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第1章 あなたとの暮らし
初めての朝
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5月5日
~朝~
友樹:「ふぁ~~あ。朝か。」
そう言って目をこすりながら隣を見た。
マリア:「すー。すー。すー。」
友樹の横には女の子が寝ていた。
友樹:「やっぱ、夢じゃなかった。」
友樹は昨日のことを思い返した。
友樹の心の声:「昨日、海で倒れてたマリアちゃんを助けて、行く当てが見つかるまで家にいていいと言ったんだったな。今更だが、マリアちゃんが覚えていないだけでもしご家族さんが探してたら、僕は誘拐犯になる気がする・・・・・・。まぁ、その時はその時だ。罪を認めよう。しかし、改めて見ると・・・・」
小声で
友樹:「可愛い顔してるな・・・・。」
友樹の心の声:「あれ?僕今、なんて言った?・・・・・・・可愛いって言った気がする。なんでそんなことを考えたんだろう。というか、そんなことを考えたら余計に誘拐犯っぽくなるじゃないかよ。」
友樹は自分で自分にツッコミをいれた。
そんなことを考えていたとき
友樹:「ちょっと待った。」
友樹は頭が活動を再開してきて、
友樹の心の声:「昨日、僕はこの敷布団で寝てマリアちゃんに僕のフカフカベッドで寝てもらうことにした。」
友樹の心の声:「なら、なんでこの敷布団にマリアちゃんがいるのだ?」
という疑問にぶち当たった。
友樹は小声で
友樹:「マリアちゃんが寝ているのは脱衣所の反対側にある僕の部屋のベット・・・・。」
友樹:「僕はリビングに敷布団を敷いて寝ている・・・・・。」
友樹:「なのに今は僕の隣にマリアちゃんが寝てる・・・・・。」
友樹:「・・・・・・・マジでなんでだ!?」
友樹の思考は停止した。
友樹は小声で
友樹:「よしっ!見なかったことにして、朝ごはんでも作るか。」
そして考えることを諦めて、マリアに布団をかけてそっとキッチンへと向かった。
頬を赤らめながら布団に包まって
マリアの心の声:「いきなり可愛いとか言わないで~~//」
悶々としていた。
マリアの心の声:「というか私がここにいる理由、覚えてなかったな・・・・。」
~マリアの昨夜の記憶、始め~
マリアが部屋の布団に入って数時間経った頃。
マリア:「んっ。ん~。喉乾いちゃった。コップをお借りしよう。」
そう言って、マリアはベッドから出てリビングに行った。
不思議に思いながら
マリアの心の声:「あれ?まだ、明かりがついてる。友樹くん、まだ起きてるのかな?」
そんな事を考えながらマリアは水を飲んだ。
マリア:「はー。美味しいな。喉も潤ったし、また寝ようっと。」
部屋に戻ろうとしたとき、目が慣れてきて椅子に人影があるのに気がついた。
椅子に座りながら
友樹:「すー。すー。すー。」
少し驚きながら
マリア:「ね、寝てる・・・・。起こしたほうがいいのかな?でも、こんなに気持ちよさそうに寝てるところを起こすのはな~。」
そんな事を考えていたとき寝ぼけた顔と声で
友樹:「んっ。ん~。あれ?マリアちゃん?何でこんなところに?」
少しビックリして
マリア:「お、おはよ。喉が乾いちゃったから、お水を飲みに来たの。」
寝ぼけたまま
友樹:「そう、か。なら、一緒に寝るか。」
頬を少し赤らめて驚きながら
マリア:「いっ、一緒に!?な、ななななな何で?」
今にも寝てしまいそうな感じで
友樹:「マリアちゃん、は、多分、今まで1人かもだっ、たから、人肌が恋しい、かと、思ってさ。僕じゃ、嬉しくないと、思うけど、我慢して、くれ、よ。」
再び、彼女は謎の感覚を感じた。
マリアの心の声:「まただ。この感覚。分からない。でも、私のことを考えてくれる友樹くんの気持ちが嬉しく感じる。」
頬を少し赤らめて
マリア:「なら、いっ、一緒に寝てもいい?」
半分寝ながら
友樹:「いい、よ。じゃあ、寝よ、うか?」
そう言って、友樹とマリアは敷布団のある部屋まで行って、同じ布団に入った。
眠気が限界の中
友樹:「おやすみ、マリアちゃん。」
少し照れながら
マリア:「おおおお、おやすみなさい、友樹くん。」
マリアの心の声:「温かい。これが人の体温。なんか、落ち着くかも。ゆっくり眠れそう。」
~マリアの昨夜の記憶、終了~
照れた顔で
マリアの心の声:「まぁ、あのときの友樹くんは眠そうにしてた、というかよくよく考えたら寝てたし、覚えてなくても仕方ないよね。・・・・・追求されたら、なんて言えばいいんだろう!?」
そんな事を考えていた。
一方、その頃。
悩みながら
友樹:「今更だけど、マリアちゃんは食べれない物とかあるのかな?ん~~。無難にトーストと目玉焼き、焼いたハムでいいか。」
そう言って、友樹はパンをトースターに入れて焼き始めた。
『コンコンパカッ』
友樹は卵を4個とハムを焼いた。
『ジュー、パチパチ。』
フライパンを眺めながら、
友樹:「そろそろだな。」
そう言って、卵とハムを裏返した。
『チン』
そんな音がなってパンがトースターから出てきた。
その後すぐに、友樹は卵とハムをお皿に移した。
軽く微笑んで
友樹:「よし。完成っと。」
お皿をテーブルに置いて
友樹:「マリアちゃんを起こすか。いや、寝かしておいたほうがいいのか?」
友樹:「ん~~~。」
悩み始めたのだった。
マリアが考えていると
マリア:「スンスン。いい匂い・・・・。」
匂いを嗅いで
マリアの心の声:「友樹くんがご飯を作ったのかな?私、起きるべきなのかな?」
そんな事を考えていると、部屋の扉が開いて友樹がマリアの近くまで来た。
友樹:「マリアちゃん、おはよう。起きてるか?」
そう聞かれた。
マリアは目を開けて
マリア:「起きたよ。おはよう、友樹くん。どうしたの?」
マリアの顔を見て
友樹:「どうしたもこうしたも、ご飯ができたから起きてほしくて。」
少し躊躇いながら
マリア:「私も、食べていいの?」
真面目な顔で
友樹:「そのために来たんだから。遠慮するのはなしで!」
とびきりの笑顔で
マリア:「ありがとう、友樹くん!」
彼は謎の感覚を感じた。
友樹の心の声:「この感覚、昨日もあった。そんなことはありえないはずなのに・・・。」
マリアの笑顔を見ながら友樹はそんな事を考えていた。
2人はリビングに移動した。
マリアはご飯が置いてあるテーブルのそばに行き、座って食べ始めた。
友樹は飲み物を入れにキッチンへと行って、マリアの方を見て
友樹:「ご飯を食べる前に顔を洗ってきたらどうだ?」
モグモグしながらびっくりした声で
マリア:「ふぇ?」
苦笑いしながら
友樹:「もう食べてるんかい。」
少し照れながら
マリア:「美味しそうで我慢できなかったんだ。ごめんね、友樹くん。」
少し躊躇いながら
友樹:「で、味の方は?」
子どものような顔で
マリア:「すごく美味しいよ!」
安心した顔で
友樹:「なら良かった。」
友樹は自分のコップにアイスコーヒー、マリアのコップにリンゴジュースを入れてリビングに行った。
マリアのそばに座って
友樹:「はいこれ、リンゴジュースね。・・・・・・飲めるよね?」
モグモグしながら
マリア:「飲めるよ!ちなみに、友樹くんは何を飲むの?」
コップの中を見せながら
友樹:「これ?アイスコーヒーだよ。」
不思議そうな顔で
マリア:「美味しいの?すごい黒いけど。」
友樹:「慣れればかなり美味しいよ。でも、マリアちゃんはやめたほうがいいかも。多分、無理だと思うから。」
頬を膨らませながら
マリア:「私も飲めるよ!・・・・多分。」
ため息をついて友樹はコップをマリアに渡した。
友樹:「気をつけて飲んでね。」
マリアはコップを手に取り、飲んだ。
マリアは渋い顔で
マリア:「に、苦~い。飲めないかも。というか飲めない。」
友樹:「言わんこっちゃない。ほら、リンゴジュース飲みな。」
そう言ってマリアにリンゴジュースのコップを渡した。
マリア:「あ、ありがとう。」
コップを受け取って飲んだ。
そして、2人は朝ご飯を食べた。
手を合わせて
2人:「ごちそうさまでした。」
友樹の方を見て
マリア:「美味しかったよ!ありがとう。」
マリアの方をみて
友樹:「うん。お粗末様でした。」
友樹はキッチンに行ってお皿を洗い始めた。
お皿を洗いながら
友樹:「そうだ、マリアちゃん。今日、マリアちゃんの時間をもらってもいい?」
友樹の問いに戸惑いながら
マリア:「いいけど、どうしたの?」
マリアの問いに答えるように
友樹:「いやね、マリアちゃんはしばらくここで暮らすわけじゃん。」
頷きながら
マリア:「そ、そうなるね。」
友樹:「だから、マリアちゃんの必要なものを買いに行こうかと思ってさ。あっ!お金は僕が出すから気にしなくていいよ。」
申し訳無さそうに
マリア:「す、すみません。ちなみに必要なものって、例えば?」
友樹:「例えば、マリアちゃんの服とか歯ブラシとかコップとか茶碗とか携帯とか。」
躊躇いながら
マリア:「服とかはともかく、携帯とかは高いから買ってもらうわけには行かないよ。」
少しドヤ顔で
友樹:「チッチッチッ。分かってないね、マリアちゃん。」
不思議そうな顔で
マリア:「分かってない?何を?」
ドヤ顔のまま
友樹:「アニメとかだと、一緒に暮らす人から連絡が来なかったら、不安になるっていうパターンがあるんだ。」
頭にハテナを浮かべながら
マリア:「なるほど?」
少し真面目な顔で
友樹:「特に、僕が仕事から帰るときに連絡をすれば、マリアちゃんが少しは安心するかなと思ってさ。」
少し躊躇いながら
マリア:「それは、そうかもしれないけど。もし携帯を買うならなら、服とはいらないよ。」
キリッとした顔で
友樹:「いや。服も買う。なぜなら・・・・。」
息を呑んで
マリア:「なぜなら?」
少し照れながら
友樹:「女の子が毎日、同じ服としっ、下着なんて駄目だと思うから。かといって、僕の服だとデカすぎて、その、ね。色々やばい気がするからさ。」
頬を赤らめながら
マリア:「た、確かに。」
しばらく2人は沈黙した。
モジモジしながら
マリア:「友樹くん。服もお願いしていい?」
頬を少し赤らめながら
友樹:「う、うん。もちろんだ。」
こうして2人は買い物に行くことが決定した。
そして、携帯も服も買うことが決定したのだった。
~朝~
友樹:「ふぁ~~あ。朝か。」
そう言って目をこすりながら隣を見た。
マリア:「すー。すー。すー。」
友樹の横には女の子が寝ていた。
友樹:「やっぱ、夢じゃなかった。」
友樹は昨日のことを思い返した。
友樹の心の声:「昨日、海で倒れてたマリアちゃんを助けて、行く当てが見つかるまで家にいていいと言ったんだったな。今更だが、マリアちゃんが覚えていないだけでもしご家族さんが探してたら、僕は誘拐犯になる気がする・・・・・・。まぁ、その時はその時だ。罪を認めよう。しかし、改めて見ると・・・・」
小声で
友樹:「可愛い顔してるな・・・・。」
友樹の心の声:「あれ?僕今、なんて言った?・・・・・・・可愛いって言った気がする。なんでそんなことを考えたんだろう。というか、そんなことを考えたら余計に誘拐犯っぽくなるじゃないかよ。」
友樹は自分で自分にツッコミをいれた。
そんなことを考えていたとき
友樹:「ちょっと待った。」
友樹は頭が活動を再開してきて、
友樹の心の声:「昨日、僕はこの敷布団で寝てマリアちゃんに僕のフカフカベッドで寝てもらうことにした。」
友樹の心の声:「なら、なんでこの敷布団にマリアちゃんがいるのだ?」
という疑問にぶち当たった。
友樹は小声で
友樹:「マリアちゃんが寝ているのは脱衣所の反対側にある僕の部屋のベット・・・・。」
友樹:「僕はリビングに敷布団を敷いて寝ている・・・・・。」
友樹:「なのに今は僕の隣にマリアちゃんが寝てる・・・・・。」
友樹:「・・・・・・・マジでなんでだ!?」
友樹の思考は停止した。
友樹は小声で
友樹:「よしっ!見なかったことにして、朝ごはんでも作るか。」
そして考えることを諦めて、マリアに布団をかけてそっとキッチンへと向かった。
頬を赤らめながら布団に包まって
マリアの心の声:「いきなり可愛いとか言わないで~~//」
悶々としていた。
マリアの心の声:「というか私がここにいる理由、覚えてなかったな・・・・。」
