努力しても平均的だった俺が異世界召喚された結果

ひむよ

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八十五話 憧れの戦闘は最悪だった

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俺は神?を創造した後、ほかのことを考えるために、また異常的1を見ていた。皆はあと2時間ほどで起きる筈なので、もう少し時間を潰すだけで良い。そこで思いついたのが

「スト、俺と戦闘訓練しようぜ」

そう、戦闘訓練という名の俺のお遊びだ。戦闘が遊び?と思うかもしれないが、せっかく異世界に来て、魔物と出会い戦ってきたものの戦いと呼べたものは1番初めにスライムを倒した時ぐらいではなかろうか。でも、今はステータスも下がっている(回復してきて約340億)。このチャンス逃す訳には行かない。

とは言っても、流石にステータスに差がありすぎるのでスライムに160億ほどステータスを分け与え、俺が約180億、ストが160億1千万で勝負することにした。だがこれでもステータス差はあるので、死を避けるために自分に異常的2のスキル追加で異常的1の不滅とまでは行かないものの死を回避できるを追加し、レベルを上げて丸ごとストへ分け与えた。

「あとは代わりの見張りかな?」

戦闘中は周りを警戒出来ないかもしれないのでこれは必要だろう。ということで俺は瞬間移動でもう一体スライムをテイムし連れてきて、1億ほどステータスを渡す。

「準備も整ったし、早速始めるか!」

そう言って俺とストは向かい合う。戦闘訓練をするので流石に街からは距離をとっている。

「行くぞスト、開始だ!!!」

俺はようやく戦闘ができる喜びからか大声で初めの合図を叫んだ。その瞬間、両者のいた場所から凄まじい風邪が生まれた。たっていた地面は割れ、辺りにあった草木は激しく風に揺られ、そして俺とストはぶつかった。しかし…

---べちゃ

という音とともにストは爆散した。

「え?」

俺は意味がわからず素っ頓狂な声を上げた。

「え、スト、生きてるよな?」

俺はそう問い掛けるが返事はない。相手がスライムだから当たり前ではあるのだが、焦っている俺がそんなことに気が付くはずもない。

「え、嘘だよな?え?え?」

ストが死んだと思っている俺は慌てふためき辺りを挙動不審のようにキョロキョロ見回していた。だからだろうか。


俺は後ろから水たまりのようななにか・・・が近づいていることに気が付かないのだった───。
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