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声
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スマホが鳴った。
非通知だ、誰だろう?
「もしもし…もしもし…」
「あ、直子さんですか?」
「はい、えっと、どちら様ですか?」
「…実は名乗れないのです」
私は意味が分からなかったが、相手は女性だった。
「どういうことでしょうか?…イタズラ電話なら切りますよ」
数秒の沈黙が流れ、切ろうとすると、声が響いた。
「あの、望月さんとお付き合いされていらっしゃいますよね?」
「え?…ええ…」
驚いた、何故、知っているんだ?
しかし、どこかで聞いたことのある声だ…でも思い出せない。
「お願いがあります。望月さんと別れて頂けないでしょうか?」
「はい?」
私は驚きや呆れる気持ちを通り越して、怒りが湧き上がって来た。
どうして、望月君と別れなければならないんだ…彼とはかれこれ三年は付き合っているし、仲はうまくいっている…つもりだが…。
えっ、もしや、私に隠れて誰かと付き合っているとか?…いやいや、誠実な彼に限って、有り得ない話だ。
私はどうしたらいいか、困ってしまった…切りたいけど、気になる。
すると、相手が話し出した。
「ご不審はごもっともです。でも、安心して下さい。私は詐欺師でも望月さんの浮気相手でもありませんので、信じて欲しいのです…混乱させてしまって、ごめんなさい…」
まさか相手が謝ってくるなんて思いもよらなかったので、さらに困惑してしまった。
私はどうしていいか分からず、スマホを耳にあてたまま黙っていると、相手はしくしく泣き出した。
ますます分からなくなったが、何だか相手が気の毒になった。
「…大丈夫ですか?あの、もし何か私に出来ることがあれば、言って頂いていいですよ」
私はどこかで聞いた覚えのある声とずっとやり取りしているうちに、憐憫(れんびん)の情が湧いてきた…自分でも不思議だと思ったが…。
やがて相手は泣きやみ、涙声で話し始めた。
「望月さんは悪い人なんです。あなたは騙されているんです。彼は詐欺師です…落ち着いて聞いて下さい。実は私も騙されたんです。どうか信じて下さい。私はあなたを守りたいのです…」
私は完全に動揺した。
「…そう言われても、困ります。望月さんは私にとって大事な人なんです…あなたに何が分かるのですか?」
私はつい感情的になり、相手を責めてしまった。
「…そうですよね。あなたのおっしゃる通りです。では聞かなかったことにして下さい。ただ、脅しでは無く、本当のことですので…では、失礼します」
電話は切れた。
しかし、一体、誰だったのだろう…繰り返しになるが、間違いなく、どこかで聞いた声なのだ。
私はモヤモヤしていたが、やがて忘れてしまった…望月君と会うまでは…。
数日後、望月君とレストランの個室で会食した。
しばらくぶりだったので、あれやこれやと話をしようとしたのだが、会うや否や、望月君は神妙な顔になって、モゴモゴと言った。
「実はね、君とは三年の付き合いになるけど、僕と別れて欲しいんだ…」
私は耳を疑った。
そして、例の謎の電話のことを思い出した。
「…急にどういうこと?私、あなたに何か悪いことしたかしら?」
望月君はさらに神妙な表情になった。
「君には言いたくなかったんだけど、会社の金を使い込んでしまってね…」
私は意表を突かれて、呆気に取られた。
「えっ、そんな、どうして?」
「うん…君にはまだ会わせていないけど、僕の家族が詐欺に遭ってね…財産がスッカラカンになってしまったんだよ…それで、つい魔が刺して…」
望月君は苦悩の顔を浮かべたが、私は電話を思い出していた。
まさか、私に穴埋めのお金を出させるつもりなのかしら…でも、信じられない。
私は頭がパンクしそうだったが、うな垂れている望月君を放ってはおけなかった。
「それで、いくらなの?」
望月君はうな垂れながら、答えた。
「うん、30万円ほどなんだ…」
私はポカンとしてしまった。
てっきり何百万、何千万、下手をすると億単位かと思ったが、30万…。
私は望月君の顔を覗き込んだ。
「そんな馬鹿な!30万円使い込んで、そんなに悩むかしら?本当なの?」
すると、望月君は急に顔を上げると、満面の笑みを見せた。
「ごめん!嘘だよ。たまには君をからかいたくてさ…実はこれを渡そうと思ってたんだ…あ、30万以上だよ」
そう言うと、望月君は手を差し出した。
そこには光る物が乗っていた…指輪だ。
「望月君、これって…」
「うん、そろそろかと思ってね。僕と結婚してくれないか?」
私は驚いた…結婚の申し込みとは!
急に胸が熱くなり、涙がこぼれてきた。
私は小さく頷き、応えた。
そして、キスをした。
「じゃあ、望月君にも電話が掛かってきたの?」
「うん、そうなんだ…どこかで聞いたことのある男の声だったんだけどね…どうしても思い出せないんだよ」
その後、詳しく聞くと、私と全く同じ展開だった。
「気味悪いわね…イタズラにしては混み入り過ぎてる気がするし…」
「そうだね。本当、どういうことなんだろう…」
明くる日が日曜日ということもあり、望月君は私を心配してくれて、今夜は私のマンションに泊まってくれることになった。
マンションに着き、くつろいでいると、チャイムが鳴った。
誰かしら?…私は望月君がいる安心感からつい気軽にドアを開けてしまった…いや、違う、開けざるを得ない衝動に駆られてしまったのだ。
気付くと、望月君が私の後ろに立っていた…手には包丁が握られており、こちらを見ていた。
私は思わず叫びそうになったが、ドアからは二人の人物が入ってきた。
その姿を見て、私は腰を抜かすところだった。
そこには私と望月君が立っていた…似ている人では無く、紛れも無く私たち本人たちであった。
そして、望月君は私を刺そうとしたのでは無く、私たちの身の危険を考えて、包丁を持ち出したのだ。
望月君の俊敏な動きのおかげで少し落ち着くと、次第に謎が解けてきた…つまり、あの電話の声の主は私自身だったのだ。
自分の声は自分が喋って耳に入ってくる声とは違うので、分からなかったのだ…だが、聞き覚えのある声のはずだ、自分自身の声だったのだから…望月君も私と同様のはずだろう。
すると、別の私が怒鳴るように言った。
「結婚なんかしちゃ駄目よ!あなたと望月君が結婚したせいで、望月君の会社の後輩で、あなたを想っていた男にストーキングされた挙句、私たちは殺されそうになっているのだから!」
別の望月君も言った。
「そうなんだ!僕も今は彼女と追われる身となっている…そうだ、大事なことを言わなかったね。僕たちは未来の君たちなんだ。だから事情を知っているんだよ…頼むから、今すぐ別れてくれ!」
私は何が何だか分からなくなり、望月君も同じようだった。
すると、誰かが走ってきた。
別の私と、別の望月君が叫んだ。
「あいつがやって来た!…未来から追って来たんだ!」
やがて血相を変えた、知っている顔が現れた。
確かに私も会ったことのある望月君の後輩だった。
次の瞬間、別の私たちは、私たちの後ろに隠れた。
「うわー!」
男は叫び、果物ナイフで私を刺そうとしたが、望月君が私の前に飛び出した。
危ない!私は咄嗟に望月君の持っていた包丁を奪い、男の腹を刺した。
男はうめきながらうつ伏せに倒れ、やがて動かなくなった。
私は包丁を落と…さなかった。
そして、望月君に言った。
「ねぇ、望月君、もし、私たちが死んだら、未来の私たちは消えてしまうと思うんだけど、未来の私たちが死んだらどうなるのかしら?」
望月君もゆっくりと口を開いた。
「そうだね…僕たちには関係ないんじゃないか?しかも後輩も死んだことだし、ストーカーされる心配は無いはずだ。だけど、未来の僕たちには消えて貰わないと、僕たちの未来が脅かされそうな気がする…」
そう言うと、望月君は矢継ぎ早に別の私たちを思い切り殴り、私は倒れた彼らに包丁を向けた。
望月君と私はかなり汗をかいていた。
きっと彼らは幻だったんだ…そう、幻…私と愛する望月君の未来はバラ色のはずだ。
私と望月君は風呂場で彼らを解体しながら同じことを考えて、クスリと笑った。
非通知だ、誰だろう?
「もしもし…もしもし…」
「あ、直子さんですか?」
「はい、えっと、どちら様ですか?」
「…実は名乗れないのです」
私は意味が分からなかったが、相手は女性だった。
「どういうことでしょうか?…イタズラ電話なら切りますよ」
数秒の沈黙が流れ、切ろうとすると、声が響いた。
「あの、望月さんとお付き合いされていらっしゃいますよね?」
「え?…ええ…」
驚いた、何故、知っているんだ?
しかし、どこかで聞いたことのある声だ…でも思い出せない。
「お願いがあります。望月さんと別れて頂けないでしょうか?」
「はい?」
私は驚きや呆れる気持ちを通り越して、怒りが湧き上がって来た。
どうして、望月君と別れなければならないんだ…彼とはかれこれ三年は付き合っているし、仲はうまくいっている…つもりだが…。
えっ、もしや、私に隠れて誰かと付き合っているとか?…いやいや、誠実な彼に限って、有り得ない話だ。
私はどうしたらいいか、困ってしまった…切りたいけど、気になる。
すると、相手が話し出した。
「ご不審はごもっともです。でも、安心して下さい。私は詐欺師でも望月さんの浮気相手でもありませんので、信じて欲しいのです…混乱させてしまって、ごめんなさい…」
まさか相手が謝ってくるなんて思いもよらなかったので、さらに困惑してしまった。
私はどうしていいか分からず、スマホを耳にあてたまま黙っていると、相手はしくしく泣き出した。
ますます分からなくなったが、何だか相手が気の毒になった。
「…大丈夫ですか?あの、もし何か私に出来ることがあれば、言って頂いていいですよ」
私はどこかで聞いた覚えのある声とずっとやり取りしているうちに、憐憫(れんびん)の情が湧いてきた…自分でも不思議だと思ったが…。
やがて相手は泣きやみ、涙声で話し始めた。
「望月さんは悪い人なんです。あなたは騙されているんです。彼は詐欺師です…落ち着いて聞いて下さい。実は私も騙されたんです。どうか信じて下さい。私はあなたを守りたいのです…」
私は完全に動揺した。
「…そう言われても、困ります。望月さんは私にとって大事な人なんです…あなたに何が分かるのですか?」
私はつい感情的になり、相手を責めてしまった。
「…そうですよね。あなたのおっしゃる通りです。では聞かなかったことにして下さい。ただ、脅しでは無く、本当のことですので…では、失礼します」
電話は切れた。
しかし、一体、誰だったのだろう…繰り返しになるが、間違いなく、どこかで聞いた声なのだ。
私はモヤモヤしていたが、やがて忘れてしまった…望月君と会うまでは…。
数日後、望月君とレストランの個室で会食した。
しばらくぶりだったので、あれやこれやと話をしようとしたのだが、会うや否や、望月君は神妙な顔になって、モゴモゴと言った。
「実はね、君とは三年の付き合いになるけど、僕と別れて欲しいんだ…」
私は耳を疑った。
そして、例の謎の電話のことを思い出した。
「…急にどういうこと?私、あなたに何か悪いことしたかしら?」
望月君はさらに神妙な表情になった。
「君には言いたくなかったんだけど、会社の金を使い込んでしまってね…」
私は意表を突かれて、呆気に取られた。
「えっ、そんな、どうして?」
「うん…君にはまだ会わせていないけど、僕の家族が詐欺に遭ってね…財産がスッカラカンになってしまったんだよ…それで、つい魔が刺して…」
望月君は苦悩の顔を浮かべたが、私は電話を思い出していた。
まさか、私に穴埋めのお金を出させるつもりなのかしら…でも、信じられない。
私は頭がパンクしそうだったが、うな垂れている望月君を放ってはおけなかった。
「それで、いくらなの?」
望月君はうな垂れながら、答えた。
「うん、30万円ほどなんだ…」
私はポカンとしてしまった。
てっきり何百万、何千万、下手をすると億単位かと思ったが、30万…。
私は望月君の顔を覗き込んだ。
「そんな馬鹿な!30万円使い込んで、そんなに悩むかしら?本当なの?」
すると、望月君は急に顔を上げると、満面の笑みを見せた。
「ごめん!嘘だよ。たまには君をからかいたくてさ…実はこれを渡そうと思ってたんだ…あ、30万以上だよ」
そう言うと、望月君は手を差し出した。
そこには光る物が乗っていた…指輪だ。
「望月君、これって…」
「うん、そろそろかと思ってね。僕と結婚してくれないか?」
私は驚いた…結婚の申し込みとは!
急に胸が熱くなり、涙がこぼれてきた。
私は小さく頷き、応えた。
そして、キスをした。
「じゃあ、望月君にも電話が掛かってきたの?」
「うん、そうなんだ…どこかで聞いたことのある男の声だったんだけどね…どうしても思い出せないんだよ」
その後、詳しく聞くと、私と全く同じ展開だった。
「気味悪いわね…イタズラにしては混み入り過ぎてる気がするし…」
「そうだね。本当、どういうことなんだろう…」
明くる日が日曜日ということもあり、望月君は私を心配してくれて、今夜は私のマンションに泊まってくれることになった。
マンションに着き、くつろいでいると、チャイムが鳴った。
誰かしら?…私は望月君がいる安心感からつい気軽にドアを開けてしまった…いや、違う、開けざるを得ない衝動に駆られてしまったのだ。
気付くと、望月君が私の後ろに立っていた…手には包丁が握られており、こちらを見ていた。
私は思わず叫びそうになったが、ドアからは二人の人物が入ってきた。
その姿を見て、私は腰を抜かすところだった。
そこには私と望月君が立っていた…似ている人では無く、紛れも無く私たち本人たちであった。
そして、望月君は私を刺そうとしたのでは無く、私たちの身の危険を考えて、包丁を持ち出したのだ。
望月君の俊敏な動きのおかげで少し落ち着くと、次第に謎が解けてきた…つまり、あの電話の声の主は私自身だったのだ。
自分の声は自分が喋って耳に入ってくる声とは違うので、分からなかったのだ…だが、聞き覚えのある声のはずだ、自分自身の声だったのだから…望月君も私と同様のはずだろう。
すると、別の私が怒鳴るように言った。
「結婚なんかしちゃ駄目よ!あなたと望月君が結婚したせいで、望月君の会社の後輩で、あなたを想っていた男にストーキングされた挙句、私たちは殺されそうになっているのだから!」
別の望月君も言った。
「そうなんだ!僕も今は彼女と追われる身となっている…そうだ、大事なことを言わなかったね。僕たちは未来の君たちなんだ。だから事情を知っているんだよ…頼むから、今すぐ別れてくれ!」
私は何が何だか分からなくなり、望月君も同じようだった。
すると、誰かが走ってきた。
別の私と、別の望月君が叫んだ。
「あいつがやって来た!…未来から追って来たんだ!」
やがて血相を変えた、知っている顔が現れた。
確かに私も会ったことのある望月君の後輩だった。
次の瞬間、別の私たちは、私たちの後ろに隠れた。
「うわー!」
男は叫び、果物ナイフで私を刺そうとしたが、望月君が私の前に飛び出した。
危ない!私は咄嗟に望月君の持っていた包丁を奪い、男の腹を刺した。
男はうめきながらうつ伏せに倒れ、やがて動かなくなった。
私は包丁を落と…さなかった。
そして、望月君に言った。
「ねぇ、望月君、もし、私たちが死んだら、未来の私たちは消えてしまうと思うんだけど、未来の私たちが死んだらどうなるのかしら?」
望月君もゆっくりと口を開いた。
「そうだね…僕たちには関係ないんじゃないか?しかも後輩も死んだことだし、ストーカーされる心配は無いはずだ。だけど、未来の僕たちには消えて貰わないと、僕たちの未来が脅かされそうな気がする…」
そう言うと、望月君は矢継ぎ早に別の私たちを思い切り殴り、私は倒れた彼らに包丁を向けた。
望月君と私はかなり汗をかいていた。
きっと彼らは幻だったんだ…そう、幻…私と愛する望月君の未来はバラ色のはずだ。
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