ゲイビに出演してアナルセックスに嵌っちゃったノンケ大学生って俺だけじゃないよね？

電車で痴漢プレイ

「俺まじでビビったし。鍵掛けてあんならそう言えよ」
「けど祥吾、興奮しただろ？　もしかして誰かに見られちゃうかもって」
「それはまあ……そうだけど……」

あの後ちんぽも乳首も出しっ放しで圭介とのキスに没頭してたのに、急に教室のドアをガチャガチャやられたときの俺の身にもなって欲しい。まじで心臓止まるかと思った。

「見られて興奮するって……祥吾お前やっぱエロビッチだな」
「お前には言われたくねえし」

変態エロ大魔王のくせに。

こそこそ話しているとはいえ、ここは電車の中だ。周囲に聞かれてまずいことを言うのは控えておく。圭介は全く控えるつもりないみたいだけど。

「てか何で電車？　別にお前んちまで歩けるのに」

圭介がひとり暮らしをしているマンションは、大学から歩いても地下鉄を使っても15分くらい掛かる。だから今みたいに通勤通学で込み合う時間帯には、地下鉄は使わずに歩くのが常だ。

「なんで電車かって？　んなの決まってんだろ？」

お仕置きの続きやんだよ。

熱い吐息と共に耳元に囁かれ、俺は体を固くした。もちろん期待で、だ。

「けど……」
「大丈夫だって。こっちのドアはしばらく開かねえから」

ぎゅうぎゅう詰めの電車のドアの端に寄りかかる俺を、圭介が覆い被さるみたいにして抱き締める。まるで彼氏が彼女を守ってるみたいな構図にひとり恥ずかしがっている俺を、圭介が「祥吾」と呼んだ。

「あっち向けよ」

意識してるのは俺だけかよと思ってムッとすると、圭介がくつくつと喉で笑う。

「んな可愛い顔すんな。お前が俺に背中向けてた方が弄りやすいんだよ」

俺はいよいよ真っ赤になって、くるりと圭介に背を向けた。

「声出すなよ？」

こくこくと頷いた途端、乳首をぎゅっと抓られて叫びそうになる。

「っ、……ぅ、……ん」
「こら、腰が揺れてんぞ」
「……てぇ、……ぁ、っ……」

さっき大学で散々弄られたせいか、Ｔシャツの上から指で摘ままれたり、指の腹で撫でられたりするだけで気持ちよすぎる。声を抑えるのが精一杯で、他のことなんて構っていられない。

「乳首弄られてイっちゃう？　電車の中で？」
「ふ、……ぅぅ、……ゃ」

体中が心臓みたいになってドクドクいってる音が耳に煩い。
体が時おりビクつくのを止められない。

どうしよう、俺、イきそう。
電車の中で悪戯されて出しちゃう。

「や、やぁっ」
『ドア付近の方はご注意ください。出口は右側です』

車内アナウンスが入ったおかげで俺の声が掻き消されたのがせめてもの救いだ。

圭介のバカ！　
やりすぎたっつーの！