~マリアの昨夜の記憶、始め~
マリアが部屋の布団に入って数時間経った頃。
マリア:「んっ。ん~。喉乾いちゃった。コップをお借りしよう。」
そう言って、マリアはベッドから出てリビングに行った。
不思議に思いながら
マリアの心の声:「あれ?まだ、明かりがついてる。友樹くん、まだ起きてるのかな?」
そんな事を考えながらマリアは水を飲んだ。
マリア:「はー。美味しいな。喉も潤ったし、また寝ようっと。」
部屋に戻ろうとしたとき、目が慣れてきて椅子に人影があるのに気がついた。
椅子に座りながら
友樹:「すー。すー。すー。」
少し驚きながら
マリア:「ね、寝てる・・・・。起こしたほうがいいのかな?でも、こんなに気持ちよさそうに寝てるところを起こすのはな~。」
そんな事を考えていたとき寝ぼけた顔と声で
友樹:「んっ。ん~。あれ?マリアちゃん?何でこんなところに?」
少しビックリして
マリア:「お、おはよ。喉が乾いちゃったから、お水を飲みに来たの。」
寝ぼけたまま
友樹:「そう、か。なら、一緒に寝るか。」
頬を少し赤らめて驚きながら
マリア:「いっ、一緒に!?な、ななななな何で?」
今にも寝てしまいそうな感じで
友樹:「マリアちゃん、は、多分、今まで1人かもだっ、たから、人肌が恋しい、かと、思ってさ。僕じゃ、嬉しくないと、思うけど、我慢して、くれ、よ。」
再び、彼女は謎の感覚を感じた。
マリアの心の声:「まただ。この感覚。分からない。でも、私のことを考えてくれる友樹くんの気持ちが嬉しく感じる。」
頬を少し赤らめて
マリア:「なら、いっ、一緒に寝てもいい?」
半分寝ながら
友樹:「いい、よ。じゃあ、寝よ、うか?」
そう言って、友樹とマリアは敷布団のある部屋まで行って、同じ布団に入った。
眠気が限界の中
友樹:「おやすみ、マリアちゃん。」
少し照れながら
マリア:「おおおお、おやすみなさい、友樹くん。」
マリアの心の声:「温かい。これが人の体温。なんか、落ち着くかも。ゆっくり眠れそう。」
~マリアの昨夜の記憶、終了~
照れた顔で
マリアの心の声:「まぁ、あのときの友樹くんは眠そうにしてた、というかよくよく考えたら寝てたし、覚えてなくても仕方ないよね。・・・・・追求されたら、なんて言えばいいんだろう!?」
そんな事を考えていた。
一方、その頃。
悩みながら
友樹:「今更だけど、マリアちゃんは食べれない物とかあるのかな?ん~~。無難にトーストと目玉焼き、焼いたハムでいいか。」
そう言って、友樹はパンをトースターに入れて焼き始めた。
『コンコンパカッ』
友樹は卵を4個とハムを焼いた。
『ジュー、パチパチ。』
フライパンを眺めながら、
友樹:「そろそろだな。」
そう言って、卵とハムを裏返した。
『チン』
そんな音がなってパンがトースターから出てきた。
その後すぐに、友樹は卵とハムをお皿に移した。
軽く微笑んで
友樹:「よし。完成っと。」
お皿をテーブルに置いて
友樹:「マリアちゃんを起こすか。いや、寝かしておいたほうがいいのか?」
友樹:「ん~~~。」
悩み始めたのだった。
マリアが考えていると
マリア:「スンスン。いい匂い・・・・。」
匂いを嗅いで
マリアの心の声:「友樹くんがご飯を作ったのかな?私、起きるべきなのかな?」
そんな事を考えていると、部屋の扉が開いて友樹がマリアの近くまで来た。
友樹:「マリアちゃん、おはよう。起きてるか?」
そう聞かれた。
マリアは目を開けて
マリア:「起きたよ。おはよう、友樹くん。どうしたの?」
マリアの顔を見て
友樹:「どうしたもこうしたも、ご飯ができたから起きてほしくて。」
少し躊躇いながら
マリア:「私も、食べていいの?」
真面目な顔で
友樹:「そのために来たんだから。遠慮するのはなしで!」
とびきりの笑顔で
マリア:「ありがとう、友樹くん!」
彼は謎の感覚を感じた。
友樹の心の声:「この感覚、昨日もあった。そんなことはありえないはずなのに・・・。」
マリアの笑顔を見ながら友樹はそんな事を考えていた。
2人はリビングに移動した。
