46 / 46
*最終回* 最終学年へ進級
しおりを挟むホワイトデーに許婚様から、ペアのマグカップを頂いてからというもの、私はどんな時も許婚様から頂いたマグカップを使っております。
とても可愛らしくて女の子らしい柄でありながら、シンプルでとても使いやすいマグカップです。
まさか、許婚様がそのようなマグカップをお選びになられるとは思っていなかったので、とても意外でした。
しかし、とても嬉しかったので帰宅して早速、使わせていただきました!
あれから、通知表やら春休みのしおりやら強化学習と題して、泣きたくなるような復習が待っておりましたが、許婚様のお陰で何とか乗り越えられましたわ。
そして───
私は無事に!最終学年へ進級することが出来ました!
これもひとえに許嫁様や麗華さんたちが教えてくださったお陰ですわ!
最終学年へ進級することが決まり、本当に安心して私は1週間ほど勉強を一切しませんでした。
春休み中に許婚様とカフェ巡りをしたり、私の見たいところに付き合ってくださったり……とても楽しくて、幸せな時間をたくさん過ごすことが出来て、想い出も作れて……本当に言うことナシです!
そして春休みが終わり、ここからは受験シーズン到来!ということで、許婚様とこうして仲良く下校することも減っていくのではないかと思うと、とても切なくて寂しい気持ちになりますわ……
会話の内容も、だんだん受験勉強の話になりつつありますし、息抜きでたまにカフェへ行くことはあっても遊びに出掛ける、ということは滅多にありません。
私が黙って遊びに行こうものなら、許婚様に優しく且つ恐ろしい説教をされ、泣きそうになりながら自室へ連れ戻され、付きっきりで勉強を教えられる始末。
「頭がおかしく、なりそうですわ……!」
「それは普段から、あまり勉強をしていないからそうなるのだ」
う……ごもっともですわ!!!
「許婚様は、勉強を窮屈だとか嫌だと思ったことはありませんの?」
「あぁ、あるぞ」
「あるのですか!?」
とても、そうは見えません。勉強が友達だ!とでも言っていそうなのに。(失礼)
「小学校の頃がピークだったのかもな」
「へぇ……」
小学校の頃だなんて……逆ですわ。私はその頃、学ぶことが好きで何でも知りたがる女の子だった、と両親から聞いておりました。
「学ぶことに楽しさも、意味も理解出来なかった」
「そうなのですか?」
「あぁ、なかなか理解が出来なくてな。分からないからといって全部、投げてしまった」
「なるほど……」
今なら、そのお気持ち……十二分に理解出来ますことよ!
「しかし、ある日。俺は、分からないことが分かるようになったんだ。それからは勉強が楽しく思えて、 必死に勉強するようになったんだ」
「素晴らしいですわね!」
私は、その反対です。分かっていたことから、だんだん分からなくなり理解出来なくなって、最終的には嫌になって勉強も最低限の宿題や予習、復習ぐらいしかやらなくなりました。
酷い時だと、教科書をパラパラとめくるだけ。
大学進学を希望しているので勉強はしているけれど、長時間の勉強には耐えられません。
所々でブレイクタイムを取らないと、干からびて倒れてしまいそうです……
「お茶にするか」
「えぇ!是非!!」
私の許婚様との縁は、実は幼稚園の頃からずっと……切れずに続いていたのですね。
小学校、中学校は離れていたのに。
高校で再会し、最初は全く覚えていませんでしたが、月日が経つにつれ今の許婚様に惹かれていきました。
表情には出さないけれど、とてもお優しい方で私のことを一番に、想っていてくださいます。
許婚様が私を許嫁として指名してくださったこと、本当に誇りに思いますわ!
私にだけ見せてくださる一面に、ドキドキしたり喜んだり……とても、毎日が充実しています!
それはこれからも。
喧嘩して、仲直りして、笑い合ってたくさんの想い出を作りながら、最終学年でも素敵な学校生活にしたいですわ!
ということで、これにて完結です。
また、お会いしましょう!
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
不憫な侯爵令嬢は、王子様に溺愛される。
猫宮乾
恋愛
再婚した父の元、継母に幽閉じみた生活を強いられていたマリーローズ(私)は、父が没した事を契機に、結婚して出ていくように迫られる。皆よりも遅く夜会デビューし、結婚相手を探していると、第一王子のフェンネル殿下が政略結婚の話を持ちかけてくる。他に行く場所もない上、自分の未来を切り開くべく、同意したマリーローズは、その後後宮入りし、正妃になるまでは婚約者として過ごす事に。その内に、フェンネルの優しさに触れ、溺愛され、幸せを見つけていく。※pixivにも掲載しております(あちらで完結済み)。
【完結】王太子と宰相の一人息子は、とある令嬢に恋をする
冬馬亮
恋愛
出会いは、ブライトン公爵邸で行われたガーデンパーティ。それまで婚約者候補の顔合わせのパーティに、一度も顔を出さなかったエレアーナが出席したのが始まりで。
彼女のあまりの美しさに、王太子レオンハルトと宰相の一人息子ケインバッハが声をかけるも、恋愛に興味がないエレアーナの対応はとてもあっさりしていて。
優しくて清廉潔白でちょっと意地悪なところもあるレオンハルトと、真面目で正義感に溢れるロマンチストのケインバッハは、彼女の心を射止めるべく、正々堂々と頑張っていくのだが・・・。
王太子妃の座を狙う政敵が、エレアーナを狙って罠を仕掛ける。
忍びよる魔の手から、エレアーナを無事、守ることは出来るのか?
彼女の心を射止めるのは、レオンハルトか、それともケインバッハか?
お話は、のんびりゆったりペースで進みます。
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
死んでるはずの私が溺愛され、いつの間にか救国して、聖女をざまぁしてました。
みゅー
恋愛
異世界へ転生していると気づいたアザレアは、このままだと自分が死んでしまう運命だと知った。
同時にチート能力に目覚めたアザレアは、自身の死を回避するために奮闘していた。するとなぜか自分に興味なさそうだった王太子殿下に溺愛され、聖女をざまぁし、チート能力で世界を救うことになり、国民に愛される存在となっていた。
そんなお話です。
以前書いたものを大幅改稿したものです。
フランツファンだった方、フランツフラグはへし折られています。申し訳ありません。
六十話程度あるので改稿しつつできれば一日二話ずつ投稿しようと思います。
また、他シリーズのサイデューム王国とは別次元のお話です。
丹家栞奈は『モブなのに、転生した乙女ゲームの攻略対象に追いかけられてしまったので全力で拒否します』に出てくる人物と同一人物です。
写真の花はリアトリスです。
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
英雄の可愛い幼馴染は、彼の真っ黒な本性を知らない
百門一新
恋愛
男の子の恰好で走り回る元気な平民の少女、ティーゼには、見目麗しい完璧な幼馴染がいる。彼は幼少の頃、ティーゼが女の子だと知らず、怪我をしてしまった事で責任を感じている優しすぎる少し年上の幼馴染だ――と、ティーゼ自身はずっと思っていた。
幼馴染が半魔族の王を倒して、英雄として戻って来た。彼が旅に出て戻って来た目的も知らぬまま、ティーゼは心配症な幼馴染離れをしようと考えていたのだが、……ついでとばかりに引き受けた仕事の先で、彼女は、恋に悩む優しい魔王と、ちっとも優しくないその宰相に巻き込まれました。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる