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喉が痛い

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小学生男児のケース

「次のかた、どうぞ」

「こんにちは。今日はどうしたのかな?喉が痛いのか。フンフン、なるほど。クーラーのかけ過ぎには注意しないとね。じゃあ、お薬、3日分、出しておくからね。お大事に」



女子高生のケース

「次のかた、どうぞ」

「こんにちは。今日はどうしたの?喉が痛いんだね。フンフン、なるほど。カラオケで歌い過ぎちゃったかな。確かに喉が赤くなってるから、気を付けてね。じゃあ、うがい薬、出しておきますね。お大事に」



中年既婚女性のケース

「次のかた、どうぞ」

「こんにちは。今日はどうされましたか?喉が痛いのですね。フンフン、なるほど。喉に骨が刺さってますね。魚の骨じゃあなさそうだし、何か食べましたか?はぁ、そうですか。ご主人と喧嘩して、包丁で刺したら、亡くなったので、バラバラにして、骨を砕いて…肉だけで無く、骨まで食べちゃったんだ。それはたいへんでしたね。その時の骨なんですね。分かりました。ま、とりあえずは病院よりも警察に行かれた方がよろしいかと…はぁ、一人じゃ、心細いんですね。それなら、おーい、婦長さん、私ね、このかたに付き添って、警察署まで行ってくるから、今日の診察は終わりにしよう…じゃあ、行きましょうか」


(*Prologueに投稿したものを少々修正したものです)
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