許婚様は私がお好きらしい。

はるの美羽都

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やはり、冬はお餅が美味しい季節です

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「ん~!相変わらず、美味ですわぁ……♪」
「おかわり、まだありますよ」
「食べたいです!」
「じゃあ、よそいましょうか?」
「えぇ!」
「太るわよ、餅なんて」
「良いんです!私が悪いのではありませんから」
「は?」
「この世に、美味しい食べ物が存在しているから駄目なのです!美味しい食べ物を目にしてしまえば人間は誰しも皆、手に取り食べてしまいます」
「だから、それは我慢すれば良いだけの話でしょ?」
「いいえ!我慢は体に毒です!我慢すればするほど食べたい食べたい!と強く思ってしまい、それがストレスになり最終的には、我慢しきれず余計に食べてしまいますから」
「まぁ……確かに、それは一理あるわね」
「だから、私は太ろうが痩せようが食べたい物を適度に食べるのです!」
「でも、それは“食べ過ぎ”になるんじゃなくて?」
「はぅっ!」
仲良くしてくださっているクラスメイトの花巻  心春こはるさんの作る、お汁粉の……絶妙な甘さ加減で4杯は食べてしまいました。
「お餅も10個は、余裕で食べてるはずよ」
「いや!でも、お餅は小さいものでしたし……」
「塵も積もれば山となる、よ?」
「あ゛あ゛あ゛~~!!」
「でも毎日、食べていたら流石に太りますけれど、今日ぐらいなら大丈夫だと思いますよ?」
「ですわよね!なら、最後にもう1杯!」
「はーい、今よそいますね」
「いいの?」
「えっ?」
「アンタの旦那さんに怒られない?」
「旦那さん……?」
「篠目よ」
「やだ、もう!まだ旦那様ではありませんわ」
でしょ?なるのは確定じゃない」
「ま、まぁ……そうですけれど」
「何も言われないの?」
「えぇ!ちゃんと連絡してありますし、女子だけですから」
「愛されてんのか、束縛されてんのか……」
「?」
「アンタはどっちに転んでも、幸せそうだね」
「何だか、よく分かりませんが……えぇ!幸せですわ」
「なら、良かったわね」
「麗華さんは、その……」
「ん?何よ」
巧幡たくまくんのことが、好きなんですよね?」
「なっ……!?」
そんなことないわよ!頭おかしいんじゃないの!?と怒っていましたが、私は知っているのです。
群青ぐんじょう  巧幡たくまくんは許婚様と私と麗華さんと同じく、幼稚園の頃からの幼馴染みの一人ですわ。
とても明るくて優しい、クラスの人気者的存在なのです!
許婚様とは親友といえるぐらい、親しい間柄です。
私と許婚様は小学校と中学校が別々だったのですが、麗華さんと巧幡くんは幼稚園からの腐れ縁。
そして再び4人全員が揃ったのは今通っている、この高校なのです。
私が麗華さんが巧幡くんを好きだと気付いたのは、麗華さんが巧幡くんに対する態度とクラスメイトの男子に対する態度が明らかに違うのです!
それなのに、麗華さんは意地でも認めようとしませんの。
何故!!!




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