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八十七話 杞憂だった
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皆の元へ戻っている途中爆発したようなすごい音が聞こえてきて、みんながいた場所から土煙が上がっている。だが見張り役の魔物からは連絡はないし、ミハリンが死んだ訳でもない。ミハリンが生きている時点で心配はないが念の為に急いで皆の元へ戻る。
数秒で戻るとそこにはミハリンと戦っているみんなの姿が見えた。とは言ってもミハリンは攻撃しておらずみんなが一方的に攻撃しそれをミハリンが回避していると言った状況だ。
「もしかして皆の戦闘訓練に役立つ…?」
そう考えた俺はミハリンへ攻撃命令を出すことにした。
スピード重視の攻撃をしてほしい。ただし攻撃力はほぼゼロで頼む。
と心の中でミハリンへと伝える。
その言葉を伝えた直後、ミハリンは凄い速さでエリスに攻撃を仕掛けた。エリスはその攻撃に反応出来ず、防御姿勢すら取れないで攻撃が直撃した。
「きゃっ」
攻撃を受けたエリスは勢いよく地面に倒れ、ダメージを受け痛がる素振り見せる。
「大丈夫!??」
瑞希が心配する声を上げる。それはもうエリスが死ぬのではないかというぐらいの勢いで声を上げた。確かにあの攻撃を受けてるところを見たらそうなるよな。
だが俺が出した命令はダメージがほぼゼロの攻撃なので勿論死ぬ訳もなく、痛い訳もなく…
「あれ?全然痛くない???」
「え!?大丈夫なの!?」
エリスが何事もなく立ち上がる。命令通りほぼノーダメージのようだ。それじゃあこのまま戦闘訓練続けられそうだな。と、その前にみんなに話をするか。
「エリス、瑞希」
「涼太、やばいやつがいる!」
「リョウタ、ダメージは無いけどすごい強い奴がいる!?」
なんか、すごく強いのに弱いというよく分からない敵に出会った事で今までにないテンションで話しかけられた。
「こいつはミハリンで俺がテイムした魔物だから安心して?」
「「え?」」
いきなりそんな事言われても、みたいな顔押している。
「まあ、そんなことは気にせずミハリンは戦闘訓練に向いてると思うから今から戦闘訓練しない?」
「「えぇ…」」
2人が呆れたように俺を見ている。
2人はお互いに顔を見た後勢いよく頭を降った。
「それじゃあ戦闘訓練しようかな」
「そうね!」
頭を振ったのは全力の拒否ではなく考えることを諦めたのか。俺もよくやるからとても分かる。
こうして2人は戦闘訓練を始めるのだった───。
数秒で戻るとそこにはミハリンと戦っているみんなの姿が見えた。とは言ってもミハリンは攻撃しておらずみんなが一方的に攻撃しそれをミハリンが回避していると言った状況だ。
「もしかして皆の戦闘訓練に役立つ…?」
そう考えた俺はミハリンへ攻撃命令を出すことにした。
スピード重視の攻撃をしてほしい。ただし攻撃力はほぼゼロで頼む。
と心の中でミハリンへと伝える。
その言葉を伝えた直後、ミハリンは凄い速さでエリスに攻撃を仕掛けた。エリスはその攻撃に反応出来ず、防御姿勢すら取れないで攻撃が直撃した。
「きゃっ」
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「大丈夫!??」
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だが俺が出した命令はダメージがほぼゼロの攻撃なので勿論死ぬ訳もなく、痛い訳もなく…
「あれ?全然痛くない???」
「え!?大丈夫なの!?」
エリスが何事もなく立ち上がる。命令通りほぼノーダメージのようだ。それじゃあこのまま戦闘訓練続けられそうだな。と、その前にみんなに話をするか。
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「「えぇ…」」
2人が呆れたように俺を見ている。
2人はお互いに顔を見た後勢いよく頭を降った。
「それじゃあ戦闘訓練しようかな」
「そうね!」
頭を振ったのは全力の拒否ではなく考えることを諦めたのか。俺もよくやるからとても分かる。
こうして2人は戦闘訓練を始めるのだった───。
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(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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