406 / 702
第四百六話
学園に戻ってきたクロードはファフニールの指導の元、鍛冶場に籠っていた。
クロードが演習に行っている間に見本の武器を打っていたらしくどれも素晴らしい出来だった。
クロードは目標とする武器を何度も確かめ武器の鍛錬を行っていく。
ファフニールが打った物とは比べ物にならないぐらいお粗末な結果ではあるがクロードは音をあげることなく集中して鍛冶に取り組んでいた。
ファフニールはただ黙ってクロードを見守っていた。
鍛冶の技術とは己自身で身に着けるしかない。
手取り足取り教えたのでは本当の神髄には決してたどり着けない。
それに、クロードは凄まじい勢いで鍛冶技術を吸収しつつある。
自分を超えるのは難しいだろうが人の世界でやっていくには十分な技術を身に着けることは可能だろう。
そう思っていたがクロードはそんな予想を裏切り1本の剣を完成させた。
荒い部分は勿論ある。
それでも自分が打った剣よりも光る物を感じる。
「クロード。よくやったな。儂が教えることはもうないかもしれないな」
「ありがとうございます。でも偶然かもしれませんし、自分はまだまだ未熟です」
悔しさは勿論ある。
自分は世界一の鍛冶屋である自負もあったのだ。
しかし、それ以上に弟子の成長というのは喜ばしいものだ。
クロードはその後も何回も剣を打ち続けていた。
最高の1本には届かないものの打つごとに粗さはなくなりクロードの鍛冶技術は完成されていく。
「ふむ。鍛冶技術は十分だろう。魔水晶の作成方法を教えよう」
「はい」
ファフニールは巨大な紙を取り出し自分の指を少し切って血で神代文字を刻んでゆく。
「これは神代文字ですか?」
「そうじゃ。魔水晶とは失われた神々の技術を利用して核になる水晶に魔石の魔力を丁寧に移すことで完成する」
「核となる水晶はどこにでもありそうな感じですが・・・」
「水晶は魔道具に使う属性魔法を込める物で大丈夫じゃ」
ファフニールは説明のために止めていた手を動かし魔法陣を完成させる。
そして一定の間隔で大きめの魔石を設置していく。
「使う魔石は最低でもこれぐらいの純度のものを使うのじゃぞ」
説明を続けつつも魔法陣に手をつけて自身の魔力を魔法陣に流し込む。
すると魔法陣は光りだし魔石から魔力を抜き取りそれが水晶に吸い込まれていく。
「後は待つだけじゃ。意外と簡単だったじゃろ?」
「神代文字を使う時点で簡単じゃないですよ」
「難しいことはない。お主ならこれぐらいなら簡単に覚えられる」
時間が経ち魔水晶は完全に安定している。
魔水晶は膨大な魔力を秘めており暴走すれば大規模な魔法災害にも繋がるが一度安定してしまえばその可能性は低い。
ファフニールは実践あるのみとクロードに魔水晶作りをさせるのだった。
クロードが演習に行っている間に見本の武器を打っていたらしくどれも素晴らしい出来だった。
クロードは目標とする武器を何度も確かめ武器の鍛錬を行っていく。
ファフニールが打った物とは比べ物にならないぐらいお粗末な結果ではあるがクロードは音をあげることなく集中して鍛冶に取り組んでいた。
ファフニールはただ黙ってクロードを見守っていた。
鍛冶の技術とは己自身で身に着けるしかない。
手取り足取り教えたのでは本当の神髄には決してたどり着けない。
それに、クロードは凄まじい勢いで鍛冶技術を吸収しつつある。
自分を超えるのは難しいだろうが人の世界でやっていくには十分な技術を身に着けることは可能だろう。
そう思っていたがクロードはそんな予想を裏切り1本の剣を完成させた。
荒い部分は勿論ある。
それでも自分が打った剣よりも光る物を感じる。
「クロード。よくやったな。儂が教えることはもうないかもしれないな」
「ありがとうございます。でも偶然かもしれませんし、自分はまだまだ未熟です」
悔しさは勿論ある。
自分は世界一の鍛冶屋である自負もあったのだ。
しかし、それ以上に弟子の成長というのは喜ばしいものだ。
クロードはその後も何回も剣を打ち続けていた。
最高の1本には届かないものの打つごとに粗さはなくなりクロードの鍛冶技術は完成されていく。
「ふむ。鍛冶技術は十分だろう。魔水晶の作成方法を教えよう」
「はい」
ファフニールは巨大な紙を取り出し自分の指を少し切って血で神代文字を刻んでゆく。
「これは神代文字ですか?」
「そうじゃ。魔水晶とは失われた神々の技術を利用して核になる水晶に魔石の魔力を丁寧に移すことで完成する」
「核となる水晶はどこにでもありそうな感じですが・・・」
「水晶は魔道具に使う属性魔法を込める物で大丈夫じゃ」
ファフニールは説明のために止めていた手を動かし魔法陣を完成させる。
そして一定の間隔で大きめの魔石を設置していく。
「使う魔石は最低でもこれぐらいの純度のものを使うのじゃぞ」
説明を続けつつも魔法陣に手をつけて自身の魔力を魔法陣に流し込む。
すると魔法陣は光りだし魔石から魔力を抜き取りそれが水晶に吸い込まれていく。
「後は待つだけじゃ。意外と簡単だったじゃろ?」
「神代文字を使う時点で簡単じゃないですよ」
「難しいことはない。お主ならこれぐらいなら簡単に覚えられる」
時間が経ち魔水晶は完全に安定している。
魔水晶は膨大な魔力を秘めており暴走すれば大規模な魔法災害にも繋がるが一度安定してしまえばその可能性は低い。
ファフニールは実践あるのみとクロードに魔水晶作りをさせるのだった。
あなたにおすすめの小説
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!