料理人はSランク冒険者よりも強かったそうです。

浮浪人

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料理人で冒険者もやってるお話 ~準備編~

魔改造しました。(一部微グロ有り。そこまでグロくは無いと思うので多分大丈夫。)

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薬品屋、それは名前の通り様々な薬品を扱っている店だ。料理人である俺とは無縁の場所。そんな店に初めて入るので、多少緊張している。緊張する理由は他にもある。昔見た本に薬品屋らしき店で怪しげなおばあさんが怪しい薬品を怪しい壺で怪しい材料で作り、不死の薬の完成じゃ!とか言っていたシーンがあったから。

え?いつ見た本だって?確か5歳ぐらいかな?

俺はどんな光景を見ても驚かないようにしよう!と念頭に置いて、薬品屋の中に入る。

「いらっしいませー。」

中に入ると若い女の人が挨拶してくれた。そして肝心な店の中は・・・すこし薄暗い光、古い棚に置かれている商品。そして、優しいそうな笑顔を浮かべる白髪の美しい女性。

なんだ、普通だな。安心したような、少しがっかりしたような。

俺はドラゴンの目が入ったカゴを持ってカウンターに行く。

「あのー、ドラゴンの目を自分の目に入れたいのですが・・・。」

俺がそう言うと、店主の女性はドラゴンの目?と言ってカゴの中を覗く。

「わお、本物じゃないか。ドラゴンの目ということは・・・もしかしてお兄さん、ドラゴンスレイヤー?」

女性の問いに俺は少し困ってしまう。ドラゴンスレイヤーってどういう意味だ?と、とりあえず適当に返事をしておこう。

「ああ、バレてしまっては仕方がないな。その通りだ。」

ふっ、綺麗なお姉さんの前では格好をつける。前おじいちゃんが言っていたな。

俺のその言葉に女性は目を輝かせ、

「じゃ、じゃあ、ドラゴンの頭蓋骨も、持ってる?もし持っていて、私にくれるなら・・・そうだ!そのドラゴンの目を使った魔改造を無償でやってあげるよ!」

・・・それはつまり、ドラゴンの頭蓋骨をくれないと魔改造してあげないぞ☆っという解釈で良いんだよな?まあ、頭蓋骨の使い道はないし別に良いか。

「良いですよ。じゃあドラゴンの頭蓋骨を持ってくるので魔改造の準備を願いします。」

俺はそれだけ言って、店を出てレストランに向かった。

もうレストランに行くの3回目なのでお馴染みのイベントは割愛ということで。


△△△


俺は再び薬品屋のドアを開ける。ドラゴンの頭蓋骨を持って。

「いらっしいま・・・おお!ドラゴンの頭蓋骨だ!」

ドアを開けるなり、女性の歓喜に満ち溢れた声が聞こえる。そして、女性は俺に向かって走ってきて抱きつく。

「本当にありがとう。私の一生のお願いが叶ったよ。君は私の恩人だ。」

おっふ。いただきました。・・・いろいろと。

「あ、あの店主さん?身動きが取れないので・・・その、あの。」

俺の声に冷静さを取り戻した女性は顔を赤くしながら俺から離れて行く。・・・もちろん、ドラゴンの頭蓋骨を俺の腕から奪って。

「ええと、確か魔改造だったね、準備はできているからここの椅子に腰掛けてくれる?」

女性はそう言って、椅子を指差す。俺は女性の指示に従って、椅子に座る。

「んじゃ、始めるね。」

女性がいきなり始めようとするので、

「え?い、いやちょっと待ってくれ!魔改造ってどういう風にやるんだ?あと、目を入れ替えるってもしかして・・・。」

「はいはい、動かない動かない。」

俺の言葉を聞かず、女性は右手に小さくなったドラゴンの目を持っていて、左手は・・・、

ブスッ!

「痛ぃぃぃぃぃぃ!!」

俺の右目を引きちぎった。

なにこれ!目が!目から血が!おいおいおい、本当にこの女性大丈夫か?え?待って左目は残して・・・。

ブスッ!

「うぎゃぁぁぁぁぁ!!」

俺は恐怖と痛みによって意識を手放した。


△△△


「おーい、大丈夫か?」

「うーん・・・、はっ!俺の目!」

女性に頬を軽く叩かれて目を覚ます。女性によって取られて俺の目は・・・あれ?

なぜか目が見えていた。しかもなんかいつもと違うような・・・。

「お、気づいた?気を失ったもんだからびっくりしたよ。魔改造はもう終わったよ。ほら。」

女性はそう言って俺の目の前に鏡を持ってくる。そこに写っていた姿は・・・

目がドラゴンの物になった俺の顔だった。
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