。シュウネン。お前の部隊で封鎖を引き継げ」
「はっ」
シュウネン隊長は自分の部隊を引き連れ去っていく。
「討伐の状況はどうなっていますか?」
「派兵された各諸侯軍が包囲網を構築して掃討戦に入っている。ダンジョンの封鎖をしてくれたおかげでそう時間がかからずに討伐しきることが出来るだろう」
シュウネンの部隊と交代してきたクロードが戻ってくる。
「バンネル団長。来てくれて助かりました」
「いえ。ご無事で何よりです」
「兄様は何か言っていましたか?」
「クロード様に合流してダンジョンを封鎖せよと言われております」
「封鎖しても原因を調査しなければ解決にはならないですよね?」
「クロード様。僭越ですがこれ以上、功績をあげるのはお控えなさった方がよろしいかと」
「理由を聞いてもいいかい?」
「プロミネンス家は今回事態の収拾を図る為に全体としてはかなりの功績をあげています。これ自体は称賛されるべきことですが貴族の中にはこれを面白く思わない輩もいるのです」
「何事もバランスが大事ということかな?」
「そういうことです」
「わかった。バンネル団長がいれば問題はないだろうし僕は休ませてもらおうかな」
「ごゆっくりお休みください」
掃討戦は問題なく進み諸侯軍はダンジョンの前に集結が完了していた。
ファールハイトは今後の予定を話すために指揮官を集めていた。
「お集まりいただきありがとうございます。若輩者ではありますが代表して今後の予定を説明させていただきます」
「貴殿の指揮は見事であった。若輩者と侮る気はない」
「現在はダンジョンの封鎖を行っていますが攻略は王宮騎士団にお任せしようと考えております」
「なるほど。大軍を送り込んでもその数を生かしにくいダンジョンでは精鋭を当てるべきだと」
「そうなると我々は手すきになるな」
「軍は動かしているだけでもお金がかかりますし領地を長く留守にしているのも問題ですので皆様にはお帰りいただこうと考えております」
ダンジョン攻略に参加して功績をあげたいと考えている者もいたが王宮騎士団の団長を前にしてそれを言う勇気のある者はいなかった。
「了解した。それでは我々は撤収準備に入らせてもらう」
ダンジョン攻略前にこうして諸侯軍は役目を果たし解散することになった。
カリオン達も頑張っているが寡兵で封鎖するには元々無理があったのだ。
今は魔力を温存して剣で次々とオークを斬り捨てていた。
ダンジョンの監視部隊は救援にきてくれた騎士団の実力はもちろんのこと単独で封鎖し続けているクロードの強さに畏敬の念を抱いていた。
そこにファールハイトに送り出されたプロミネンス騎士団の本隊が合流する。
バンネル団長は休憩しているカリオンを見つけ話しかける。
「カリオン。状況は?」
「現在はクロード様が単独でダンジョンの封鎖を行っています」
「クロード様の強さはわかっているが、指揮官が単独で体を張っているのはよいことじゃないな。シュウネン。お前の部隊で封鎖を引き継げ」
「はっ」
シュウネン隊長は自分の部隊を引き連れ去っていく。
「討伐の状況はどうなっていますか?」
「派兵された各諸侯軍が包囲網を構築して掃討戦に入っている。ダンジョンの封鎖をしてくれたおかげでそう時間がかからずに討伐しきることが出来るだろう」
シュウネンの部隊と交代してきたクロードが戻ってくる。
「バンネル団長。来てくれて助かりました」
「いえ。ご無事で何よりです」
「兄様は何か言っていましたか?」
「クロード様に合流してダンジョンを封鎖せよと言われております」
「封鎖しても原因を調査しなければ解決にはならないですよね?」
「クロード様。僭越ですがこれ以上、功績をあげるのはお控えなさった方がよろしいかと」
「理由を聞いてもいいかい?」
「プロミネンス家は今回事態の収拾を図る為に全体としてはかなりの功績をあげています。これ自体は称賛されるべきことですが貴族の中にはこれを面白く思わない輩もいるのです」
「何事もバランスが大事ということかな?」
「そういうことです」
「わかった。バンネル団長がいれば問題はないだろうし僕は休ませてもらおうかな」
「ごゆっくりお休みください」
掃討戦は問題なく進み諸侯軍はダンジョンの前に集結が完了していた。
ファールハイトは今後の予定を話すために指揮官を集めていた。
「お集まりいただきありがとうございます。若輩者ではありますが代表して今後の予定を説明させていただきます」
「貴殿の指揮は見事であった。若輩者と侮る気はない」
「現在はダンジョンの封鎖を行っていますが攻略は王宮騎士団にお任せしようと考えております」
「なるほど。大軍を送り込んでもその数を生かしにくいダンジョンでは精鋭を当てるべきだと」
「そうなると我々は手すきになるな」
「軍は動かしているだけでもお金がかかりますし領地を長く留守にしているのも問題ですので皆様にはお帰りいただこうと考えております」
ダンジョン攻略に参加して功績をあげたいと考えている者もいたが王宮騎士団の団長を前にしてそれを言う勇気のある者はいなかった。
「了解した。それでは我々は撤収準備に入らせてもらう」
ダンジョン攻略前にこうして諸侯軍は役目を果たし解散することになった。
あなたにおすすめの小説
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!