独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍

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第九十一話

ゲルマン王国軍務大臣のルーシェンは諜報員のあげてきた報告に頭を悩ませていた。

「複数の諸侯が戦の準備をしているというのは本当なのか?」

「間違いございません。私も疑問に思い何度も確認を取りましたので」

「わかった。とにかく俺は宰相と陛下に相談にいく。引き続き調査を続けてくれ」

「かしこまりました」



ルーシェンは足早に宰相室に訪れた。

「問題が起きた。すまんが一緒に陛下の元へきてくれ」

「わかりました」

軍務大臣のルーシェンが動く事態とは尋常ではないと判断して了承する。



「陛下。失礼いたします」

「おお。リッチマンにルーシェンか二人揃ってどうした」

「複数の諸侯が戦の準備をしております」

「軍隊を動かすような事態ではないはずだぞ。何か問題が起きたのか?」

「それが理由が今一わからないのです」

「調査は続けさせているのだろう?」

「当然調べさせております」

「それで兵を集めているのはどこの奴らだ?」

「リストがこちらに」

宰相であるリッチマンと国王ポセイドスはリストを確認する。

「これは・・・」

「何か思い当たることでもあるのですか?」

「プロミネンス侯爵家をよく思っていない貴族達です」

「王家からの声明で見捨てられたと判断したわけか」

「実際に見捨てたわけですが兵まで挙げるとは」

「狙いが王家なのかプロミネンス侯爵家なのかはわかりませんが放置はできません」

「各地の諸侯に令を発せよ。王都からも兵を出せ」

「国内で内戦とは何て愚かな」

「動かれた以上は仕方ない。早急に手を打たねば好機と他国からの干渉を受けることになりかねん」



王家の所有する鷹匠を総動員して挙兵した諸侯周辺の諸侯に戦の準備をするように通達がなされる。

税収が悪化して大した資金を持っていなかった反乱した諸侯の軍は数が少なく周辺の諸侯に瞬く間に壊滅させられた。

捕縛された貴族達は口々にこう言ったという。

「プロミネンス家に裁きを。我らは悪くない」

それを聞いて討伐に参加した貴族は人を呪わば穴二つと自身を戒めたのであった。



ライヒルト公国のとある部屋で密会が行われていた。

「ゲルマン王国で小規模な反乱があったようだがミッシア辺境伯は動かずか」

「我らを警戒してのことであろうが誠に迷惑なことであるな」

「焦る必要はありません。じっくり準備をして正面から打ち破ってごらんにいれましょう」

「そなたは頼もしいな。頼りにしておるぞ」

密会相手が帰った後、独り言ちる。

「まったく。おめでたい頭だね。ゲルマン王国を本当に打ち破れると思っているのかな。まぁ。保険の為に最低限の準備はしておくけどね」

不気味に笑う笑い声だけが木霊していた。
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