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第五百二十五話
メイアンが袖にされたタイミングでアーチェは声をかけた。
「メイアン、話があるんだけど・・・」
「おや、アーチェじゃないですか。久しぶりですね」
実に二人が会話をしたのは30年ぶりであった。
「ここだとあれだからこっちにきて」
思い思いに騒ぐエルフ達を避け会場の外へ歩いていくアーチェを慌てて追いかける。
エルフの里は木々に囲まれた森の中なので星は見えくいがほんの少しだけ見える星をじっと眺め中々話を切り出さないアーチェにしびれを切らし声をかけるメイアン。
「それで話というのは?」
「うん・・・。あのね。30年前に貴方が里を出る前に話したことを覚えているかしら?」
「損な役回りの折衝役に何故、貴方がいかなければならないのと怒ってくれましたね」
「あの頃はまだ私も子供だったわ。今なら折衝役の役目が大事だとわかる」
「最初の頃は慣れない環境で慣れない仕事。何度も里に逃げ帰ろうと思っていましたよ。だけど踏みとどまれたのは大切な人達の生活が脅かされるかもしれないという使命感でした。その中にはもちろんアーチェ。貴方も入っています」
「里に帰ってくるたびに家まできてくれたわね。だけど私は貴方に会う勇気が持てなかった」
里に帰る度、メイアンはお土産を持ってアーチェの家を訪ねていた。
外界に触れたエルフが避けられる傾向にあるのは先代の折衝役から話を聞いていた。
実際、先代の折衝役は存命だが今だに独り身だ。
メイアンがアーチェの家を訪ねていたのも必死に繋がりを求めてのことだった。
会ってくれなくてもいい。
だが、お土産を受け取ってくれるだけでメイアンの心は救われていたのだ。
「お土産ありがとうね。いつも次は何が貰えるのか楽しみにしていたわ」
アーチェにとってメイアンの持ってくるお土産は宝物だった。
「それはよかった」
「メイアン。あのね、私もついて行っちゃダメかしら?」
「それは・・・。あんなに外界を怖がっていたのによいのですか?」
エルフの里では過去の出来事を寝物語として聞かされ育つ。
それ故に、外の世界が怖いものだと考えるエルフは少なくない。
アーチェもその一人で物凄く怖がっていたはずだった。
「貴方は一人で30年も外で頑張ってそれでも無事に帰ってきた。なら、貴方と一緒なら大丈夫かなって」
「僕が全力で守ります」
「えぇ、よろしくね」
二人の距離は自然と縮まり誓いのキスを交わすのだった。
余談であるがこのお見合いパーティーで何組かのカップルが生まれた。
選ばれた男性エルフはエルフの役割を果たそうと世界樹のダンジョンに挑み続けている者達であった。
「メイアン、話があるんだけど・・・」
「おや、アーチェじゃないですか。久しぶりですね」
実に二人が会話をしたのは30年ぶりであった。
「ここだとあれだからこっちにきて」
思い思いに騒ぐエルフ達を避け会場の外へ歩いていくアーチェを慌てて追いかける。
エルフの里は木々に囲まれた森の中なので星は見えくいがほんの少しだけ見える星をじっと眺め中々話を切り出さないアーチェにしびれを切らし声をかけるメイアン。
「それで話というのは?」
「うん・・・。あのね。30年前に貴方が里を出る前に話したことを覚えているかしら?」
「損な役回りの折衝役に何故、貴方がいかなければならないのと怒ってくれましたね」
「あの頃はまだ私も子供だったわ。今なら折衝役の役目が大事だとわかる」
「最初の頃は慣れない環境で慣れない仕事。何度も里に逃げ帰ろうと思っていましたよ。だけど踏みとどまれたのは大切な人達の生活が脅かされるかもしれないという使命感でした。その中にはもちろんアーチェ。貴方も入っています」
「里に帰ってくるたびに家まできてくれたわね。だけど私は貴方に会う勇気が持てなかった」
里に帰る度、メイアンはお土産を持ってアーチェの家を訪ねていた。
外界に触れたエルフが避けられる傾向にあるのは先代の折衝役から話を聞いていた。
実際、先代の折衝役は存命だが今だに独り身だ。
メイアンがアーチェの家を訪ねていたのも必死に繋がりを求めてのことだった。
会ってくれなくてもいい。
だが、お土産を受け取ってくれるだけでメイアンの心は救われていたのだ。
「お土産ありがとうね。いつも次は何が貰えるのか楽しみにしていたわ」
アーチェにとってメイアンの持ってくるお土産は宝物だった。
「それはよかった」
「メイアン。あのね、私もついて行っちゃダメかしら?」
「それは・・・。あんなに外界を怖がっていたのによいのですか?」
エルフの里では過去の出来事を寝物語として聞かされ育つ。
それ故に、外の世界が怖いものだと考えるエルフは少なくない。
アーチェもその一人で物凄く怖がっていたはずだった。
「貴方は一人で30年も外で頑張ってそれでも無事に帰ってきた。なら、貴方と一緒なら大丈夫かなって」
「僕が全力で守ります」
「えぇ、よろしくね」
二人の距離は自然と縮まり誓いのキスを交わすのだった。
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