独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍

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第六百七十四話

「お父様。クロードが見つかったというのは本当なのですか?」

「エリーゼ。落ち着きなさい」

ポセイドスはそう言って娘であるエリーゼをたしなめる。

「それでクロードは今どこに・・・?」

そう言ってきょろきょろ周囲をエリーゼが見回す。

「残念ながらクロードはここにはいない」

「では何処に?」

「今はプロミネンス領にいるそうだ。ファイネルと共に明日こちらに向かうとのことだ」

「クロードなら転移魔法で飛んでこれるはず・・・。何かあったのでは?」

「確かに・・・」

クロードの消息がわかったことで浮かれていたがクロードなら真っ先に王城に来てもおかしくないはず。

ポセイドスは宰相であるリッチマンに通信の魔道具を持ってこちらに来るように指示を出す。

「陛下。何かありましたか?」

「いくつか気になることがある。ファイネルに繋いでくれ」

「わかりました」

リッチマンが通信の魔道具を操作すると呼び出し音がしてしばらく後、ファイネルが応答する。

「何かございましたか?」

「夜遅くにすまんな。いくつか確認したいことがあるのだが・・・」

「これは陛下。何なりと」

「うむ。クロードが見つかったとのことだが、何故、クロードはこちらにこないのだ?」

「と、いいますと?」

「クロードなら転移魔法で飛べるのではないかという話になってな」

「あぁ・・・。私も気になって夕食の席で聞いたのですが転移魔法を阻害されたとのことです」

「そんなことが可能なのか?」

「陛下。落ち着いて聞いてください。この事態を引き起こしているのは人ではありません」

「ふむ・・・。では、邪神ロキか・・・?」

「いえ。主神オーディンの暴走だそうです」

「なんだと・・・?」

ポセイドスとしては驚くしかない。

ゲルマン王国も国教として主神オーディンを信奉している。

だが、この現象を引き起こしているのは崇めている相手だという。

「それは本当なのか?」

「はい。クロードが消息を絶った原因もオーディンの干渉によるものだそうです」

クロードが並みの相手に後れを取るとは思っていなかったが神の中でも力の強い主神の手にかかったとなれば確かに納得がいく。

「我々は勝てるのか?」

ポセイドスは知らずにそうこぼしていた。

1柱の神である邪神ロキですら頭の痛い話だったのだ。

それが主神を相手に戦うなど絶望的な状況だ。

「クロードはなんとかすると言っています」

「手だてがあると?」

「何か考えがあるようでした」

「そうか・・・。今はクロードを信じるとしよう。無事に王都に来てくれ」

「かしこまりました」
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