独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍

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第六百二十四話

本社に戻ったクロードを待ち受けていたのは双剣だった。

改良型の封印の結界の詳細を報告書としてあげてほしいとのことだった。

クロードは事前に予想されていたのでアイテムボックスから報告書を取り出し渡しておく。

双剣は喜んで去っていった。

「何とも準備がよいな」

そう言って笑顔を見せるのは詩織だ。

「異世界ではありましたがああいうことはよくありましたからね」

クロードは色々な物を発明してはネツァルなどと情報共有する為に書類を書いたことが何度もあった。

その為、誰かしらから要求される可能性は予想できていたのだ。

「それはそうと、次の仕事が決まったぞ」

「どこになりましたか?」

「予想通り、毒霧盆地だ」

毒霧盆地。

それは毒を持つ妖怪達の巣窟だ。

封印の結界を施しても溢れだした負の瘴気が視界を遮ってくる。

新人が送られるような場所ではなかったが詩織と翠がフォローすれば大丈夫だろうとの判断がなされた。

早速、準備に取り掛かる。

妖怪の毒に対応した毒消しを大量に準備する。

クロードはそれらをアイテムボックスに入れていき詩織と翠は腰のポーチに入れられるだけ入れていく。

クロードは厨房を借りて料理も大量に作っていく。



1日の準備期間を終えて3人は毒霧盆地へと向かった。

毒霧盆地を山頂部分からのぞき込むと負の瘴気で遮られる。

毒霧盆地との境界線には結界を破ろうと小さな虫が数えるのも嫌なほどに集結していた。

「クロード。出番よ」

「わかりました。ファイアストーム」

クロードは炎系の範囲魔法を発動する。

呪文名は唱えなくても大丈夫だが2人に対する警告の為にあえて唱えた。

ファイアストームで焼き尽くされた虫の死骸が山となる。

風が吹き死骸が飛ばされてゆく。

「今のうちに入るわよ」

そういって3人は毒霧盆地へと足を踏み入れた。

負の瘴気がまとまりついてきて正直、いい気分はしない。

クロードは溜まらず神力を体にまとい負の瘴気を浄化する。

「ちょっと、何考えてるのよ」

翠が叫び、クロードは自分の失敗を悟った。

神力に反応して妖怪達が次々へと集まってくる。

毒蜘蛛に蠍に毒蜂に毒蛇。

1匹1匹が毒を持ち厄介な存在だ。

「こうなったらやるしかないわ」

クロードは自分のミスを取り返すために必死に妖怪達を斬り殺していく。

詩織と翠も安定して倒しているがそれでも妖怪達が集まってくる方が早い。

クロードはさらにギアをあげて討伐していく。

寄ってくる妖怪を倒しきった時、半日が経過していた。
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