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もし書き直すとしたらという仮定の話
Another1 俺は料理人である。
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前書き
...え?本作進めろって?...あはは~
△△△
ゴクッ。
俺は緊張して思わず唾を飲む。
現在、俺の目の前には巨大な緑の塊が立ちふさがっている。勿論、後退はできない。
現状を打破するには司令官が指示を出した瞬間に俺の右手に握られている刃物で奴を超高速で切り刻まないといけない。
これは、とても重要な役目で、もしミスってしまったら味方に多大な迷惑をかけてしまうであろう。
しかも、奴の皮膚は何層もある。それを一撃で全ての皮膚を切り、本体にダメージを与える斬撃を何回も行わなければならない。
しかも、奴を倒しても同じ奴が出て来る。それもほぼ無限と言っていいほどに。俺はそれらを確実に倒していけなければならない。
「注文だ!メンチカツ一つ!」
ーーーきたっ!
「「あいよ!」」
指示が来たので、俺は緑の塊を刃物で高速に切り刻んでいく。
速く、もっと速く!尚且つ確実にーーー!
よし、できた。
「千切り、出来ました!」
「了解!」
俺が大きな声でそう言うと、盛り付け担当のスキンヘッドのおっさん、グロスが俺の作った千切りを皿に盛り付けていく。
この後も、メンチカツやコロッケなどの揚げ物料理が頼まれ、みるみる千切りが減っていく。しかし、それは想定内だったので、俺はすでにもうひと玉、キャベツの千切りを作ってある。まあ、今も減らないように作っているんだけどね。
こうして俺は、キャベツの千切りに全身全霊をかけるのであった。
△△△
△△
△
チリンチリン。
「「ありがとうございましたー!」」
最後の客が出て行き、俺が勤めているレストラン、『獅子の台所』の営業が終了した。
コック長であり祖父である、クロガネが店のドアの掛け看板をひっくり返し、『CLOSE』と書かれた面を表にする。
その瞬間、張り詰めていた厨房内の空気が緩み、全員が笑顔を浮かべた。
「はぁ~、今日も疲れたぜ。」
「だな。まあ今日は比較的、客が少なかったから良かった方じゃ無いか?」
「さすがに昨日のはヤバかったよね。唐揚げを半額にしただけでまさかあんな大行列ができるとは思わなかったよ。」
「ああ、まさか盛り付け担当の俺まで揚げ物をするとは思わなかったぜ。」
コック達は椅子に座り、楽しそうに話している。俺も同じように休憩していたが、
「クロキ、ちょっといいか?」
祖父に呼ばれたので、椅子から立ち上がり、すぐに祖父の元に走った。
「おじいちゃん、どうしたの?」
すると、祖父はリュックを俺に突き出し、
「幻キノコがきれた。ちょっとラムル大森林までいって取ってきてくれないか?」
なるほど、幻キノコがきれたのか。だから取りに行けと。面倒い。
「え~?」
「お?なんか言ったか?」
祖父は石のような物を俺に見せつけ、悪党のような笑顔を浮かべた。
「ん?なんだこの石ころ。どっかで見覚えが・・・。な、まさか!金庫に置いておいたのに!」
祖父が持っていたものは、俺が一週間前に買ったもの。名を召喚石と言い、低レベルの魔物を召喚し、自分の仲間にできると言うものだ。
俺は1ヶ月分の給料を貯め、2日前にそれを買ったのだ。ちなみに金庫は祖父が管理していたことに、俺は気づいていなかった。
「おじいちゃん?まさかそれを・・・。」
「最近、良い砥石が無くてな?そんなとき、ちょうど良い石を見つけたもんだからこれで・・・。」
祖父が使う包丁は超一級品。すなわち切れ味バツグン。しかも砥石は頑丈でなければ壊れてしまうと前に聞いたことがある。つまり・・・。
「行ってきまぁぁぁぁす!」
俺は祖父の手からリュックをひったくり、それはもう全速力でラムル大森林へと向かった。
△△△
後書き
ドラゴン討伐まで一気に書こうと思いましたがやめておきました。なんか濃く書きたくなったのでこんな感じになりました。そのうちここと分けて、投稿する予定かもしれません。不明な点がありましたら感想をいただけると幸いです。
...え?本作進めろって?...あはは~
△△△
ゴクッ。
俺は緊張して思わず唾を飲む。
現在、俺の目の前には巨大な緑の塊が立ちふさがっている。勿論、後退はできない。
現状を打破するには司令官が指示を出した瞬間に俺の右手に握られている刃物で奴を超高速で切り刻まないといけない。
これは、とても重要な役目で、もしミスってしまったら味方に多大な迷惑をかけてしまうであろう。
しかも、奴の皮膚は何層もある。それを一撃で全ての皮膚を切り、本体にダメージを与える斬撃を何回も行わなければならない。
しかも、奴を倒しても同じ奴が出て来る。それもほぼ無限と言っていいほどに。俺はそれらを確実に倒していけなければならない。
「注文だ!メンチカツ一つ!」
ーーーきたっ!
