推しが尊過ぎてっ! 2

はるの美羽都

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僕の幸せ

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    僕の幸せ───
それは、みーちゃんの為に全てをささげて尽くすこと。
朝ご飯とお弁当を用意し、みーちゃんがお寝坊さんの時は起こしに行き、一緒に朝食を取って玄関でお弁当を渡し、「いってらっしゃい」のお見送りをする。
そして、僕も仕事に行って仕事が終わり、みーちゃんが残業の場合は先に帰宅し、夜ご飯を作って待つ。
そして、みーちゃんが帰って来たら一緒に夕食を取り、みーちゃんに先にお風呂に入ってもらって休んでもらう。
僕は、みーちゃんの為に尽くし、みーちゃんの為に生きる。
それが僕の使命だと思っている。だから、みーちゃんより先に死ぬことは出来ないし、嫌だ。
僕はみーちゃんを、最後の最期まで看取りたい。
なんて、みーちゃんが聞いたら引くかな。
でも、僕は本気でみーちゃんに対してそう思っている。
一生、添い遂げる気満々だし。
寧ろ、僕に溺愛できあいされる覚悟をした方がいいと思うぐらい。
    僕は、幼稚園でみーちゃんに出逢った時から運命を感じていた。
この大事な縁は、決して切れてはいけないとさえ思っていた。
でもまさか、みーちゃんが卒園してしまうなんて露知らず、僕はみーちゃんと一緒に卒園出来ると勝手に思っていた。(みーちゃんの年齢を知らなかったから)
だけど、それは違った。
それに、みーちゃんは僕のことなんて可愛い後輩の一人にしか思っていなかったんだろうけど、僕は本気でみーちゃんに惚れていた。
だから、あんな約束を言った。
「いつか絶対に、みーちゃんを見つけるから!見つけたら結婚して?」って───
せめてもの願いだった。
みーちゃんが卒園してから、僕は幼稚園に通う意味が分からなくなった。
だって、幼稚園に行ったらみーちゃんが居るかも、なんて淡い期待をしてしまうから。
だから僕は毎朝、泣いてわめいて逃げて、幼稚園に行くのを拒絶した。
母親は困っていたけれど、父親は「転勤するし、丁度いいんじゃないか?」と、あまり気にも留めていなかった。
そして、引っ越しをしてから僕は新しく通う幼稚園に通って、無事に卒園した。
そのことを今、もし親に言ったら「あぁ、なるほど!そういうことか」と納得してくれるだろう。
まぁ、大人からすれば「なぁんだ、そんな理由か」と思うかも知れないけれど、子どもからすればそれでも充分、大きな理由だ。
それから僕は、みーちゃんのことを想い続けながら高校生になった。
ふと、何でもいいから芸能界に入れば、みーちゃんを捜すことが出来るかも知れない!と思い立ち、すぐさまオーディション雑誌で受けられそうなところを、片っ端から受けた。
そして、今の事務所の社長に拾われて……のくだりになる。
    しかし、僕が引っ越しする予定のアパートの隣にみーちゃんが住んでいたのは、全くの皆無だった。
だから、大家さんには少し攻めた質問をして困らせてしまった。
個人情報は漏洩ろうえい出来ないと断られていたのに、僕がいくらか上乗せして払うと言ったから、大家さんは譲歩して教えてくれた。
迷惑を掛けてしまったことは自覚していたので、後日ちゃんとお詫びしに行った。
それにしても、本当に運とタイミングが合ったからこそ、こんな漫画みたいな奇跡が起きたんだ。
毎日、神頼みしていたし。「小泉 美華さんを見つけることが出来ますように」って───
   みーちゃんを見た瞬間、少しだけどあの幼稚園に通っていた時の面影おもかげが残っていた。
もう二度と、離すまい。そう決意した僕は、みーちゃんにお隣さんが引っ越すまでの期間限定同居を持ち掛けた。
    それにまさか、みーちゃんが僕の推し事をしていたなんて知らなかったから、知った時は心の底から「あの時、片っ端からオーディションを受けて良かった」って思えた。
すっごく嬉しくて、更にキャラクターや作品に愛着が湧いた。
色々あったけど、何とか無事に付き合えたので本当に良かった。

   絶対に、みーちゃんと結婚してやる。


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