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第百二十八話
シルフィード皇国の上層部は派遣した官吏から届いた文で口論していた。
「賠償金は額がでかいがまだわかる。だが輸出の制限を解くわけには・・・」
「ですが。このままでは戦争ですぞ。理由もなく開戦となれば領主達も不満に思うだろう」
「今回。兵を召し上げられた貴族は不満を覚えるでしょうね」
「幸いなことに捕虜にされた者が多いようです。そちらの不満は何とかなるでしょう」
「他国に流さぬという条件で仕入れている品は事情を話して勘弁してもらって他の物に関してはよいのではないでしょうか?」
「制限をかけているのは我が国にとって重要だからです。それを撤廃するのは・・・」
「皆。やっておるな」
「これは皇王様。このような場に何用でしょうか?」
「ゲルマン王国との間に問題が起きているそうだな」
「派遣した軍の指揮官が暴走しまして」
「誰が起こしたかはこの際、問題ではない。起こしてしまった問題に対して対処するのみだ」
「しかしゲルマン王国が要求してきているのは難問なのです」
「途中から話を聞いておったが輸出の問題であったな。条件を飲もうじゃないか。ゲルマン王国との取引で得る物もあろう」
「方針を大きく変更なさるのですか?」
「ゲルマン王国との取引に制限をかけていたのは必要なことではあったがやはり歪なのだ。取引を行っている国から不平不満を言われよう。だがゲルマン王国と取引することで帳尻を合わせればよい」
「かしこまりました」
皇王によって方針を示された上層部の動きは速かった。
早馬による特使をゲルマン王国のニーパスへと送り込んだのである。
特使は馬を限界まで酷使して各地に用意された厩で馬を乗り換えながら迅速にニーパスの新都市へと到着したのである。
「特使殿。返答をお持ちいただけたようですが貴国の返答はいかに?」
「全て条件を飲むとのことです」
「それは重畳。捕虜になっている兵士も即時解放いたしましょう」
「命令で無理矢理徴兵されて不満に思っている領主もいましたので助かります」
こうしてゲルマン王国とシルフィード皇国の大規模な戦争は回避された。
「ルーシェン卿。今回はありがとうございました」
「いや。職務を全うしただけだ。しかしいいのか?賠償金を全て国が受け取ってしまって」
「ええ。ご迷惑をおかけしましたから。それにこれから貿易でいくらでも取り戻せますので」
「クロード卿は欲がないな。わかった。全て陛下と宰相にも報告しておこう」
「国からの支援がなければ危ない所でした。軍備の増強は急務ですね」
「子爵で騎士団を持っているだけでも十分凄いのだがな」
「陛下から内示ももらっていますし精進する所存です」
ルーシェン軍務大臣は王宮第三騎士団を引き連れ先に王都へと戻っていった。
王都からきた歩兵部隊も順次引き上げることとなったのである。
「賠償金は額がでかいがまだわかる。だが輸出の制限を解くわけには・・・」
「ですが。このままでは戦争ですぞ。理由もなく開戦となれば領主達も不満に思うだろう」
「今回。兵を召し上げられた貴族は不満を覚えるでしょうね」
「幸いなことに捕虜にされた者が多いようです。そちらの不満は何とかなるでしょう」
「他国に流さぬという条件で仕入れている品は事情を話して勘弁してもらって他の物に関してはよいのではないでしょうか?」
「制限をかけているのは我が国にとって重要だからです。それを撤廃するのは・・・」
「皆。やっておるな」
「これは皇王様。このような場に何用でしょうか?」
「ゲルマン王国との間に問題が起きているそうだな」
「派遣した軍の指揮官が暴走しまして」
「誰が起こしたかはこの際、問題ではない。起こしてしまった問題に対して対処するのみだ」
「しかしゲルマン王国が要求してきているのは難問なのです」
「途中から話を聞いておったが輸出の問題であったな。条件を飲もうじゃないか。ゲルマン王国との取引で得る物もあろう」
「方針を大きく変更なさるのですか?」
「ゲルマン王国との取引に制限をかけていたのは必要なことではあったがやはり歪なのだ。取引を行っている国から不平不満を言われよう。だがゲルマン王国と取引することで帳尻を合わせればよい」
「かしこまりました」
皇王によって方針を示された上層部の動きは速かった。
早馬による特使をゲルマン王国のニーパスへと送り込んだのである。
特使は馬を限界まで酷使して各地に用意された厩で馬を乗り換えながら迅速にニーパスの新都市へと到着したのである。
「特使殿。返答をお持ちいただけたようですが貴国の返答はいかに?」
「全て条件を飲むとのことです」
「それは重畳。捕虜になっている兵士も即時解放いたしましょう」
「命令で無理矢理徴兵されて不満に思っている領主もいましたので助かります」
こうしてゲルマン王国とシルフィード皇国の大規模な戦争は回避された。
「ルーシェン卿。今回はありがとうございました」
「いや。職務を全うしただけだ。しかしいいのか?賠償金を全て国が受け取ってしまって」
「ええ。ご迷惑をおかけしましたから。それにこれから貿易でいくらでも取り戻せますので」
「クロード卿は欲がないな。わかった。全て陛下と宰相にも報告しておこう」
「国からの支援がなければ危ない所でした。軍備の増強は急務ですね」
「子爵で騎士団を持っているだけでも十分凄いのだがな」
「陛下から内示ももらっていますし精進する所存です」
ルーシェン軍務大臣は王宮第三騎士団を引き連れ先に王都へと戻っていった。
王都からきた歩兵部隊も順次引き上げることとなったのである。
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