独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍

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第四百八十話

クロードは世界樹でできた杖を背負い迷いの森を進んでいた。

迷いの森は人が踏み入れない領域ということで魔物が大量に潜んでおり今もエルダートレントを手に持つ剣で斬り倒した所だ。

エルダーという名前が示す通り良質の木材と魔石を落としそれをアイテムボックスに収納する。

トレント系の魔物は木に擬態しており気配探知で探っても気配を捕らえにくくそれ以外にも悪戯好きな妖精族が中級の魔法を容赦なく放ってきたりと普通の人間なら引き返していてもおかしくない。

しかし、クロードは苦労しながらも迷いなく森を踏破していく。



食事は携行食のバータイプで済ませ不眠不休で森を進むこと1週間。

急に視界が開け目の前に突然、巨大な壁が現れる。

巨大な壁の正体は目的の世界樹だった。

あまりにも巨大な為に壁にしか見えず上を見上げてもどこまでも上に木が伸びている。

どうやら迷いの森を無事に抜けることができたようだ。

1週間の強行軍は体にかなりきておりここでなら休息をとっても大丈夫そうだ。

クロードは適当な木の枝に昇るとアイテムボックスから毛布を取り出し仮眠を取るのだった。



気が付けば白い空間に漂っている。

この空間には既視感がある。

転生前に訪れた空間もしくは召喚術の実験をした際に女神アリアと遭遇した空間だ。

近くには周囲を見渡す必要もないぐらい強大な力を持つ存在がいることに気が付く。

魔力とは違う龍脈の力そのものとも言える存在。

「人の子よ。何故、我の治める領域にやってきた?」

「貴方は・・・」

「質問してるのは我のほうなのだがな。自然を司どる精霊達の王である」

「これは失礼しました。修行の為と貴方様の助力を得るために」

「それだけの力を持ちながら更なる力を求めるというのだな」

「邪神ロキを倒すために必要なことですので」

「我はただ役目に従い自然の理を正すだけである。人々の争いも神々の争いにも関知せぬ」

「力を貸していただけないと?」

「修行に関しては好きにするとよいだろう。力を貸すかはお主次第といったところか」

「ではどうしたらよろしいのでしょうか?」

「お主に契約の指輪を授ける。世界樹の中では様々な精霊と出会うであろう。お主が多くの精霊と契約することが出来れば我も力を貸してやろう」

「ありがとうございます」

どうやらただ世界樹に昇る以外にも精霊を求めて世界樹の中を探索しなければいけないようだ。

しかし、神々にすら匹敵する精霊王の力を借りられるのならばやるしかないだろう。
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