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一章 手紙と始まりと
5話 国家転覆
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「それ、結構やばめなんちゃう・・・?」
言葉とは裏腹にワクワクとした顔をしている山岸飾。
子供のような無邪気な期待の表情に頬が緩む。
「あぁ。5年後だ。5年の間に、俺たちはこれをどうにかしなければこの島国ごと死ぬ事になる」
と、総士が同僚4人をゆっくりと見渡して、最後に僕を見た。
「今この瞬間から、この場は会議場だ。政府を倒しこの島国を救う・・・この作戦に参加を表明できない者は立ち去ってくれ」
ドキドキと鳴る胸を抑えながら部屋を見渡す。
個室なので僕ら6人だけだ。
山姫さんが、ふぅ・・・とため息をついて酒をなみなみと注いだ盃を持ち上げる。
「なァ、覚えてるか?俺達が自衛隊の鬼と呼ばれていた頃、全員で誓ッたよな。どんな形であろうと、この島を守ると。俺は、テロという形で令和の国の核兵器開発から島を守ろうとしていた。それが、どうだ。この国の上層部がこの島を見捨てるだ?巫山戯るな」
くいっ、と口に酒を注ぎ込み山姫さんは鋭い目で山岸さんを見た。
「反乱軍首領、山岸飾殿。我らテロ組織血桜の力、お前たちに預けたい」
「・・・!こちらからも、よろしく頼むで」
その様子を見て総士は頷き、冴斗さんの方を見る。
「勿論、協力するよ。要は沢山武器を作れば良いんだよね??任せてよ!!」
と、最後に大晴さんの方をみんなが見た。
「・・・俺は、恩義もある。自衛隊を抜けるのは不可能だ・・・だけど・・・スパイくらい、出来ると思う」
全員が協力を表明した。
「総士・・・!」
「あぁ。俺と妖斗は反乱軍に入る事になる。」
と、総士は僕の肩を掴んだ。
「妖斗、お前の事は俺が絶対に守ってみせる。お前を守る。国家転覆はそのついでだ。」
総士が軽く僕の唇に自分の唇を合わせた。
「ヒュー」
「茶化すんやない」
「若いって良いねぇ」
「お前も若いだろ20歳」
言葉とは裏腹にワクワクとした顔をしている山岸飾。
子供のような無邪気な期待の表情に頬が緩む。
「あぁ。5年後だ。5年の間に、俺たちはこれをどうにかしなければこの島国ごと死ぬ事になる」
と、総士が同僚4人をゆっくりと見渡して、最後に僕を見た。
「今この瞬間から、この場は会議場だ。政府を倒しこの島国を救う・・・この作戦に参加を表明できない者は立ち去ってくれ」
ドキドキと鳴る胸を抑えながら部屋を見渡す。
個室なので僕ら6人だけだ。
山姫さんが、ふぅ・・・とため息をついて酒をなみなみと注いだ盃を持ち上げる。
「なァ、覚えてるか?俺達が自衛隊の鬼と呼ばれていた頃、全員で誓ッたよな。どんな形であろうと、この島を守ると。俺は、テロという形で令和の国の核兵器開発から島を守ろうとしていた。それが、どうだ。この国の上層部がこの島を見捨てるだ?巫山戯るな」
くいっ、と口に酒を注ぎ込み山姫さんは鋭い目で山岸さんを見た。
「反乱軍首領、山岸飾殿。我らテロ組織血桜の力、お前たちに預けたい」
「・・・!こちらからも、よろしく頼むで」
その様子を見て総士は頷き、冴斗さんの方を見る。
「勿論、協力するよ。要は沢山武器を作れば良いんだよね??任せてよ!!」
と、最後に大晴さんの方をみんなが見た。
「・・・俺は、恩義もある。自衛隊を抜けるのは不可能だ・・・だけど・・・スパイくらい、出来ると思う」
全員が協力を表明した。
「総士・・・!」
「あぁ。俺と妖斗は反乱軍に入る事になる。」
と、総士は僕の肩を掴んだ。
「妖斗、お前の事は俺が絶対に守ってみせる。お前を守る。国家転覆はそのついでだ。」
総士が軽く僕の唇に自分の唇を合わせた。
「ヒュー」
「茶化すんやない」
「若いって良いねぇ」
「お前も若いだろ20歳」
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