マリアはご飯が置いてあるテーブルのそばに行き、座って食べ始めた。
友樹は飲み物を入れにキッチンへと行って、マリアの方を見て
友樹:「ご飯を食べる前に顔を洗ってきたらどうだ?」
モグモグしながらびっくりした声で
マリア:「ふぇ?」
苦笑いしながら
友樹:「もう食べてるんかい。」
少し照れながら
マリア:「美味しそうで我慢できなかったんだ。ごめんね、友樹くん。」
少し躊躇いながら
友樹:「で、味の方は?」
子どものような顔で
マリア:「すごく美味しいよ!」
安心した顔で
友樹:「なら良かった。」
友樹は自分のコップにアイスコーヒー、マリアのコップにリンゴジュースを入れてリビングに行った。
マリアのそばに座って
友樹:「はいこれ、リンゴジュースね。・・・・・・飲めるよね?」
モグモグしながら
マリア:「飲めるよ!ちなみに、友樹くんは何を飲むの?」
コップの中を見せながら
友樹:「これ?アイスコーヒーだよ。」
不思議そうな顔で
マリア:「美味しいの?すごい黒いけど。」
友樹:「慣れればかなり美味しいよ。でも、マリアちゃんはやめたほうがいいかも。多分、無理だと思うから。」
頬を膨らませながら
マリア:「私も飲めるよ!・・・・多分。」
ため息をついて友樹はコップをマリアに渡した。
友樹:「気をつけて飲んでね。」
マリアはコップを手に取り、飲んだ。
マリアは渋い顔で
マリア:「に、苦~い。飲めないかも。というか飲めない。」
友樹:「言わんこっちゃない。ほら、リンゴジュース飲みな。」
そう言ってマリアにリンゴジュースのコップを渡した。
マリア:「あ、ありがとう。」
コップを受け取って飲んだ。
そして、2人は朝ご飯を食べた。
手を合わせて
2人:「ごちそうさまでした。」
友樹の方を見て
マリア:「美味しかったよ!ありがとう。」
マリアの方をみて
友樹:「うん。お粗末様でした。」
友樹はキッチンに行ってお皿を洗い始めた。
お皿を洗いながら
友樹:「そうだ、マリアちゃん。今日、マリアちゃんの時間をもらってもいい?」
友樹の問いに戸惑いながら
マリア:「いいけど、どうしたの?」
マリアの問いに答えるように
友樹:「いやね、マリアちゃんはしばらくここで暮らすわけじゃん。」
頷きながら
マリア:「そ、そうなるね。」
友樹:「だから、マリアちゃんの必要なものを買いに行こうかと思ってさ。あっ!お金は僕が出すから気にしなくていいよ。」
申し訳無さそうに
マリア:「す、すみません。ちなみに必要なものって、例えば?」
友樹:「例えば、マリアちゃんの服とか歯ブラシとかコップとか茶碗とか携帯とか。」
躊躇いながら
マリア:「服とかはともかく、携帯とかは高いから買ってもらうわけには行かないよ。」
少しドヤ顔で
友樹:「チッチッチッ。分かってないね、マリアちゃん。」
不思議そうな顔で
マリア:「分かってない?何を?」
ドヤ顔のまま
友樹:「アニメとかだと、一緒に暮らす人から連絡が来なかったら、不安になるっていうパターンがあるんだ。」
頭にハテナを浮かべながら
マリア:「なるほど?」
少し真面目な顔で
友樹:「特に、僕が仕事から帰るときに連絡をすれば、マリアちゃんが少しは安心するかなと思ってさ。」
少し躊躇いながら
マリア:「それは、そうかもしれないけど。もし携帯を買うならなら、服とはいらないよ。」
キリッとした顔で
友樹:「いや。服も買う。なぜなら・・・・。」
息を呑んで
マリア:「なぜなら?」
少し照れながら
友樹:「女の子が毎日、同じ服としっ、下着なんて駄目だと思うから。かといって、僕の服だとデカすぎて、その、ね。色々やばい気がするからさ。」
頬を赤らめながら
マリア:「た、確かに。」
しばらく2人は沈黙した。
モジモジしながら
マリア:「友樹くん。服もお願いしていい?」
頬を少し赤らめながら
友樹:「う、うん。もちろんだ。」
こうして2人は買い物に行くことが決定した。
そして、携帯も服も買うことが決定したのだった。
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