「「あいよ!」」
指示が来たので、俺は緑の塊を刃物で高速に切り刻んでいく。
速く、もっと速く!尚且つ確実にーーー!
よし、できた。
「千切り、出来ました!」
「了解!」
俺が大きな声でそう言うと、盛り付け担当のスキンヘッドのおっさん、グロスが俺の作った千切りを皿に盛り付けていく。
この後も、メンチカツやコロッケなどの揚げ物料理が頼まれ、みるみる千切りが減っていく。しかし、それは想定内だったので、俺はすでにもうひと玉、キャベツの千切りを作ってある。まあ、今も減らないように作っているんだけどね。
こうして俺は、キャベツの千切りに全身全霊をかけるのであった。
△△△
△△
△
チリンチリン。
「「ありがとうございましたー!」」
最後の客が出て行き、俺が勤めているレストラン、『獅子の台所』の営業が終了した。
コック長であり祖父である、クロガネが店のドアの掛け看板をひっくり返し、『CLOSE』と書かれた面を表にする。
その瞬間、張り詰めていた厨房内の空気が緩み、全員が笑顔を浮かべた。
「はぁ~、今日も疲れたぜ。」
「だな。まあ今日は比較的、客が少なかったから良かった方じゃ無いか?」
「さすがに昨日のはヤバかったよね。唐揚げを半額にしただけでまさかあんな大行列ができるとは思わなかったよ。」
「ああ、まさか盛り付け担当の俺まで揚げ物をするとは思わなかったぜ。」
コック達は椅子に座り、楽しそうに話している。俺も同じように休憩していたが、
「クロキ、ちょっといいか?」
祖父に呼ばれたので、椅子から立ち上がり、すぐに祖父の元に走った。
「おじいちゃん、どうしたの?」
すると、祖父はリュックを俺に突き出し、
「幻キノコがきれた。ちょっとラムル大森林までいって取ってきてくれないか?」
なるほど、幻キノコがきれたのか。だから取りに行けと。面倒い。
「え~?」
「お?なんか言ったか?」
祖父は石のような物を俺に見せつけ、悪党のような笑顔を浮かべた。
「ん?なんだこの石ころ。どっかで見覚えが・・・。な、まさか!金庫に置いておいたのに!」
祖父が持っていたものは、俺が一週間前に買ったもの。名を召喚石と言い、低レベルの魔物を召喚し、自分の仲間にできると言うものだ。
俺は1ヶ月分の給料を貯め、2日前にそれを買ったのだ。ちなみに金庫は祖父が管理していたことに、俺は気づいていなかった。
「おじいちゃん?まさかそれを・・・。」
「最近、良い砥石が無くてな?そんなとき、ちょうど良い石を見つけたもんだからこれで・・・。」
祖父が使う包丁は超一級品。すなわち切れ味バツグン。しかも砥石は頑丈でなければ壊れてしまうと前に聞いたことがある。つまり・・・。
「行ってきまぁぁぁぁす!」
俺は祖父の手からリュックをひったくり、それはもう全速力でラムル大森林へと向かった。
△△△
後書き
ドラゴン討伐まで一気に書こうと思いましたがやめておきました。なんか濃く書きたくなったのでこんな感じになりました。そのうちここと分けて、投稿する予定かもしれません。不明な点がありましたら感想をいただけると幸いです。
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ええと、細かい訂正、ありがとうございます!確かにそうですよね。レアリティを設定するときにいちおう区分(?)とか考えては見たんですけど、説明が必要ですよねぇ。話に入れれそうなのは入れ、それ以外は解説の話で説明することにします。感想ありがとうございましたm(_ _)m
近況報告はチェックしているのですが何の音沙汰も無いまま突然4ヵ月ぶりの更新に一安心。
いざ更新部分を読むと話の流れをすっかり忘れていて記憶のある部分まで戻って読み返しています。
あ、この感想を前書きでお詫びするのを忘れていることに気づきました。その為、近況ボードに書いておきます。そして、およそ4ヶ月空いてしまっての更新でしたが、読んでくれる方が居て、感想を送ってくれる方までも居て、とても嬉しいです。これから頑張りますので、何卒応援お願いしますm(_ _)m
...そして、誤字や矛盾点がないかとても心配しております
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